伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

暖かく・・・

2009年12月10日 | Weblog
晴れていますがそれほど寒さを感じません。ずいぶん乾燥しているんですかね、目が乾きやすいです(コンタクトレンズしてるもんで)。
昨晩から急に左の首筋が痛くなってしまいました。変にひねったんでしょうか。左後ろに首を傾けるとゾゾッーと寒さを感じるように一瞬動けなくなるような痛みが走ります。普段丈夫でたいして困ったことがない身体ですから、こんな時は大げさに考えがちです。
こんなのは序の口なんでしょうね。痛みを抱えて生活している方は大勢います。相手の痛みをそのまま感じ取ることは到底できませんが、その痛みをできるだけ想像することは出来ます。肉体的・精神的痛みを想像できなくては社会はとても寒々しい自分さえよければいいというバラバラの社会になってしまいます。
ある地方都市の首長が軽々しい意見を発していましたが、相手の痛み苦しみを想像できない人だということはわかりました。
これから寒くなるのに人間関係は寒くなってはいけません。自分たちの周りはせめて暖かくしてゆきたいですね。

感謝しながら・・・

2009年12月09日 | Weblog
空一面に厚い雲が広がっています。雲のおかげでしょうか、それほど寒くはありません。いつ降ってもおかしくない感じです。
もう9日ですもんね。あっという間にクリスマス・大晦日がやってきますよ。なんせ一日が非常に短いっ。4時を過ぎればあっという間に暗くなりますからね。“これじゃ早すぎるよ”とぼやきたくなるほどです。
有名寺院で大掃除がおこなわれたというニュースが流れていましたから、こちらもそろそろとりかかりましょ。今年は大勢の人が寺を訪れました。いつもより丁寧にお掃除をさせてもらいましょ。お世話になりましたから…。
いつになく寺への感謝の気持ちがこみあげます。ほんとこの一年はいろんなことがありましたから。おかげさまで無事ここまで来れました。何とも言えない感謝があります。今年も残り三週間くらいですが、感謝とともに少しずつ片付けとお掃除をさせてもらいます。

“一生懸命”って大切

2009年12月08日 | Weblog
今朝は冷え込みましたね。水たまりにうっすらと氷が張っていました。雲ひとつない空なので放射冷却ってやつなんでしょう、帽子かぶらないと外に出られません。
境内にひろがっていた落ち葉はほとんどきれいに片付けられました。三女はもみじの落ち葉をこんもりと積み重ね、落ち葉のベッドを作って友だちに見せようとしていたんですが、そんな事とは知らずに掃除してしまいました。
学校から帰ってきたら枯葉のベッドはなかったので、とても悲しい顔をしていました。すぐ笑ってくれましたが、子どもにとってわくわくすることって、大人になると見えなくなってしまいます。子どもの頃、何にわくわくしていたんでしょうね。一生懸命雪で作った自動車・河原で作った泥団子・廃材を積み重ねて作った秘密基地・・・。大人からすればつまらなく見えても、一生懸命やったことって今でも覚えているもんです。
何でもいいから一生懸命取り組むことってとても大切なことですよね。こどもであっても、大人であっても。いつまでも“一生懸命”を忘れずにいたいものです。

“まもり落ちつけよ”

2009年12月07日 | Weblog
気持ちのいい朝です。なんかスッキリしますね、おもてを歩いていると。雲ひとつない空です。

ことばがむらむらするのを、まもり落ちつけよ。ことばについて慎んでおれ。
語(ことば)による悪い行いを捨てて、語(ことば)によって善行を行なえ。
                         『法句経』

“ことばがむらむら”という表現もすごいですが、おもわず言いたくなることってしょっちゅうありますよね。
そんな時ってその場で話している相手意外の人にどんな影響を及ぼすかまで考えずにしゃべってしまうもんです。
ことばは人から人に伝わります。ネットを使うよりよっぽど早く、面白おかしくアレンジされて伝わります。ことばって怖いです。
一度発したことばがとりかえしのつかない事になることもあります。
年末いろんな会や宴がありますが、面白おかしくおしゃべりをしてその場が盛り上りさえすればいい、という雰囲気になりがちですが、
ことばにはよっぽど気をつけたほうがいいです。
あとで後悔しないように“まもり落ちつけよ”の精神でいましょ。

気をつけましょうね

2009年12月06日 | Weblog
今朝は霧がかかっています。境内の雰囲気もちょっと幻想的でいつもと違っていますね。昨夜はずいぶん降りました。
かなり雨脚が強かったですもんね。昨日のうちにイチョウの葉の大部分を片づけておいてよかったです。
濡れてしまうと後が大変ですから。
今日も法事とたまっていた事務作業で一日が終わりそうです。合間に境内のお掃除をして…。
今日はこれからいいお天気らしいですから、濡れた葉もかわいてくれるといいんですけど。
何事もなく穏やかに一日が過ぎてくれるでしょうか?こればっかりはわかりません。
昨晩もちょっと階段で足を踏み外してしまい、壁に側頭部を結構激しくぶつけてしまいクラっときてしまいました。
両手に満タンにしたストーブの給油缶を持っていて手が使えなかったんですよね。
ま~大丈夫だったんですが。家の中でもこんなですから、何が起きても不思議でないと改めて思いますよ。
ホント気をつけないといけませんね。
年末のバタバタした中ですから、皆さんも気を付けてください。
今日もいい日曜日を!

