愛別離苦（あいべつりく）

ずいぶん降ったみたいですね。雨にあたって落ちたイチョウの葉でまっ黄色です。どうやら午前中はこのまま雨のようですね。私は法事がありますが、お休みの皆さんは昼までゆっくりとするしかないですね。
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「四苦八苦」という言葉はじつは佛教からきたものです。これはかなり意味深い内容なんです。生老病死の四つの苦。愛別離苦・求不得苦・怨憎会苦・五蘊盛苦の四つの苦の合計で八苦ということです。
愛するものとは必ず別れる苦しみがある。という愛別離苦（あいべつりく）は人間としてとてもつらいものです。愛する人や大切にしていた物はいずれすべて置いて行かなければなりません。本来そういうものとはわかっていても、実際そんなことが起きると尋常でいられないでしょう。
しかもそんなことは予期せぬときに起こるものです。普段から愛別離苦の意味を理解するようにしておかないと対応しきれないのは確かでしょう。
人間っていつそんな状態になってもおかしくない世界にいるんですよね。よ～く考えてもあまりにもつらすぎます。でもそんな中にいるのがこの人間世界なんです。自分の中でどう納得、理解するか、それとも放っておくか…。どうするかはそれぞれでしょうが、この真実はどうにもなりません。雨の境内を見つめながら考えたいと思います。