心を生みだす遺伝子岩波書店このアイテムの詳細を見る |
というのを今必死に読んでいます.
遺伝子により,我々の細胞が分裂して,我々の脳を含む身体が出来上がります.
これは,否定はできません.
しかし,脳の持つ機能である心は,あらかじめ遺伝子により定められているのでしょうか?
ある部分,準備をされているというのが正解であると思われます.
その準備というのはどの程度か,どのような仕組みであるか
が今の脳科学では解明されていないということです.
当然,準備されているから,それにより我々の学習ができることで
色々な知識を獲得していくことになるのでしょう.
それでは,やはり生まれが大事か?
ということを言われてしまいそうですが,そんなことはなく,環境により脳は発達してくというのも正しいことになっています.
ですから,たぶん,「生まれ」「育ち」という区別を明確にする必要はなく,それぞれの相互作用によって脳が発達するというのが正解なのです.
ただ,それを細かく区別することが出来るのか
という疑問が出てくると思います.
そんな,疑問にある程度答えてくれるのがこの本です.あくまである程度ですが.
でも,現状の脳科学では,それが限界でもあると思われます.
我々のアプローチとしては,神経科学での生身の人間や,ほ乳類の実験だけでは限界があり,ロボットを使うことでの解明というのが,遠回りに見えても,それしかないように思えてしまいます.