今日も蒸し暑いねー。日曜だけど午後から事務所にこもって仕事してますよ。
あまりに暑いので事務所玄関を開けて、玄関に扇風機を置いて事務所へ外気を強制送風。もちろん事務所の換気扇も回します。って、無駄な努力をしてがんばっております。
で、扇風機の騒音がうるさいので、それに負けないぐらいの音量でステレオを鳴らしてます。
音楽が無いと、ホッと一息した瞬間にあまりの暑さで頭が停止してしまうのです。
それよりは、BGMガンガンで無駄に頭が弾んでいるほうが仕事の効率がいいというものです。
3時ごろですが、見知らぬ方が玄関に来ました。
事務所玄関から「こんにちはー。すみませ~ん。」って元気な女性の声が聞こえます。
なんやねん、押し売りか?宗教か?と思いながら、パソコンの前から離れました。
玄関先に立っていたのは....
あからさまに他所行きの格好をしたお姉さんです。
「玄関先で失礼ですが、迷惑でなかったら、ここで雨宿りしててもいいでしょうか?」
って、あんた勇気ありますな。
「傘が無くて困っているんか?」って尋ねたら....
「友達との待ち合わせなんです。向かいのコンビニで待ち合わせだったのですが、あの状態で....」と
ははぁー、コンビニはヤンチャな人が多数たむろしてます。
「あの人達は無視して店内に入ったら本とか立ち読みできるでしょ。コンビニの方がエアコン利いていごこちいいでしょ」って提案する私です。
すると、「さっきまでコンビ二にいたのです。あの人達は声はかけないけど私のことをずっと見続けるのでいごこち悪くてJRの駅へ移動しようかとしていたところなんです。」
ふむふむ。
「この前を通ったら音楽が聞こえてきて、ここで立ち止まったら、コンビニも見えるし、玄関前にテントも出ているし、で、雨宿りできたらいいなーって、わがままなことを考えてます」
「コンビニにお迎えが来るまでここにいていいか?ってことなら、別にいいけど。お茶はでーへんで。汗臭いおっさんが中で仕事しているけどええんやな」
「はい。ありがとうございます。めっちゃうれしい。この洋楽も聞けるし」
「あんた。この曲知ってるの?あなたが生まれるより前の曲だと思うよ」って話したら、目を丸くしてはる。
「うそー。これって最近のテレビドラマやCMで良く流れているよ。今の曲でしょ」っていうお姉さんです。
「うーん。テレビのBGMには流れているかなー」って生半可な返答をして、「仕事に戻るから」とひとこといってパソコンの前へ。
ちなみに、その時にCDデッキにかかっていたCDアルバムは、「Donna Summer / EndlessSummer」(ドナサマの実質ベスト盤)です。
そうそう、本日に仕事BGMとしてチョイスしたCD達は、80年代ディスコ系のアルバムです。
このダルダルした暑さの時は、緩いソウル系ダンスがいいかなーと選択です。尚、イタロハウス系のCDセレクトと悩んだのですが、最初にCD箱から握ったCDが「ジャクソン5」で、次が「マイケルジャクソン」だった。なんでこいつらをと思ったら70年後半のダンス系を放り込んだ箱だったというわけ。
そんなこんなして、ドナサマが終わったので別のCDへ。
グロリア・ゲイナーのベスト盤をCDデッキにセットです。
ふんふん。と調子よくキーボードを叩いて仕事が進みます。
すると、玄関から「ああっ。」って声の後、鼻歌が聞こえだしました。
はあ~ン?下手なサラウンド生音がミックスされてきたぞー。
するとすぐに鼻歌が怪しくなりました。曲の一部だけ知っているみたいです。
「あのー、すいませ~ん。」って玄関から呼び出しです。
まだ居たのかよ。かれこれ30分ぐらい雨宿りしてるやん。と思いながら、玄関へ出て行って。
「この曲って誰の曲ですか?これ友達とすごく流行っていてダウンロードしたいと思っていたんですよ。」
はいはい。あんたらはスマホで聴くからダウンロードなのね。とか思いながら、こういうことを他人様に良く質問するなーと、女性の行動力に関心もしつつ...
