この類の本は4冊目だと記憶している。
読むたび、該当する部分を見つけて、安堵したり、対処法を知ったりと得ることは多いが、周りが配慮しなければ成り立たないことが多く、ちょっと落ち込むことも少なくない。
この障害の特性なのだろうが、こだわりが強く、それが努力の継続につながって、成果として評価されることもある。しかし、周囲との軋轢を生んだこともそれ以上に多かったことを振り返らざるを得ない。良かれと思ってやっていたことが、こちらの過度の固執によるものであり、相手を傷つけてきたのだろうと思うと、自信も失ってしまう。
また、今回は自分の家族に該当する部分も幾つか散見され、実は彼・彼女も発達障害なのではないかと、そういう観点を持ってしまった。
そうであれば、許せたり、大目に見たりでき、良いのかもしれないが、かといって自覚していない彼らに「診断を受けに行け」とは言えず、もやもやしたものが残る。
きっと、白黒つかず、もやもやしてしまうのも、ASDの特性なのだろうけど。
