今話の名セリフ:「私、スクールアイドル同好会が好きよ! 1人で歌うのも、誰かと歌うのも、みんなで歌うのも、全部好き!」
「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2期第11話「過去・未来・イマ」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、スクールアイドル同好会が、スクールアイドル部になるんじゃないかと、かすみが言い出しました。
ですが、それは、ただの噂話。部への昇格は希望制であり、部外者が決める事ではありません。
とはいえ、実績はあり、部になる素質は十分にあります。
なお、部になれば、部室が広くなったり、トレーニングルームが使用できるようになったり、公式大会に出たりできます。
同好会と比べると、色々と優遇されるようになりますが、一体どうするのか? 侑と歩夢は、今は結論を急ぎ過ぎず、近々始まる定期試験に集中しようと言いました。
~ Aパート ~
その後は、各学年に分かれてテスト勉強。ですが、かすみは上の空です。
「休憩しましょうか。」
「するする!」
「もう・・・。」
「ねえ。もし、かすみん達がスクールアイドル部になったら、今までとは違う新しいステージとかできるようになるのかな?」
「新しいステージ、ですか?」
「歌もダンスも気持ちも一致団結! みたいな?」
「グループで活動してる人達みたいに?」
「うん。」
「だから、上の空だったんだ。」
「でも、今はちゃんと勉強しないと、ニャンニャンか、ワンワンになっちゃうかもよ?」
「ランジュさんは良かったんですか? ラブライブ。」
「え?」
「先程、少し変な様子でしたので、もしかしたら、出たかったのでは、と・・・。」
「確かに、心惹かれるけど、ステージでみんなとパフォーマンスするっていうのが、今の私にはまだ難しいと思うの!」
「そっか!」
「じゃあ、できるようになったら、最高のスクールアイドルになっちゃうね!」
「ランジュちゃんなら、誰と一緒でも、すごいパフォーマンスできるようになるよ!」
「少しずつ練習していこう!」
「私も、ご一緒させて下さい!」
「ええ!」
3年生組は、果林が上の空。かすみと同じく、部の昇格について考えていました。
ですが、テスト勉強が先決。勉強が苦手な果林に、アメリカでは大学に通っていたほどの優秀なミアが勉強を教えました。
その後、1年生組と2年生組が、3年生組の勉強部屋に入り、気分転換しようと言いましたが、3年生組の勉強ぶりを見て、一緒に勉強しました。
それから少しして、同好会メンバーは、お台場海浜公園近くに来ていました。
気分転換が目的でしたが、かすみは、部の昇格をどうするか考え込んでいました。
「皆さん! 部の昇格の事、ここで決めちゃいませんか? とは言っても、かすみんも、まだハッキリした答えが出てきてないんですが・・・。」
「やっぱり、もう少し考えてみた方が・・・。」
「でも! こうやって悩んでる時点で、違うかなって思うんです!」
「そうかもしれません・・・。」
「私達は、いつでも団結してる訳じゃない・・・。」
「やりたい事も考えたい夢も違うしね!」
「それでも私達が一緒にいるのは、思いが一つだから!」
「ステージに立つ時はバラバラでも、皆さんとスクールアイドルがしたいです!」
「それに、スクールアイドルが大好きなところは、一緒だよね!」
「まさに同好会だね!」
「ランジュも大好きよ! スクールアイドルも、ランジュの事を受け入れてくれたみんなの事も!」
「私、虹ヶ咲じゃなかったら、スクールアイドルになってなかったかもしれません。」
「ボクも、この場所は気に入ってるよ!」
「そう言ってもらえると嬉しいなー・・・。」
「だったら、これから入る誰かのためにも、今の私達でいたいです!」
「決まりだね!」
「ええ! 部の申請はしません! 私達は、これからもずーっと虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です!」
「やっと、スッキリしました!」
「これで勉強に集中できるね!」
「頑張ります・・・。」
「テストが終わったら、改めて次の活動を話し合おうよ!」
「うん! 私達らしくて、」
「楽しい事をみんなでしたいわ!」
~ Bパート ~
それから後日・・・、
