山を歩いたりさまよったり

山歩きなど記憶から消え去らないように書き留めます。

金剛堂山

2021-09-22 17:35:49 | 山歩き

 #563 金剛堂山

 五箇山の利賀村から登る。今回で10回目と、私にはなじみの山だ、と思っていた。これまではほとんど5月連休前後に登っている。去年と今年はカンジキハイクだった。たまには夏道で行くのもいいかと、山仲間を誘った。
駐車場には10台足らずが駐車してあり、半数が県外だった。
少し登ると、道が深くえぐられている箇所がたくさん出てきて歩きにくい。尾根道を歩いているはずなのに谷を歩いている感じだ。人が歩いたわずかのへこみを雨水が流れ、そこをまた人が、雨水がと、だんだんえぐられたのだ。痛々しい。
こんな山じゃなかったはずなのにと思ったが、最近はえぐられた所を雪が塞いでいたので気づかなかったのかもしれない。
この山で私の大好きなブナ林の綺麗なところがあり、そこでゆっくり休んで行こうと相棒と話しながら歩いたが、なかなかこの休憩点に届かない。この山は相棒より私の方が詳しいので、私が先導だ。我慢できずちょっと休憩して再び休憩場所はまだかなと歩く。おかしいなぁ、体力が落ちちゃったのかなぁなどと考え始めたら、なんと頂上に着いてしまった。10回も登って知っているつもりになっていたのに、狐につままれたような感覚。
 一人の時は三角点のある前金剛を頂上と決めて、ここでビールを飲んで引き返すが、相棒は最高地点まで行こうというので、久々に足を伸ばした。ここからしばらくは風衝高原になっている。草紅葉が始まっていて、たまたま青空も顔を出して疲れを忘れさせてくれた。
下りながらお気に入りのブナ林を探した。なるほど、えぐられた夏道の周りに笹が生い茂りブナ林の美しさを隠していたのだった。
季節で景色がこんなに変わるなんて驚きだった。

 

前日から雨は降っていないはずなのに

前金剛を過ぎるとこれまでと全く違って開放的になる。

青空がいい感じ

ウルシかなと思ったが違うらしい

最高地点は見通しが悪い

前金剛に戻る


大日岳

2021-09-06 17:41:01 | 山歩き

2021.8.31 #566  大日岳

 山仲間のMさんが、昨年娘さんと大日岳に挑んだが、頂上を目前に靴底が剥がれかかって登頂を断念したとのこと。リベンジしたいと前から聞いていた。なかなか機会がなかったが、9月から称名道の開門時間が遅くなるというので、8月最終日に滑り込みで実施した。私は過去3回登っていて、正直それほど困難な山との認識はなかったが、あららためて登山地図を開くと10時間を超えると書いてあって、最近は頑張って登ってもコースタイムぴったりだったというようなこともあり歳を自覚しているところなので、やや心配しながら登った。なぜか先日の白山の後、足の筋肉痛がひどく、まだ痛みが残っていたので猶更慎重に登山開始。
 この山は最初から急登、あんな壁の上に立つのか?というような壁がそそり立って、そこを登りきると大日平という天国のような湿原に出る。湿原をしばらく歩いて、大日平小屋を過ぎてしばらくして、沢沿いの道となる。ここが歩きにくい、大小の岩がゴロゴロ、歩きにくい道。今日のMさんは好調のようで、後ろから確かな足音が聞こえてくる。しかし、今日はゆっくりだ!と自分に言い聞かせる。
一時間ほど登ると雄大な山が右側に見えて、Mさんは薬師岳というが、薬師岳がこんなに近いはずはないよ!と言って
いたがMさんが正しかった。立山から薬師まで2泊3日、行ってみたいなぁ。
いよいよ登りも終わりに近づき大日小屋が見えてからも結構長いのだった!小山で登りきるとご褒美に谷を挟んでそびえている剣岳が
拝める。曇り空の剣岳は人を寄せ付けない威厳に満ちて、これはこれでいいなぁ。頂上には
5~6人、みんな剣岳を眺めながら昼食。沢沿いの道は慎重に歩かなければいけないが、ひざや太ももも小さい鳴き声を上げている。
我慢して歩いて、今日は久しぶりにコースタイムより早く、3時過ぎに下山。風呂に入ってふう!
頂上でのビールがなかったが良い一日だった。

 

壁、登るしかないが、、、

大日平

剣岳から立山方面

チングルマの向こうに剣岳・今日の一枚

お粗末、今日も。