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キラキラ☆プリキュアアラモード 第14話感想

2017年05月08日 | キラキラ☆プリキュアアラモード
 「キラキラ☆プリキュアアラモード」第14話「お嬢さまロックンロール!」の感想です。


~ オープニング前 ~

 ある日、あおいのバンドのライブが行われていました。あおい達のカッコいいライブに、観客達は皆、楽しく盛り上がります。
   
    
    
 しかし、少しして・・・、
「そこまでです!」
    
「驚きました。本当にバンドをやっていたとは。」
   
 彼は、あおいがよく知っている者で、名は「水嶌」。(本編内では明かされていませんでしたが、本名は「水嶌 みつよし」)
 水嶌は、あおいに近付くなり、あおいを抱えます。
    
 久々にきましたね、お姫様抱っこ。
 しかし、野郎がするのはな・・・。お姫様抱っこは女の子がするもので、男は、される側。これが、マイジャスティスです!(笑)


 彼は、あおいの保護者代理だと言って、煙幕を使って姿を消しました。


~ Aパート ~
 後日、キラキラパティスリーにあおいの姿はありませんでした。家の事情で学校も休んだとか。
 あおいの事が気になる、いちか、ひまり、あきら。ゆかりは、あおいの家に行ってみれば分かるんじゃないかと言います。
   

 という事で、あおいの家へ。行ってみると、豪華な屋敷が。
   
 家の表札にも「立神」とありますので、間違いなさそうです。
 その後、インターホンを鳴らすいちか。中からは、助けてというあおいの叫びが聞こえてきました。
 門が開いて、屋敷の中へ。もちろん、中も、広々とした豪華な空間が広がっていました。
   
 すぐに、ある女の子が、召使いの制止を振り切り、階段の手すりを滑って、いちか達に近付きました。
    
   
「どなた・・・、ですか・・・?」
「あたしだよ! あ、お、い!」
    
    
『ええーっ!?』
   
「よく似合ってるわよ。」
「目が笑ってる!」
   
 こんな綺麗なドレスを着ても、ギャグ顔は披露するんだな。おかげさまで、笑いを堪えるのに必死で、「綺麗だな・・・」と感慨にふける暇がありませんでした。(笑)

 直後、多くの召使い達に囲まれるあおい達。

 その後、あおい達は、リビングに移動されました。水嶌は、この家の執事を務めています。
 この立神家は、歴史ある日本有数の大企業で、あおいの父が、現在の会長です。
 水嶌は、久々に休暇をもらって来日したようで、あおいがロックバンドをやっている事に呆れています。あおいは反論するものの、水嶌は、立神家の跡継ぎに必要なのは、社交界のマナーだと冷たく返します。
 あおいは、マナーレッスンを学ぶのはうんざりしているものの、水嶌は、嫌でもやるよう言います。
「水嶌の分からず屋!」
   

「立神家を思えばこそです!」
    
「あたしの気持ちはどうなるんだ?」
    
「ガマンして下さい。」
    
 その後、部屋を出るあおい。水嶌は、小さい頃のあおいはもっと素直だったと言います。
 彼は、幼い頃、身寄りのいなかったところをあおいの両親に助けられ、立神コンツェルンの社員になるまでは、家族同然のように一緒に暮らしていました。
    
 水嶌は昔を懐かしむも、すぐに、気を取り直して、あおいには立派なレディになってもらいたいと、キラキラパティスリーから身を引いてもらうつもりだと言います。

 いちか達が帰った後、あおいは、レッスンに取り組んだものの、不快に感じています。明日は、社交界のパーティーのあるようで、粗相のないようにと、水嶌は注意します。
「すべては立神家とお嬢様のためです。では、失礼します。」
   
   
「何が、あたしのためだっていうんだ!」
    
    
「岬さん・・・。バンドのみんな・・・。いちか・・・。ひまり・・・。ゆかりさん・・・。あきらさん・・・。」
    
   
「もう、みんなのところに、戻れないのか・・・。」
   


 キラキラパティスリーに戻ったいちか達は、どうしたらいいか悩んでいました。
「どんな家庭にも事情があるものよ。あおいの家には、自由にならない事が多いのかもしれないわ。」
   

 その直後、リオがやって来ました。リオも、ゆかりの意見に賛成しています。
「その水嶌って人、まるで聞く耳持ってないみたいだし、下手に周りが口を挟んだら、逆効果だってあるかもしれないよ。」
    
「自分の気持ちを人に分かってもらおうなんて、端から無理なんだから。」
    
    
 ですが、少しして・・・、
「キラっとひらめいた! 私、もう一度、あおちゃん家に行く!」
   
    
「上手くいく根拠でもあるの?」
   
「あおちゃんの気持ちは、きっと伝わるから!」
   
「え!? オレの話聞いてた?」
「そんな理由じゃダメかな?」
「いいと思います! いちかちゃんが言うなら!」
    
「面白くなってきたわね。」
「でも、行くならみんなでね!」
   
 すごく良い展開になってきているのに、リオのギャグ顔がインパクトに残ってるんですが。良い感じに感動に浸りたいのに、これだから、空気の読まない男子はダメだな。まあ、かく言う私も、空気を読まない事がやや多めの男ではありますが。(笑)