「おーい! カリン!」
「愛さん、速い・・・。」
「おはよう!」
「おはよう・・・。果林さん・・・。」
「おはよう。2人でジョギング? もしかして、いつも走ってるの?」
「体力つけて、応援してくれるみんなに、もっと応えられるようになりたいから・・・。」
「そう・・・。偉いわね。」
「よーし! それじゃ、いくぞー!」
「おー!」
それから少しして・・・、
「はー・・・。かすみの勉強まで見させれられるなんて・・・。」
「だって、今日は、しお子忙しいし・・・。」
「子犬ちゃんは何を書いてるんだい?」
「誰が子犬なの!?」
「同好会の予算申請書だよ。休憩の間に、ちょっとでも書いておこうと思って。」
「へー・・・。ちゃんと部長してるんだ・・・。」
「えへへへ! もっと褒めてー!」
「本当に子犬みたいだな・・・。」
「そういえば、ミアさんって、短期留学でこの学園に来たんだよね? いつまでいられるの?」
「短期って事は、すぐに帰っちゃうって事?」
「帰らないよ。」
「やっと夢に手を伸ばしたばかりなんだから。」
「何言ってるの! 歩夢は完璧よ!」
「ありがとう・・・。」
「ん? 果林! ちょうどいい所に来たわ!」
「どうしたの?」
「今、歩夢と侑に話を聞いてたの! どうしたら、あなた達みたいにパフォーマンスできるのか知りたくって!」
「私達みたいに?」
「仲間と高め合ったり、ファンと一体になったりって事よ!」
「他のみんなにも聞いてるんだよね!」
「そう。頑張ってるのね。私で良かったら、協力するわよ!」
「果林、謝謝!」
「きっと、すぐできるようになるよ!」
「そしたら、個性的でバラバラで、でも、心を合わせて1つにもなれる最強の12人になっちゃうね!」
「12人じゃないよ!」
「13人でしょ!」
「みんな、成長してるのね・・・。」
定期試験が終われば、生徒会選挙があります。
今は生徒会長の菜々ですが、次の選挙には出ないようです。というのは、生徒会長として叶えたかった事、果たすべき事は、全部やり切ったと感じているから。
そのため、今の生徒会長の任務が満了したら、スクールアイドルに専念しようと思っています。
「そうですか・・・。私は、皆さんのおかげで、スクールアイドルとしての一歩を踏み出す事ができました。」
「でも、皆さんの夢を応援し、サポートしたいという思いが、今もあるんです。この学園の皆さんのために、働きたい・・・。」
「私、生徒会長に立候補します!」
「ええ。栞子さんは、栞子さんの叶えたい未来を作って下さい!」
「私も、変わっていく・・・。」
その頃、彼方とエマは、ゆりかもめに乗って帰宅。
その途中、お台場海浜公園駅にて、果林を見かけました。果林に近付こうにも、ドアが閉まってしまい、下りれませんでした。
「はあ・・・。」
「ええ、そうなんだ!」
「でね、私、来年、ニジガク受けようと思うんだ!」
「え!? 私もだよ!」
『果林ちゃん!』
「エマ・・・。彼方・・・。どうしたの?」
「電車から果林ちゃんが見えて、もしかして、この公園に行くのかなって・・・。」
「隣の駅から走ってきちゃった・・・。」
「大丈夫?」
「うん!」
「平気平気!」
「何?」
「な、何でもないよ!」
「もう、何よ?」
「2人とも、もしかして、私の事心配して来てくれたの?」
『え!?』
「やっぱり。お節介ね!」
「バレちゃったかー・・・。」
「同好会、まだ始めて半年ちょっとだけど、想像以上に楽しくて、充実した時間だったわ・・・。みんなで沢山の事を叶えていって、私達のあり方も、しっかり考えて、明日へ向かって、確実に進んでいる・・・。」
「これからも色んなものが変わっていく中で、ちょっと思っちゃったのよ・・・。3年生の私達は、最初にここからいなくなるんだなって・・・。」
「寂しくなっちゃったんだね。昨日までの時間が楽し過ぎたから・・・。」
「分かるよ・・・。同じ気持ちだから・・・。」
「寒いね・・・。」
「もう冬だもの。」
「でもね、果林ちゃん。昨日や明日の事で悩んでたら、楽しい今が過ぎちゃうよ?」
「そうだねー。毎日、今を全力で楽しんでいけば、きっと、寂しいだけじゃない未来が来てくれると思うよ!」
「そうかもね・・・。」
「私、スクールアイドル同好会が好きよ! 1人で歌うのも、誰かと歌うのも、みんなで歌うのも、全部好き!」
「もし次に何かやるなら、今の私達を・・・。」
