恐竜学入門(3)、7/19放送分。
学習メモの抜粋です。
間違いあれば、
私の聞き間違いか、理解不足です。
また、" "内は感想だったり私が追記したものです。
あと、結構文章量が多いので、
真面目に読まないほうが良いと思います。
3.日本の恐竜 その2 ヤマトサウルス
・裏タイトル、研究者にとってアマチュアの活動は必要なのか?。
・日本の恐竜研究にはアマチュアが非常に大きく貢献している。
・モンゴルなどに恐竜の化石の発掘に行くときは、出るのが分かっていて行っている。
ちょっと歩くと、恐竜の爪や歯の化石が落ちている環境。
"なぜそんな環境になるのだろうか?。
アフリカのサバンナなども、そこら中に骨が落ちているのかもしれないが、
それが化石となり、ちょっと歩くと見つかる、ということになるのだろうか?。"
"ちょっとググったら、
アフリカの骨縄文の骨
https://umdb.um.u-tokyo.ac.jp/DKankoub/Publish_db/2006babj/index.html
どうやら、そうらしい。"
・日本では、植物が生えていたりして、化石の入っている岩が出ていないので、
岩を探すのが大変。
しかも大体の場合、その岩がめちゃくちゃ硬い。
そして見つけたと思ったら、切り立った崖だったりして切り込めなかったりする。
・モンゴルの砂漠では、平地で石も柔らかいし、骨もいっぱい出ている。
・日本で10日間で恐竜の化石を見つけてきてくれと言われても、(講師には)できない。
・アマチュアは毎日いろんな所に、化石探しに行っているので、発見することが出来る。
・例えばカムイサウルスを発見した堀田氏は、その地域の沢の崖をすべて記憶している。
それくらい、何十年も探しているので発見することが出来る。
・だから、アマチュアの力は非常に大きい。
・ヤマトサウルス。
兵庫県洲本市(淡路島)で発見される。
発見者はアマチュアの岸本氏。
2004年5月。
・採石場で変な白いシミが見えたが、恐竜だと直感があったという。
周辺を探したが、全部は発見できなかった。
全部で23点。
下あご、首の骨3個、しっぽの骨1個、肩、歯や小さい骨など。
・アマチュアの人も化石のクリーニングの設備を持っている。
・海の地層なのに恐竜の化石が見つかったので興奮したとのこと。
・当時院生の鈴木氏により研究され、ランベオサウルス亜科であろうと発表された。
しかし、発見された骨が少数だったので研究はそこで止まっていた。
・講師(小林氏)がカムイサウルスの研究をやっていた時に、
兵庫に行ったときにヤマトサウルスの歯の化石を見る機会があり、
その特徴から新種の恐竜であることがすぐ分かった。
肩の骨を見たら(有るはずのものが無い)、やはり新種であると分かった。
・ヤマトサウルスが新種とされ、命名されたのは、新型コロナの影響で、
講師(小林氏)が海外に行けなかったため、
国内でやり残っていたこの化石の研究をしたため。
・カムイサウルス(北海道むかわ町)とヤマトサウルス(淡路島洲本市)の、
両方の研究を抱えていた講師の頭によぎったのは、
同じ時代(7200万年前)の同じ種類の恐竜であったので、
もし同じ恐竜だったらどうしようかということ。
兵庫サウルスと命名して、後で北海道の物も同じであると分かったら、
北海道から兵庫サウルスが発見されるという、ちょっと変なことになる。
なので、同時進行で研究を進めた。
・結局は、カムイサウルスとヤマトサウルスは別種であることが分かった。
・どのようにして年代が分かるかというと、示準化石による。
アンモナイトなどは時代により姿が変わるので、年代が分かる。
・新種であるか調べるには、世界中の化石と比較する必要がある。
・系統樹を作るソフトウェアがある。
特徴をデータ化すると、統計ソフトに入れると、系統樹ができる。
・ヤマトサウルス・イザナギイ。
意味としては、日本神話で一番先に作られた島が淡路島で大和の起源だから。
ヤマトサウルスが、ハドロサウルス科の起源にとって、重要なものであることが分かったから。
・少ない標本からでもいろいろなことが分かる。
肩の特徴、肩の骨を見たら(有るはずのものが無い)について。
烏口骨に筋肉が付く出っ張りがない。
大きな進化があったと考えた。
・進化速度を計算すると、
肩、前足の進化速度が速いことが分かった。
・ハドロサウルス科の起源について。
アジアに起源にあったと分かった。
アジアの研究者はアジア起源と、北米の研究者は北米起源という傾向があるが、
この件(ハドロサウルス)は研究の結果の確かなもである。
ハドロサウルスはアジア起源だと講師は思っている。
・日本は恐竜化石が見つかるだけでなく、進化や移動などの重要な情報を持っている。
・ヤマトサウルスはハドロサウルス科の祖先にあたる。
ハドロサウルスは9000万年前-1億年前に現れた。
であるのにその祖先が7200万年前の地層から見つかるのは、おかしい現象である。
ヤマトサウルスはそれだけ長い間(2000-3000万年間)、東アジアで生息できたということ。
・レフュジウム、本来ならば絶滅するはずが、生き延びていた。
・ヤマトサウルスの発見で、
恐竜の進化速度、
ハドロサウルス科の成功のカギ、
恐竜の移動、
日本が恐竜にとって住みやすい場所であった、
などが分かった。
・同時代のヤマトサウルスとカムイサウルスは一緒に住んでいたのかは、不明。
歯の形が違うので食べるものが違い、喧嘩にはならなかったのではないかと思っている。
ニッチパーティショニング。
同じ空間でも食べ物が違うと共存できる。
・一緒に住んでいなかったという考えもある。
おそらく生えていた植物も違う。
・歯の摩耗麺の傷を見るとを見ると、
どんな物(硬い柔らかい)を食べていたかが分かる。
・恐竜の化石は全身が見つかる必要はない。
・恐竜の研究は新しい情報が次々と出るので、
再研究で新発見ができる。
・ヤマトサウルスの論文発表は、
特にアメリカで話題になった。
戦艦大和のイメージで。
"巨大な恐竜だと思われたのかな?"
2021年発表の恐竜のtop10にも選ばれた。
・アマチュアの活動について。
日本の恐竜研究にはアマチュアの活動が必要。