山を歩いたりさまよったり

山歩きなど記憶から消え去らないように書き留めます。

高清水山

2021-10-19 12:16:25 | 山歩き

2021/10/4 #570 高清水山(タカショウズヤマ)

 通っているジムで山話題で知り合いになったIさんを誘って近くの山に行くことになった。同じジムの仲間Sさんと3人。高清水山は、私がしょっちゅう出かける高落場山のすぐ近くだが、迷って頂上にたどり着けなかったことがあって以来一度も登ったことがない。

 昔、道宗という坊さんが、五箇山から高清水山、高落場山を越えて井波の瑞泉寺まで37kmを毎日通ったという道が、道宗道としてボランティアの方々が整備しているが、今回はそのごく一部だ。水芭蕉で有名な縄が池のほとりを、朝露でパンツを濡らしながら出発。初めて一緒するIさん、足取りがしっかりして後から追いかけられているようだ。筋肉モリモリの体をしているので強そうだと思っていたが、想像以上だ。年齢を聞いたら後期高齢者だとのこと。わぁ、化け物だ!

 平日なのでだれも来ないかと思ったが、年配男性が単独で二人登ってこられた。帰りに少し遠回りしてブナの中で昼食。Iさんが小さな魔法瓶に焼酎と氷を入れて持参したのを分けて頂いた!これは良い!これは真似しなければ。
歩く時間と同じくらい話していたのじゃないかと思うくらいゆっくり山歩きだった。こんなことがあってもよい。

縄が池を振り返る

タテヤマスギでしょうか。巨木があちこちに

頂上だったか、途中のピークだったか。

高落場に向かう林道のススキ、秋深し!

 

 


白草山・箱岩山

2021-10-19 11:54:37 | 山歩き

2021/10/3 #569 白草山・箱岩山

白山で下呂から来られた方と話をしたときに、地元の良い山を聞いたら白草山を紹介してくれた。私が、行く山を選ぶ時に参考にするのは、一番はテレビ、二番は山で出会った人の推薦、その次が山岳雑誌の順番の気がする。初心者向けというので、わが山の会で
取り上げることも考えて、いつもの山仲間に声をかけて出かけた。
登山口まで車で約3時間、長距離を苦にしないMさんなればこそ、私だったらいやになる距離だった。
しばらく林道歩きから沢沿いの道、びっしり生えた笹のために展望の利かない尾根道から、開けた場所に出たら、右が白草山
左に箱岩山。白草山は笹が絨毯のように敷き詰められている上にちょこんと乗っかている感じでほっとさせてくれる。しらくさやまという名前もぴったりだ。女性陣と一緒なので、今日も、御馳走でおなか一杯になって下山。下呂温泉に浸かって長距離を、私は舟をこぎながら帰宅。

 

やっと展望が開いたところから下呂の街が見える

箱岩山

白草山(箱岩山からの下山途中)

今日の御馳走、山でこれ?さすが主婦!

 

 

 


タンボ平

2021-10-05 15:38:51 | 山歩き

2021.9.28 #568 タンボ平(立山室堂→一の越→黒部平→ロープウエイと電気バスで室堂に戻る)

 いつも見る立山の裏側の黒部湖側に回るコース。山の会のYさんから、紅葉が見事だから是非にとリクエストがあったが、私は行ったことがないので100名山を登った橋本さんに案内を頼んだ。富山県では小学生の立山登山が恒例になっていたこともあり、富山県民にとって立山は特別な存在だ。石川県民にとっての白山より少しテンションが高い。富山県人は白山に足が向かない。この傾向はものすごく強く、笑ってしまう。(石川県民も白山愛は深いが、富山には負ける。)私は「お金がかかる」という理由だけで立山ではなく白山派だ。花の宝庫で、里から見る山の形の美しいのは白山で、山の雄大さを感じるという点では断然立山、紅葉の美しさも、立山の方に軍配が上がるだろう。

ふもとの立山駅からロープウエイとバスで室堂へ、室堂から立山にトンネルでバスとロープウエイを乗り継いで黒部湖まで、立山黒部アルペンルートと名付けて立山を一大観光資源としている。近年は日本人より韓国など外人の方が多いくらいだ。だから、コロナで海外旅行者がいなくなって、大打撃を受けている。そこで富山県民は半額で利用でき、しかも買い物に使えるクーポン券付きで行かなきゃ損!状態だ。たまたま富山県のコロナはアラートレベルが引き下げられたタイミングがピタリ合って、この大型割引が使える!ラッキーこの上ないタイミングでの山行となった。
富山県民でも、富山市街から見て立山の裏側に回るコースを歩く人は少ない。車も通れる?くらいの表側の道から、裏に回り込む道は途端に狭くなるが、山はこうでなくては。登山者もほとんどいないコース。歩きにくい岩ゴロゴロの道に女性陣は難儀していたが、百名山踏破のHさんは細い体で重いカメラを抱えて軽々と飛び跳ねて下って行くように見えた。さすが百名山踏破者!