「そうね・・・。それがいいわ・・・。1つの種類じゃなくて、1人1人が違う私達で・・・。」
「目を開ければ見えてくる・・・。新しい未来が・・・。夢を見るたびに、色が、増えていく・・・。広がっていく・・・。」
「それだ!」
「めっちゃいいじゃん!」
「私達同好会のファーストライブ! すっごい面白い事ができそう!」
「ソロもユニットもグループも、私達13人の全部を詰め込んだステージですね!」
「そういえば、同好会だけのライブというのは、まだ開催していませんでしたね!」
「最高のアイディアね! 果林!」
「まあ、悪くないんじゃない?」
「でしょ?」
「早速、具体的な企画を考えてみましょう!」
「これまで支えてくれたみんなに、ありがとうを伝えられるかな?」
「届けようよ!」
「よーし! 最高のライブ、作るぞー!」
『おー!』
その後日・・・、
「じゃーん! どうですか?」
「かすみさん! すごいです!」
「ボクが勉強を見てやったのに、その点数なのか・・・。」
「でも、赤点は回避できましたから!」
「次は、もっと良い点取るもん!」
「ゴーゴーね・・・。」
~ エンディング後 ~
それからある日、歩夢宛てにメールが届いていました。
今回は、これで終了です。
【まとめ】
今話は、ライブシーンも挿入歌もなし。ですが、同好会メンバーが、果林、彼方、エマがいるお台場海浜公園に向かって走るところは、なかなか熱かったと感じています。
あれを見て、「未来ハーモニー」を思い出した方は多いでしょう。実際、このシーンのBGMは、「未来ハーモニー」のオフバーカルバージョンでした。
なるほど。今話のタイトルに「未来」があるから「未来ハーモニー」のような演出を出してきた訳ですね。結構面白かったです!
「未来ハーモニー」のアニメーションPVを初めて見た時の興奮を思い出して、良い演出だと思いました! ありがとうございます!
そんな今話は、「時の移ろい」がポイントだったように感じています。
「時」は、未来方向にのみ進むもの。停滞する事がなければ、過去に戻る事もなく、過去でしでかした失敗を、なかった事にする事はできません。そのため、人生の所々で、「あの時ああしていれば・・・」と後悔を抱く事もあるでしょう。
ですが、そんな中でも、私達は変化し続け、特に、若い時には、その変化が「成長」である事が多いです。
自分や周りの変化を感じ取る事で、過去を懐かしんだり、成長過程に感動するなどして、時の移ろいを感慨深く感じる。時に後悔する事はあるものの、「時」は、素晴らしいものだと思いますね。
しかし、「時」は無限である一方、どんな物事にも終わりはあります。
そして、その物事が楽しいものであれば、「もう終わるのか・・・」「終わってほしくない・・・」と寂しさや悲しさを感じる事が多いでしょう。未来に対して臆病に考えてしまうものです。
でも、「時」は未来方向にしか進まない以上、終わりは受け入れなくてはならないもの。これは仕方のない事です。
楽しい物事に終わりが来るのは寂しいものですが、だからといって、その事を考え過ぎると、楽しめるものも楽しめません。だったら、物事の終わりを考えず、これまで通り、「今」を楽しむ事が良いのでしょう。ましてや、同好会メンバーは皆、高校生であり、多くの事を学ぶ年頃なのですから、尚更だと思いますね。
それに、未来は、「今」の積み重ねでできるものの。未来が輝けるかどうかは、「今」次第です。となると、未来の事を深く考え過ぎず、「今」を目一杯楽しむ方が最善のように思いますね。
今話は、同好会が部になる事で今までの環境が変わるんじゃないかと考え込んだり、果林は自分達3年生がいち早く同好会を去る事に寂しさを感じていました。
ですが、同好会でこれまでの楽しい思い出を作る事ができ、この先もそれは可能だと感じたから、今のまま同好会を継続する事を決め、果林も、全力で「今」を楽しめば、輝かしい未来が来ると感じて、いままで通り楽しむ事を決めました。
このアニメも残りが2話となり、もうじき終わってしまう事に寂しさを感じていますが、同好会メンバーと同じように、私も「今」を楽しみたいですね。色んなものを楽しむ気持ちで視聴していき、楽しかったと感動して、万感の思いで感想を書いていきたいと思います。
さて、次回は、タイトルを見た感じでは、色んなキャラを応援するシーンが多くなるのでしょうか?
