山を歩いたりさまよったり

山歩きなど記憶から消え去らないように書き留めます。

守門岳

2021-06-19 11:28:15 | 山歩き

守門岳(#559:新潟山旅3日目)2021.6.17

前日夕方の天気予報は全国的に良くない中、新潟だけが特異的に午前中晴れだった。今日も早朝出発。私が好んでみるネットのページに登場するのは残雪の守門岳が多く、それが実に美しいのだが、残雪を登る実力はない。「保久礼小屋」の文字はネットで何度も見てなじみが深いが、読み方は知らなかった。「ほっきゅれ」というらしい。3日目になると、体の疲れは当たり前なので脳みそが慣れてくるみたいだ。淡々と大岳までほぼ直線で登る。大岳を過ぎると前方が突然開ける。「おっ!」と思わず声を上げてしまった。守門岳とすそ野へ広がる斜面が実に雄大だ。この絶景ポイントで休憩していた方から守門岳斜面の縞状に残る雪の模様は守門ゼブラと呼ばれていて、守門岳の稜線に発達する雪庇は世界最大であることとかも熱く教えてもらった。

ここから大きく下る道には浅草岳よりはるかに多いヒメサユリが咲いていた。ところどころにシラネアオイ、雪渓の際にはカタクリまで咲いていた。頂上で先ほど教えてくれた方に、今度は周りの山々の名前を教えてもらった。八海山と昨日の浅草岳以外は登っていない山ばかりだ。

身内自慢だが、姉の作るおにぎりはいつ食べても美味しい。虫が少々うるさいが山を眺めながらおいしいおにぎりをほおばるのは幸せだ!(ビールがないので強がりかもしれないが)先ほどの絶景ポイントに戻って抹茶タイムにしよう。コンビニで大福売ってなかったのでキンツバにしたが、大福にはかなわないなぁ。

登りではさほど気にしなかったが、大岳からの下りは粘土質の滑りやすい道だ。山仲間を案内することがあれば難儀するかもしれないとか思いながら、今日はちょうど正午に到着だった。これから暑い太陽に照らされながらうんざりする北陸自動車道だ。久々の山旅が終わって満足しながらあっくり。

 

最初は階段が付けられた快適な道

今日のハイライト守門ゼブラ

 

 

絶景ポイントで


浅草岳

2021-06-19 10:43:32 | 山歩き

浅草岳(#558:新潟山旅2日目)2021.6.16

浅草岳の登山口の一つネズモチ平には多分前に一度来たことがある。ここから見た山容が魅力的だったので登ってみたいと長く思っていたが、それが浅草岳だとははっきりしなかった。観光の帰りに立ち寄ったので地図から多分浅草岳だろう。私は、こんな変哲もないことで、登る山を決めることが多い。

さすがに車中泊はゆっくり休めなかった。早く目覚めたので早めに登山口に着いたら先着のご夫婦が登り始めるところだった。心強い。2日目はつらい。初日の疲れが残っている。筋肉に乳酸がたまっている感じがある。灌木に覆われた見通しのきかない歩きにくい道だ。背後に明日登る予定だった守門岳らしい山が美しく迫っている。山頂近くの分岐点からはしばらく雪渓になった。先行者の足跡を忠実にたどらせてもらった。山頂には千葉から来たというご夫婦。ご主人は新潟の100名山は全部登ったという健脚そうな方で私と同じ年だった。さて、優雅に抹茶タイムだが、大福を買い忘れた!チョコじゃ抹茶が台無しだ。

この山の魅力の一つ、ヒメサユリ情報を他の登山者からいただいて、桜ゾネ登山口に向かうコースを下り始めると直にヒメサユリがポツポツ顔を見せてくれた。貴重な花だそうなので一応写真に収めるが、ほんとのことを言うとユリ系統の花はあんまり好きじゃないのだ。下る道はまだか、まだか?と長いが、前方に見える守門岳が立派で、唯一の慰めだ。山が続くと正直雨で中止ならないかと心の中の悪魔がささやくのだが、守門岳が立派なので登り残して帰るのはあまりにも残念だなぁと思い始めた。桜ゾネ登山口からは車道歩き30分くらい。昼前には車に戻った。今晩はコロナのためしばらく会っていない姉のところに泊めてもらう。山峡のきれいな道の駅で昼食、災害でクローズアップされた山古志村の風景を楽しみながらのドライブ、ちょっと眠いがこの心地よさが山の楽しみの一つかもしれない。

振り返ると守門岳

 
頂上から奥只見方面
 
抹茶タイム
 
日本海に向かって下る
 
やっと会えた女王様

 


平標山・仙ノ倉山

2021-06-19 10:43:32 | 山歩き

平標山・仙ノ倉山(#557:新潟山旅1日目)2021.6.15

3時前に自宅出発、登山開始は7:40

若い子が、ペース速そうだったので道を譲ったら、急な坂ですからね、と年寄りをいたわる口調だった。自分では若いつもりなのにやはり爺さんに見られたらしい。この子とは、松出山頂上付近でまた会って、周りの山を聞こうと思ったら、山は初心者だからわからないという。里山で自信付けて今年から高い山に登ることにして、初っ端は、残雪の梶山新湯からの雨飾山に登り、雪渓を200m滑落したとのこと。なんという無謀だけど面白いヤツだ!笑ってから話が弾んだ。私も馴染みが深い村上市から来たとのこと。村上話題で盛り上がってから、私が学生時代に村上市の外れのお寺に泊めてもらった話をしたら、彼女はその寺の檀家だという。そいつはすごい。それは何かの縁だ、泊めてもらったのにお布施も何もしなかったので、ほんの僅かをお布施として届けてもらうようお願いしたら、明日は午後から仕事だから、午前中に届けますと、実に気持ちの良い子だ。お互いのスマホでツーショット取り合った。こんなこともあるんだなぁ。

順調に平標山に登頂。ここから仙ノ倉山に向かう初めての道だ。遅くまで雪が残る関係で、春の花と、夏の花が一緒に咲くとNHKでやっていた花の名所だ。ハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、イワカガミ、シャクナゲ、例年より少ないと登山客が話していたが、花畑は素晴らしかった。花畑から谷川岳に向かう稜線上にある仙ノ倉山と振り返って見る平標山のなだらかな山容はこの山のハイライトだろう。仙ノ倉山から谷川岳方面が一瞬見えたが直ぐに雲に隠れてしまった。コンビニ弁当を食べ終わったらカミナリさんが鳴り出したのでさっさと戻る。年配登山者が山で抹茶を楽しんでいたのをまねて今回の山は、抹茶タイムを取り入れることにした。大福もセットで真似するはずだったが、カミナリが勢いを増して、雨も落ち始めたのに恐れをなして、慌てて飲む羽目になってしまい、大福はポケットに入れて下山。思うように行かないダサい山になった。

道の駅で車中泊だったが、暑くて眠れぬ。蚊の襲来には、以前の車中泊で買ってあった電池式虫除け器が効果発揮。

 

松手山の先から平標山方面

 
花畑(仙の倉方面)
 
鞍部付近から平標山を振り返る
 
シャクナゲも残っている
 
平標山に戻って、これからにわかに曇ってくる