坊主姿もいいもんです

2009年12月05日 | Weblog
もっと曇り空の朝かと思っていましたが、そんなことありませんね。いい朝です。
冷え込みもきつくありません。
先日まで華やかな紅葉をみせていたイチョウやカエデはすっかり葉を落としてしまいました。もう冬の景色に移り変わっています。
紅葉の時期はほんのわずかですよね。途中雨が降ったりしますし…、またそれも良しですが。
昨日の午後はひとり庭の石に座って風にあおられパラパラと葉を落とすイチョウをしばらく見上げていました。
時間って不思議ですよね。自分次第で無駄な時間も簡単に作れますし、穏やかな時間もつくれます。昨日の午後はとてもいい時間でした。いつもの庭なんですが、特別な空間に感じました。“いつもの庭”はそもそも存在しないのかもしれませんね。本来は一瞬・一瞬変わり続けているはずですから。

葉が無くなり坊主状態になりましたが、そんな姿は夕暮れ時がかっこいいんですよね。なんか張りつめた感じが漂っていて。“冬”ってかんじがものすごくするんですよね。
葉が無い時期が始まりましたが、またその姿をこれからたのしませてもらいましょ。坊主姿もいいもんです。

あっという間でした

2009年12月04日 | Weblog
雨がまだ少し残っています。今日も寒い一日になるようです。
昨日の雨で境内のイチョウやもみじ・カエデはほとんど葉を落としてしまいました。
あっという間ですね。ほんと、こちらが意識していないと自然が繰り広げる素晴らしいショーは見逃してしまいます。
何でもそうですが、気をつけないとすべてが通り過ぎてゆきますよね。
今朝は昨晩の影響で頭が回っていませんので、ブッツンとここで終わらせていただきます。
皆さんも年末の様々な宴は翌日に残さないよう気をつけましょうね。

再会を通して

2009年12月03日 | Weblog
予報通りの雨の朝です。それほど寒く感じませんが、日中はあまり気温が上がらず寒いようですね。雨で寒いのはちょっとこたえます。
昨日は突然学生時代の友人から連絡があり、仕事でこちらにきているとのことで、昼食を一緒にとることになりました。
お互い中年のこの時期は仕事と家庭が中心でなかなか会うことができません。40代半ばの顔をお互い見合わせれば、
さすがに20年前の肌のつやはなくなりましたが、とくにふとったりしていませんので印象は全然変わっていませんでしたね。
晩婚であった友人はまだ長女が1歳半とのこと。成人するまで大変だと言っておりました。
新型インフルなどの未知の病だの、不安定な社会状況だの、不安材料に満ちている社会ですから、子育てをする親には心配なことばかりです。
今に限らず過去にも“天災・飢饉・大戦…”という言葉で歴史の教科書に出てくるように、不安定な時代は繰り返し起きています。
いつの時代でも、安定している状況のほうが珍しいのかもしれません。
ペストやスペイン風邪、今では治療薬で普通に対処できる病もはじめの頃は社会を混乱に招く恐ろしいものだったでしょう。
いつも完璧に対処できる時代・社会というものはありえません。そんな中で生きているのですから必要以上に騒ぎたてずに、落ち着きを持って向かってゆくしかないんでしょうね。怒りや欲や偏見差別の心で混乱に立ち向かうのでなく、穏やかな優しい心を忘れずにこの時代を歩んで行くことが人として最善の生き方。歴史から学ぶことで避けられることはたくさんありますよね。同じ過ちはしたくないですもんね。

“待ち遠しい”

2009年12月02日 | Weblog
今朝もいいお天気です。明日は雨らしいので今日はこのお天気を楽しみたいですね。
とうとう師走に入りました。あわただしい時期ですね。そろそろ本堂の大掃除も考えなくては…。
後で、なんて考えていると切羽詰まっちゃうんですよね。毎年そんな感じなんですが、今年こそ計画的にいきたいところです。
本堂の飾り付けもこの時期新年に向け付け替えするところもあり、一日がかりの作業になります。
ついこないだやったばかりの感じがしますが、もう一年になるんですね。あっという間です。
先日中学生の二女から「お父さんは一年があっという間に感じていいな~」なんて言われました。
二女と私ではかなり時間が過ぎる感覚がちがうみたいです。そういえば自分も中学の時は「はやく大人になりたいな~」
と待ち遠しい感覚でいて、時間がもっと早く過ぎないかななどと思っていました。
「はやくおじいさんになりたいな~」などとは考えるわけはないので、待ち遠しい感覚自体が無いですもんね。
待ち遠しい感覚が大きな差を生むんですかね。
簡単には結論は出ませんが、自分にも二女が感じているような時期があったのは確かです。
この歳になると“待ち遠しい”ということってめったにないですもんね。常に消化作業の連続のような感覚がほとんどです。
“待ち遠しい”って、なんか新鮮な感覚がします。歳とともに失っちゃたんでしょうか…。
歳のせいでなく自分の心が新鮮な感覚を忘れたからなんでしょうね。心の大掃除もしないといけませんね。


捨てられない私にこそ

2009年12月01日 | Weblog
今朝はよく晴上っています。今日明日は晴れのいいお天気みたいです。どこかに行きたくなりますね。

われらは何物をももっていない。いとも楽しく生きて行こう。
光り輝く神々のように、喜びを食(は)むものとなろう。
               感興のことば(ウダーナヴァルガ)

この世に生まれる時も、去ってゆく時も、何一つ持ってはいません。心だけしかありません。生きている間にたくさんのものを所有することができても、去ってゆくときにはすべてを置いてゆくことになります。持っているつもりでも持っていないんでしょうね。とても強い執着の気持ちがこの世でも、次の世にも苦しみをもたらします。
“持っているんだけど、実は持っていない”、という感覚だけを持っていればいいんでしょうね。
なんかややこしいですけど。物を捨てられない私にこそ必要な感覚ですよね。