エンディング後の歩夢宛てのメールと、侑が見た作曲コンクールの参加者募集のポスターも、次回にどう繋がるのか気になるところ。最終話に向けて、どのように話を盛り上げていくのか、楽しみですね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2期第11話「過去・未来・イマ」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、スクールアイドル同好会が、スクールアイドル部になるんじゃないかと、かすみが言い出しました。
ですが、それは、ただの噂話。部への昇格は希望制であり、部外者が決める事ではありません。
とはいえ、実績はあり、部になる素質は十分にあります。
なお、部になれば、部室が広くなったり、トレーニングルームが使用できるようになったり、公式大会に出たりできます。
同好会と比べると、色々と優遇されるようになりますが、一体どうするのか? 侑と歩夢は、今は結論を急ぎ過ぎず、近々始まる定期試験に集中しようと言いました。
~ Aパート ~
その後は、各学年に分かれてテスト勉強。ですが、かすみは上の空です。
「休憩しましょうか。」
「するする!」
「もう・・・。」
「ねえ。もし、かすみん達がスクールアイドル部になったら、今までとは違う新しいステージとかできるようになるのかな?」
「新しいステージ、ですか?」
「歌もダンスも気持ちも一致団結! みたいな?」
「グループで活動してる人達みたいに?」
「うん。」
「だから、上の空だったんだ。」
「でも、今はちゃんと勉強しないと、ニャンニャンか、ワンワンになっちゃうかもよ?」
「ランジュさんは良かったんですか? ラブライブ。」
「え?」
「先程、少し変な様子でしたので、もしかしたら、出たかったのでは、と・・・。」
「確かに、心惹かれるけど、ステージでみんなとパフォーマンスするっていうのが、今の私にはまだ難しいと思うの!」
「そっか!」
「じゃあ、できるようになったら、最高のスクールアイドルになっちゃうね!」
「ランジュちゃんなら、誰と一緒でも、すごいパフォーマンスできるようになるよ!」
「少しずつ練習していこう!」
「私も、ご一緒させて下さい!」
「ええ!」
3年生組は、果林が上の空。かすみと同じく、部の昇格について考えていました。
ですが、テスト勉強が先決。勉強が苦手な果林に、アメリカでは大学に通っていたほどの優秀なミアが勉強を教えました。
その後、1年生組と2年生組が、3年生組の勉強部屋に入り、気分転換しようと言いましたが、3年生組の勉強ぶりを見て、一緒に勉強しました。
それから少しして、同好会メンバーは、お台場海浜公園近くに来ていました。
気分転換が目的でしたが、かすみは、部の昇格をどうするか考え込んでいました。
「皆さん! 部の昇格の事、ここで決めちゃいませんか? とは言っても、かすみんも、まだハッキリした答えが出てきてないんですが・・・。」
「やっぱり、もう少し考えてみた方が・・・。」
「でも! こうやって悩んでる時点で、違うかなって思うんです!」
「そうかもしれません・・・。」
「私達は、いつでも団結してる訳じゃない・・・。」
「やりたい事も考えたい夢も違うしね!」
「それでも私達が一緒にいるのは、思いが一つだから!」
「ステージに立つ時はバラバラでも、皆さんとスクールアイドルがしたいです!」
「それに、スクールアイドルが大好きなところは、一緒だよね!」
「まさに同好会だね!」
「ランジュも大好きよ! スクールアイドルも、ランジュの事を受け入れてくれたみんなの事も!」
「私、虹ヶ咲じゃなかったら、スクールアイドルになってなかったかもしれません。」
「ボクも、この場所は気に入ってるよ!」
「そう言ってもらえると嬉しいなー・・・。」
「だったら、これから入る誰かのためにも、今の私達でいたいです!」
「決まりだね!」
「ええ! 部の申請はしません! 私達は、これからもずーっと虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です!」
「やっと、スッキリしました!」
「これで勉強に集中できるね!」
「頑張ります・・・。」
「テストが終わったら、改めて次の活動を話し合おうよ!」
「うん! 私達らしくて、」
「楽しい事をみんなでしたいわ!」
~ Bパート ~
それから後日・・・、
「おーい! カリン!」
「愛さん、速い・・・。」
「おはよう!」
