「新聞記者」(望月衣塑子著:角川新書)
官房長官会見において次々と質問を繰り出すことで一躍有名になった著者の望月さん(それだけに、心ないバッシングや脅迫、圧力をこの間受けてきたと言います)。本書では、生い立ちや記者として足跡をたどりながら、政治やメディアの抱えている課題に触れ自らのできることは何かをまとめたという構成。前川喜平前文科省事務次官やレイプ被害にあった詩織さんへのインタビューも掲載されています。一気に読みました。
望月さんの人柄や仕事に対する考えが、伝わってきました。駆り立てられる思いが背景にあるにしても、質問をし続けることはとても勇気のいることだなと思います。それにしても森友・加計学園問題をはじめ、明らかにされていない事実のなんと多いことか。だからこそ、著者には国民が疑問や知りたいと感じていることを追求し続けてほしいと思います。また多くの知識人や世界各国等から指摘されていますが、記者クラブ制度等日本のマスメディアのありようについても、よく考えることが必要と感じました。
望月さんと同じように、踏ん張っているマスコミ関係者も多くおられますね。そういったマスコミ関係者の発信を受けとめ、多くの人に広げていくことも運動にとっては大切なことだと思います。
おすすめの一冊です。
http://booklog.jp/users/na1129jr/archives/1/4040821912
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