紅葉盛りまでは少し早かったが迫ってくるような立山の岩壁の紅葉には満足した。
立山のどてっぱらに穴を明けたトンネルを電気自動車で通るとあっという間に室堂に戻る。疲れた体にとってはありがたいが穴を明けられた立山には大変申し訳ない気持ちだ。

朝焼けのなか車を走らせる。

観光客で一杯になる立山・雄山に至る表側の道。

雄山に登る人。

黒部湖が見える。ここから下りのつらい道。

振り返ると立山の壁とも言える急峻な斜面。

 

 


金剛堂山

2021-09-22 17:35:49 | 山歩き

 #563 金剛堂山

 五箇山の利賀村から登る。今回で10回目と、私にはなじみの山だ、と思っていた。これまではほとんど5月連休前後に登っている。去年と今年はカンジキハイクだった。たまには夏道で行くのもいいかと、山仲間を誘った。
駐車場には10台足らずが駐車してあり、半数が県外だった。
少し登ると、道が深くえぐられている箇所がたくさん出てきて歩きにくい。尾根道を歩いているはずなのに谷を歩いている感じだ。人が歩いたわずかのへこみを雨水が流れ、そこをまた人が、雨水がと、だんだんえぐられたのだ。痛々しい。
こんな山じゃなかったはずなのにと思ったが、最近はえぐられた所を雪が塞いでいたので気づかなかったのかもしれない。
この山で私の大好きなブナ林の綺麗なところがあり、そこでゆっくり休んで行こうと相棒と話しながら歩いたが、なかなかこの休憩点に届かない。この山は相棒より私の方が詳しいので、私が先導だ。我慢できずちょっと休憩して再び休憩場所はまだかなと歩く。おかしいなぁ、体力が落ちちゃったのかなぁなどと考え始めたら、なんと頂上に着いてしまった。10回も登って知っているつもりになっていたのに、狐につままれたような感覚。
 一人の時は三角点のある前金剛を頂上と決めて、ここでビールを飲んで引き返すが、相棒は最高地点まで行こうというので、久々に足を伸ばした。ここからしばらくは風衝高原になっている。草紅葉が始まっていて、たまたま青空も顔を出して疲れを忘れさせてくれた。
下りながらお気に入りのブナ林を探した。なるほど、えぐられた夏道の周りに笹が生い茂りブナ林の美しさを隠していたのだった。
季節で景色がこんなに変わるなんて驚きだった。

 

前日から雨は降っていないはずなのに

前金剛を過ぎるとこれまでと全く違って開放的になる。

青空がいい感じ

ウルシかなと思ったが違うらしい

最高地点は見通しが悪い

前金剛に戻る


大日岳

2021-09-06 17:41:01 | 山歩き

2021.8.31 #566  大日岳

 山仲間のMさんが、昨年娘さんと大日岳に挑んだが、頂上を目前に靴底が剥がれかかって登頂を断念したとのこと。リベンジしたいと前から聞いていた。なかなか機会がなかったが、9月から称名道の開門時間が遅くなるというので、8月最終日に滑り込みで実施した。私は過去3回登っていて、正直それほど困難な山との認識はなかったが、あららためて登山地図を開くと10時間を超えると書いてあって、最近は頑張って登ってもコースタイムぴったりだったというようなこともあり歳を自覚しているところなので、やや心配しながら登った。なぜか先日の白山の後、足の筋肉痛がひどく、まだ痛みが残っていたので猶更慎重に登山開始。
 この山は最初から急登、あんな壁の上に立つのか?というような壁がそそり立って、そこを登りきると大日平という天国のような湿原に出る。湿原をしばらく歩いて、大日平小屋を過ぎてしばらくして、沢沿いの道となる。ここが歩きにくい、大小の岩がゴロゴロ、歩きにくい道。今日のMさんは好調のようで、後ろから確かな足音が聞こえてくる。しかし、今日はゆっくりだ!と自分に言い聞かせる。
一時間ほど登ると雄大な山が右側に見えて、Mさんは薬師岳というが、薬師岳がこんなに近いはずはないよ!と言って
いたがMさんが正しかった。立山から薬師まで2泊3日、行ってみたいなぁ。
いよいよ登りも終わりに近づき大日小屋が見えてからも結構長いのだった!小山で登りきるとご褒美に谷を挟んでそびえている剣岳が
拝める。曇り空の剣岳は人を寄せ付けない威厳に満ちて、これはこれでいいなぁ。頂上には
5~6人、みんな剣岳を眺めながら昼食。沢沿いの道は慎重に歩かなければいけないが、ひざや太ももも小さい鳴き声を上げている。
我慢して歩いて、今日は久しぶりにコースタイムより早く、3時過ぎに下山。風呂に入ってふう!
頂上でのビールがなかったが良い一日だった。

 

壁、登るしかないが、、、

大日平

剣岳から立山方面

チングルマの向こうに剣岳・今日の一枚

お粗末、今日も。