「おはよう・・・。果林さん・・・。」
「おはよう。2人でジョギング? もしかして、いつも走ってるの?」
「体力つけて、応援してくれるみんなに、もっと応えられるようになりたいから・・・。」
「そう・・・。偉いわね。」
「よーし! それじゃ、いくぞー!」
「おー!」
それから少しして・・・、
「はー・・・。かすみの勉強まで見させれられるなんて・・・。」
「だって、今日は、しお子忙しいし・・・。」
「子犬ちゃんは何を書いてるんだい?」
「誰が子犬なの!?」
「同好会の予算申請書だよ。休憩の間に、ちょっとでも書いておこうと思って。」
「へー・・・。ちゃんと部長してるんだ・・・。」
「えへへへ! もっと褒めてー!」
「本当に子犬みたいだな・・・。」
「そういえば、ミアさんって、短期留学でこの学園に来たんだよね? いつまでいられるの?」
「短期って事は、すぐに帰っちゃうって事?」
「帰らないよ。」
「やっと夢に手を伸ばしたばかりなんだから。」
「何言ってるの! 歩夢は完璧よ!」
「ありがとう・・・。」
「ん? 果林! ちょうどいい所に来たわ!」
「どうしたの?」
「今、歩夢と侑に話を聞いてたの! どうしたら、あなた達みたいにパフォーマンスできるのか知りたくって!」
「私達みたいに?」
「仲間と高め合ったり、ファンと一体になったりって事よ!」
「他のみんなにも聞いてるんだよね!」
「そう。頑張ってるのね。私で良かったら、協力するわよ!」
「果林、謝謝!」
「きっと、すぐできるようになるよ!」
「そしたら、個性的でバラバラで、でも、心を合わせて1つにもなれる最強の12人になっちゃうね!」
「12人じゃないよ!」
「13人でしょ!」
「みんな、成長してるのね・・・。」
定期試験が終われば、生徒会選挙があります。
今は生徒会長の菜々ですが、次の選挙には出ないようです。というのは、生徒会長として叶えたかった事、果たすべき事は、全部やり切ったと感じているから。
そのため、今の生徒会長の任務が満了したら、スクールアイドルに専念しようと思っています。
「そうですか・・・。私は、皆さんのおかげで、スクールアイドルとしての一歩を踏み出す事ができました。」
「でも、皆さんの夢を応援し、サポートしたいという思いが、今もあるんです。この学園の皆さんのために、働きたい・・・。」
「私、生徒会長に立候補します!」
「ええ。栞子さんは、栞子さんの叶えたい未来を作って下さい!」
「私も、変わっていく・・・。」
その頃、彼方とエマは、ゆりかもめに乗って帰宅。
その途中、お台場海浜公園駅にて、果林を見かけました。果林に近付こうにも、ドアが閉まってしまい、下りれませんでした。
「はあ・・・。」
「ええ、そうなんだ!」
「でね、私、来年、ニジガク受けようと思うんだ!」
「え!? 私もだよ!」
『果林ちゃん!』
「エマ・・・。彼方・・・。どうしたの?」
「電車から果林ちゃんが見えて、もしかして、この公園に行くのかなって・・・。」
「隣の駅から走ってきちゃった・・・。」
「大丈夫?」
「うん!」
「平気平気!」
「何?」
「な、何でもないよ!」
「もう、何よ?」
「2人とも、もしかして、私の事心配して来てくれたの?」
『え!?』
「やっぱり。お節介ね!」
「バレちゃったかー・・・。」
「同好会、まだ始めて半年ちょっとだけど、想像以上に楽しくて、充実した時間だったわ・・・。みんなで沢山の事を叶えていって、私達のあり方も、しっかり考えて、明日へ向かって、確実に進んでいる・・・。」
「これからも色んなものが変わっていく中で、ちょっと思っちゃったのよ・・・。3年生の私達は、最初にここからいなくなるんだなって・・・。」
「寂しくなっちゃったんだね。昨日までの時間が楽し過ぎたから・・・。」
「分かるよ・・・。同じ気持ちだから・・・。」
「寒いね・・・。」
「もう冬だもの。」
「でもね、果林ちゃん。昨日や明日の事で悩んでたら、楽しい今が過ぎちゃうよ?」
「そうだねー。毎日、今を全力で楽しんでいけば、きっと、寂しいだけじゃない未来が来てくれると思うよ!」
「そうかもね・・・。」
「私、スクールアイドル同好会が好きよ! 1人で歌うのも、誰かと歌うのも、みんなで歌うのも、全部好き!」
「もし次に何かやるなら、今の私達を・・・。」
「そうね・・・。それがいいわ・・・。1つの種類じゃなくて、1人1人が違う私達で・・・。」
「目を開ければ見えてくる・・・。新しい未来が・・・。夢を見るたびに、色が、増えていく・・・。広がっていく・・・。」