 とはいえ、まともに行っても取り合ってもらえません。
 そこで、ゼリーを作りたいと、あおいが言っていた事を形にしようと、スイーツを作ります。


~ Bパート ~
 そして、翌日、立神家の社交パーティーには、沢山の人が集まっていました。食事も豪華です。
   
    
 あおいは、「ごきげんよう」とあいさつするのが不慣れな様子。
 少しして、いちか達は、キラキラパティスリーをオープン。
    
 ちょっと待て。こんな所にオープンすんなや。豪華な屋敷の中に瞬時に建物ができるなんて、軽く恐怖を感じるんですけど。っていうか、ここにいる客達は、良識ある人達ばかりなんですから、誰かツッコんで下さい。(笑)

 ひまり、ゆかり、あきらは、この場を引き受け、いちかは、あおいの元に向かいました。

 すぐに、いちかは、あおいと対面。いちか達が作ったスイーツは「イルカゼリー」。
   
 ゼリーを一口食べたあおいは、パーティーのスイーツよりも断然美味しいと、笑顔になります。
「スイーツ1個にマナーマナーでさ・・・。そんな決まり事に縛られるのが、だんだん苦しくなってきて・・・。」
   
    
   
「でも、青空に響く、岬さんの歌で、自由な気持ちになれたんだ・・・。私も、感じるままに歌いたい!」
    
   
 しかし、あおいは、どれだけ言っても分からない水嶌に腹が立っています。
「その想い、もう一度伝えてみようよ! あおちゃんの得意なやり方で!」
「あたしの・・・?」
    

 それから少しして・・・、
    
    
   
 突如ロックバンドが行われた事に戸惑いを感じる水嶌ですが、屋敷の人達からは、あおいの歌を聞いてみたいと、了承を得ています。
 そして、盛り上がっていくライブ。
    
    
    
    
    
   
 そんな中、いちかは水嶌に、イルカゼリーを勧めます。水嶌は一口いただくと・・・、
   
「そんなに叫ぶな・・・。分かっている・・・。」
    

 曲が終わり、あおいは水嶌に、自分の歌がどうだったかどうか聞きます。
「どうと言われましても、ロックは、レディのたしなみではありませんので。」
   
「届かないのかよ・・・。」
   
 その直後、ジュリオが現れ、先程のライブの興奮から生まれたキラキラルを奪っていきました。あおい達は変身します。

 バトルが始まってすぐに、ジュリオは、ノワールデコレーションで、ロッドを槍に変化させました。
   
 その後、大量の刺を上空に出し、一気に降らせます。不利な展開となるホイップ達。
「歌で輝きを増した大量のキラキラルの力には、君達も無力って訳だ。」
   
 直後、ジュリオは、一層輝いているキラキラルを見つけます。
   
 ジュリオは、このキラキラルも奪おうとしますが、ジェラートが阻止します。
「このリズム・・・。」
    
「何だよ、あたしの歌、思いっきり届いてるじゃんか・・・。しっかりとさ・・・。」
    
「これ以上、手出しはさせない・・・。あたしの大切な家族に!」
   

 直後、ジェラートの持つキャンディロッドに、キラキラルが宿ります。
    
「ありがとう、水嶌。キラキラル、ちょっと借りるよ。」
   
「キラキラキラル! ジェラートシェイク!」
    

 強大なパワーでジュリオを怯ませたところで、ワンダフルアラモードを放ち、槍を潰しました。
 ジュリオは、大人数から奪ったキラキラルよりも、たった1人のキラキラルの力の方が勝っていた事に興味を持ち、撤退しました。

 その後日、あおいがキラキラパティスリーに来ました。
 あのパーティーの後、大事なパーティーをめちゃくちゃにした事を水嶌から怒られました。
「でも、水嶌が本当はどう考えているか、あたし知ってるんだからな! 隠したってムダだよー。」
    
   
    

 バンドもキラキラパティスリーも続けていいと認められたようです。しかし、テストは、学年5位以内をキープするよう言われています。
「簡単じゃん。今までできてたし。」
   
「え!? 何ですと!? あおちゃん天才!? 勉強苦手仲間だと思ってたのに!」
「教えてやろうか?」
    
   
    
 今回は、これで終了です。


次回:「愛ゆえに! 怒りのキュアショコラ!
 入院しているはずの、あきらの妹・みくがキラキラパティスリーにやって来ました。病院から外出許可が出たため、キラキラパティスリーのお手伝いがしたくてやって来たそうです。
 大張り切りのみくは、お客さんのオーダーを取りにいくものの、なかなか上手にできません。キッチンのお手伝いも上手にできず、落ち込んでしまいます。
 そんなみくに気付いたいちかは、みくと一緒に新しいスイーツを作る事を考え、あきらにサプライズでチョコケーキを作ろうとしました。一体、どんなチョコケーキができるのか?


