きょうされん支部・会員事業所の状況（2011年3月19日16時現在）

【宮城】
　庄子事務局次長より会員の安否確認状況について連絡がありました。19日15時現在で、連絡が取れない作業所は21会員中３カ所残っています。利用者・職員全員については、ともに無事が確認されています。しかし、沿岸部に近い市町の複数の作業所で利用者の家族が死亡、不明との悲しい報告もありました。県内会員の利用者・職員の自宅12件以上が消失、崩壊、損傷等の被害を受けて現在は親せきなどに身を寄せています。また、ライフラインについて今日現在、電気が使用できない作業所が１件、電話が通じないところが６件、水道の使用不可８件・使用制限２件あります。作業所建物の損傷やヒビが入ったところは７件あります。

【福島】
　きょうされん福島支部小沼事務局長からの県内会員状況の報告がありました。連絡のつかない会員は、１カ所になりました。また、南相馬市の作業所の職員さんと連絡が取れました。現在、山形へグループホームの利用者30名と避難しているとのこと。薬が不足していること、食料調達に困っていることをお聞きました。また、ガソリン・灯油不足で原発地域がら避難できない方もいるそうです。ガソリン不足はかなり逼迫しているそうです。就労継続事業の施設からは、被災により閉鎖を余儀なくされており、作業所への公費収入が大幅に落ち込み国への対応をとの切実な要望が上がっているとの報告もありました。

【その他】　
　福島県の原発に近い市の議員と市の健康福祉課から、知的障害のある人の受け入れ先に関する相談がありました。厚労省にも尋ねて対応しました。担当課の係長さんによると、原発の放射能漏れによってショートステイのような一時対応に留まらず長期的になる可能性が大きいとの厳しい状況を述べられていました。

【東北関東大震災　きょうされん第２回災害対策本部の報告】
　3月18日(金)　午後1時半～3時半に開催しました。以下、第2回災害対策本部の会議で確認された内容です。
◇日本障害フォーラム（JDF）の支援活動体制の報告が藤井常務理事よりありました。
　日本障害者フォーラム(JDF)に被災障害者支援本部を設置し（東京）、宮城県仙台市に現地本部が設置されます。現地本部は県社協に要請し探しています。22・23日にJDFの先遣チームとして藤井幹事会議長等が宮城県に入ることになりました。
◇NPO難民を支える会と意見交換の報告を多田事務局長が行いました。
　17日夜、難民を助ける会との意見交換を行いました。震災直後から宮城に入った同会は、上野きょうされん国際アドバイザーの仲介で、きょうされんからの情報提供も受けて被災施設の訪問や障害者支援活動を行っています。同会は宮城県障害福祉課より県内施設の安否確認への協力を要請されたそうです。今後、きょうされんとも連携を取って支援活動を行っていくことが確認されました。
◆JDFときょうされんのかかわり方について
　きょうされんは、日本障害者協議会（JD）の一員としてJDFによる支援活動に合流し、他団体との連携を重視して支援活動にとりくんでいくことにします。
◆きょうされんの被災地支援活動に関して
　岩手県、福島県にも、それぞれ障害者団体との共同を探りつつ支援センターを設置していきます。　きょうされんとしての先遣チームとして、23・24日に小野常任理事や事務局員等が福島に入って現地の支部などと打ち合わせを行います。岩手は、澤田理事(秋田)が佐々木岩手支部長と連絡をとり、盛岡あるいはその周辺に支援センターが設けられないか調整していきます。
　JDFの宮城での状況や福島の先遣チーム、岩手の調整状況の報告を受けながら、今後の支援体制や救援物資手配、支部への協力依頼などの具体化をはかっていくことになりました。
◆対策本部ならびに支援センターでおこなう当面の支援について
・被災障害者ならびに家族・関係者の状況・ニーズの把握
・障害者施設やグループホームなどの被害状況の把握
・被災障害者ならびに家族・関係者のニーズに対する支援
・国、行政等への支援の要請、ほか
◆支援活動の時期に関して
　現地への支援活動の開始時期は4月から実施を概ねの目安とし、具体的な開始時期は現地の支援拠点（センター）設置や現地支部と調整したうえで、今後提案します。
◆次回対策本部の会議について
4月6日(水)に開催。但し、状況をみてWEB会議含めて行うことも検討。

立命館大山本先生からメール
(被災者・支援者双方に大切なメッセージ)

今後の支援活動に必要となる内容です。
110319rk.doc
kchcjxch.pdf