「それだ!」
「めっちゃいいじゃん!」
「私達同好会のファーストライブ! すっごい面白い事ができそう!」
「ソロもユニットもグループも、私達13人の全部を詰め込んだステージですね!」
「そういえば、同好会だけのライブというのは、まだ開催していませんでしたね!」
「最高のアイディアね! 果林!」
「まあ、悪くないんじゃない?」
「でしょ?」
「早速、具体的な企画を考えてみましょう!」
「これまで支えてくれたみんなに、ありがとうを伝えられるかな?」
「届けようよ!」
「よーし! 最高のライブ、作るぞー!」
『おー!』
その後日・・・、
「じゃーん! どうですか?」
「かすみさん! すごいです!」
「ボクが勉強を見てやったのに、その点数なのか・・・。」
「でも、赤点は回避できましたから!」
「次は、もっと良い点取るもん!」
「ゴーゴーね・・・。」
~ エンディング後 ~
それからある日、歩夢宛てにメールが届いていました。
今回は、これで終了です。
【まとめ】
今話は、ライブシーンも挿入歌もなし。ですが、同好会メンバーが、果林、彼方、エマがいるお台場海浜公園に向かって走るところは、なかなか熱かったと感じています。
あれを見て、「未来ハーモニー」を思い出した方は多いでしょう。実際、このシーンのBGMは、「未来ハーモニー」のオフバーカルバージョンでした。
なるほど。今話のタイトルに「未来」があるから「未来ハーモニー」のような演出を出してきた訳ですね。結構面白かったです!
「未来ハーモニー」のアニメーションPVを初めて見た時の興奮を思い出して、良い演出だと思いました! ありがとうございます!
そんな今話は、「時の移ろい」がポイントだったように感じています。
「時」は、未来方向にのみ進むもの。停滞する事がなければ、過去に戻る事もなく、過去でしでかした失敗を、なかった事にする事はできません。そのため、人生の所々で、「あの時ああしていれば・・・」と後悔を抱く事もあるでしょう。
ですが、そんな中でも、私達は変化し続け、特に、若い時には、その変化が「成長」である事が多いです。
自分や周りの変化を感じ取る事で、過去を懐かしんだり、成長過程に感動するなどして、時の移ろいを感慨深く感じる。時に後悔する事はあるものの、「時」は、素晴らしいものだと思いますね。
しかし、「時」は無限である一方、どんな物事にも終わりはあります。
そして、その物事が楽しいものであれば、「もう終わるのか・・・」「終わってほしくない・・・」と寂しさや悲しさを感じる事が多いでしょう。未来に対して臆病に考えてしまうものです。
でも、「時」は未来方向にしか進まない以上、終わりは受け入れなくてはならないもの。これは仕方のない事です。
楽しい物事に終わりが来るのは寂しいものですが、だからといって、その事を考え過ぎると、楽しめるものも楽しめません。だったら、物事の終わりを考えず、これまで通り、「今」を楽しむ事が良いのでしょう。ましてや、同好会メンバーは皆、高校生であり、多くの事を学ぶ年頃なのですから、尚更だと思いますね。
それに、未来は、「今」の積み重ねでできるものの。未来が輝けるかどうかは、「今」次第です。となると、未来の事を深く考え過ぎず、「今」を目一杯楽しむ方が最善のように思いますね。
今話は、同好会が部になる事で今までの環境が変わるんじゃないかと考え込んだり、果林は自分達3年生がいち早く同好会を去る事に寂しさを感じていました。
ですが、同好会でこれまでの楽しい思い出を作る事ができ、この先もそれは可能だと感じたから、今のまま同好会を継続する事を決め、果林も、全力で「今」を楽しめば、輝かしい未来が来ると感じて、いままで通り楽しむ事を決めました。
このアニメも残りが2話となり、もうじき終わってしまう事に寂しさを感じていますが、同好会メンバーと同じように、私も「今」を楽しみたいですね。色んなものを楽しむ気持ちで視聴していき、楽しかったと感動して、万感の思いで感想を書いていきたいと思います。
さて、次回は、タイトルを見た感じでは、色んなキャラを応援するシーンが多くなるのでしょうか?
エンディング後の歩夢宛てのメールと、侑が見た作曲コンクールの参加者募集のポスターも、次回にどう繋がるのか気になるところ。最終話に向けて、どのように話を盛り上げていくのか、楽しみですね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。