【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
 あおいは、執事の水嶌から、立神家の後継ぎとしてふさわしくないと、ロックバンドもキラキラパティスリーもやめるよう言われましたが、ロックバンドとスイーツを通じて、どちらも続けていいと認められました。

 あおいは、キャラクターカラーが青にしては珍しい活発で情熱的な子。
 今話が始まるまでは、このイメージが強かったものの、実は、大企業のご令嬢。今話見終えてまずは、この意外性に驚きました。
 まあ、前話までを振り返ってみると、あおいがお嬢様だと思わせる要素は、いくつかありましたね。4話の回想シーンでは、それっぽい白い服を着てましたし、前話のPR動画でも顔出しNGとしていたのも、その伏線だったでしょう。

 とはいえ、大企業のご令嬢というのは、意外に感じましたね。この子は、カッコいいイメージが先行していて、綺麗なドレスを着る事が多いなんて、とても思えませんでしたし。
 まあ、それでも、ギャグ顔が多かったのは、この子らしくて面白かったと思います。同じキャラクターカラーである「ハピネスチャージ」のひめと良い勝負なんじゃないかと思いましたね。とてもお姫様とは思えないくらい変顔が目立ってましたし。(笑)

 活発で情熱的な裏腹でお嬢様なのは意外に感じたものの、キャラクターカラーが青の子でお嬢様なのは、プリキュアシリーズではそこまで珍しくもありません。直近であれば「プリンセス」のみなみがそうですし、もっと遡れば「プリキュア5」のかれんもいます。
 ただ、この2人は、あおいと違って、そこまで情熱的になれるものがなかった一方で、家の方針に束縛されてはいないと、対照的です。(とはいえ、話が進むにつれ、みなみもかれんも将来の夢を見出していますし、あおいについても、将来の夢は定かではありませんが)
 また、家の方針に束縛されているというのは、他シリーズのお嬢様キャラを見ても例がなく、変身シーンにある「自由」は、この子の大きなテーマだろうな、と深々と感じました。

 さて、今話も、前話同様、「想いの伝え方」がポイントだったでしょう。
 自分の大好きな物事に対する「大好き」な想いを誰かに言う事は簡単ですが、相手が理解していなければ意味がありません。前話は、小さい女の子が相手だったために、分かりやすく説明する事が求められました。
 一方、今話は、相手が執事と、様々な知識を持った大人が相手です。「想い」を伝えるのは、一筋縄ではいかないでしょう。
 だったら、言葉で伝えるのではなく、自分の大好きなものを通して「大好き」を伝える。ロックバンドに情熱をかけているのであれば、ロックバンドで想いを伝える。これが最も効果的な伝え方なんでしょうね。
 ロックバンドで想いを伝えるのは、音楽をテーマとしていた「スイート」を思わせ、今作のテーマであるスイーツは、今回はオマケだったように思えなくもないですが、これはこれで悪くないでしょう。「お嬢様」というおしとやかなイメージに反した、「ロックバンド」という動的表現で想いを伝えた方が、意外性が加わって、より「大好き」が伝わるような気がしますしね。

 とまあ、今話のメインを飾ったのは、あおいでしたが、私は、あおい以上に、執事の水嶌の方に目が行きました。特に、水嶌の目の描写が秀逸で、眼鏡のガラスを透かして目が描かれていたかどうかで、水嶌の揺れる気持ちが上手く表現されていたと思います。
 眼鏡のガラスを透かさずに目を描かなかったのは(下の「画像A」)、「立神コンツェルンの生真面目社員」としての立場に立っているのに対し、ガラスを透かして目を描いていたのは(下の「画像B」)、「あおいのお兄さん」としての立場が描かれていたように感じますね。
画像A 
画像B 

 推測ではありますが、彼は、どちらの立場に立つべきか葛藤しているんじゃないかと思いますね。
 大企業の社員で、それも「執事」というポジションであれば、社会的地位としては相当高いと思われます。将来の生活に困らないだけの収入は確保でき、幼い頃から立神家にいるとなれば、そう簡単に彼を手放すとも思えず、安泰の仕事を手にしていると言えるでしょう。
 それだけに、彼としては、会社の方針の遵守を優先するでしょう。下手に異を唱えようものなら、解雇されて、せっかくの安泰が無に帰すおそれがありますし。
 とはいえ、あおいのお兄さんとして付き合っていた時間も長かっただけに、あおいへの情も感じているでしょう。後継ぎとして必要な習い事で束縛させるよりも、自由に将来やりたい事を決めてほしいと気持ちもあるでしょうね。

 ただ、あおいの両親が、あおいの自由な将来を認めていれば、水嶌があれほど口うるさくなる事はないでしょう。あおいの両親は、あおいを後継ぎにさせたい気持ちが強いようにうかがえます。
 今後のあおいメイン回で、それが明らかになってほしいものですね。あるとすれば、誕生日を迎える8月下旬でしょうか。
 もし、その時が来れば、あおいの両親がどう思っているのか、そして、あおいは「自由」と「情熱」をどう打ち明けるのか、しっかり注目したいと思います。



 今回の感想は、これで以上です。
 最後に、一昨日6日に、「ドリームスターズ」の感想を書きました。ものすごく今更な上、簡易感想ではありますが、興味がある方は、こちらからどうぞ。
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