子どもが中学生になり、部屋を片付けられない、忘れ物が多いなど、問題が顕在化してきた。
発達障がい(ADHD)であろうかと、その手の本は継続的に見ている。その一環で本書も手にしたが、著者はは青年心理学の専門家で、思春期の精神的なデコボコ(発達の偏り)という観点から、助言を行うものである。発達障がいがクローズアップされることで、なんでもかんでも発達障がいとされる風潮を危惧している。
読み始めた当初は、そうやって発達障がい当事者親子を安心せしめて、他の発達障がい本との差異化を図ってるんだろうかと穿った見方をしてしまった。
確かに、思春期特有の偏りが発達障がいに見える場合もあろう。著者の論及に見るべきものは多かったが、大半が慰めにしかならなかった。
『朝、起きてこない』という設問は、うちでも問題になっているので期待して読んだが、著者は「思春期は9時間以上睡眠が必要」、「アメリカでは登校時間を遅らせて良い結果を出した学校もある」、「朝陽を浴びせれば覚醒できる」、「早く起きれば早く寝られる」などともっともらしいことを書き連ね、まるで煙に巻くようだ。がっかりさせられた。
イライラするばかりで、同レベルに立って喧嘩している母親も更年期障害で、母娘揃って自律神経が乱れているのだという指摘は参考になった。
そういう時期に、単身赴任していてはいけないのだろう。
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