CDケースを持って行って、CDデッキの曲カウントも見て、「グロリア・ゲイナーの Can't Take My Eyes Off of You って曲だよ。」って説明です。
「グロリアゲイナーがオリジナルですか?」って難しい質問が返ってきた。
「それってどういうこと。オリジナルはもっとブラックソウルで暗い曲調だよ。今かかっている曲がハウス系ソウルアレンジでカバーしていたはずだけど」
「そうですよね。このCDのはボーカルがパワフルですよね。私はこの曲を探しいるんですけどなんか違うんですよ。ちょっと待ってくれますか?」って....スマホをいじりはじめました。
「この曲なんです。アーティストわかりませんか?」って見せられたのが動画なんですよ。
それも、ワンキュッパのワイモバイルのCMでした。あのブサネコ出演のやつです。
わけもなく元気だった1980年。だったかなそういうフレーズに「プッ」となりつつ....
はいはい。このBGMかー。はっきりとアーティスト名覚えてないなー。ダンスより洋楽POPの方なのよね。
「これ聞いたことあるけど、アーティスト名までははっきりと覚えてないなー。、なんとかギャングってグループ名だったんだけど、うーん。ゴメン。中年の脳みそではすぐに出てこないわー。そのスマホですぐに調べられへんか?」
「スマホでそんなの調べることできるの?」って返事が返ってきて、ちょっとあきれました。
なんとかギャングが気になってきたので、パソコンでサクサクと検索しはじめる私です。
もちろんだけど簡単にアーティスト名がでてくるじゃないか。
WikiPediaをプリンターに出力します。
フリントアウトしたものを玄関で陽気に鼻歌歌っているお姉さんに渡します。
「これがその曲名で、ブサネコのやつは1982年のボーイズ・タウン・ギャングのディスコアレンジバージョンのやつ」と指差し説明したら、目を白黒しているお姉さん。
そうしたら、お姉さんの口から出た言葉は....
「これって、今パソコンで調べたん?こんなすぐに調べることできるの?」って....
「何言うてるんや。そのぐらいサクサク簡単に調べないと、これから世間で仕事でけへんぞ。お姉さんも仕事でパソコンたたいているやろ。スマホもパソコンも同じやで。」って返答です。
「私は就職失敗してアルバイトやねん。やっぱりパソコンでけへんとあかんかな。」って
「これからは当たり前でしょ。エクセルとかワードはどうでもええねん。そんなのはパソコン触れたらすぐできるようになる。パソコンで調べものして自分の知識と教養を増やす術を知っているのが当たり前やねんで」
「それ面接でいわれた。私はエクセルできるから得意げに説明したんだけど、エクセルではなくてパソコンの活用の仕方を知ってないとだめだと会社に言われた。」と言いよる。
「そりゃそうだ。こんな営業しているかわからん個人商店でもパソコンは活用できて当たり前やねんで、そもそもこの中年がパソコンをたたいている後姿を見て、あんたが使えないって恥ずかしいとおもわんか?」と、変な説教じみたことを言ってしまった。
「そうだねー。でもパソコンは高いしねー」という言い訳が....
「そうかー、私の目ではあんたが持っているi-phoneの方がパソコンより高級品に見えるけど、まぁー、そのスマホでもインターネットで調べものできるでしょ。スマホでなんでも調べて教養を増やす術を覚えたらいいねん。そうしたらその応用でパソコンもすぐに使いこなせるようになるって。私の目からは、パソコンもスマホも同じようなものに思っているから」
「うーん。それも言われたことある。でもスマホやでー」って、若人の言い訳ですな。
「ちゃうちゃう。そうやって口から否定するんじゃなくて、まずは試してみないと。スマホでインターネットから調べものをする術を身に付けなさい。試してみて、コレコレの理由でダメだといわないと社会人から相手にされないでしょ」
「そうかー。そういうことなのね。そんな説明してもらえたの初めて。ありがとう。」
って、どんな経験してきたんだ。もしかして、このレベルが現役社会人とかいうなよ。
「話かわるけど、ここで流れている音楽ってインターネットではなくて、CDなのですか?」って会話が変わった。
「私はCDしか持ってないよ。」と返答です。
「このジャンルってなんていうの?こんな曲が欲しい。1980年流行曲ってジャンル?」って...
「80年、90年ディスコ、ダンス系になるかと...」というと
「R&B、ピップポップってこと?」って返答が....
「なんでヒップポップなの?」と聞き返す私。
「だってディスコってダンスするところでしょ。ダンスってヒップホップでしょ。」
そうかー、いまどきの若人はディスコを知らないんだっけ。と実感です。
どう説明したらええねん。と頭を抱える私です。
「ディスコってその時に流行った曲を踊るところなのよ。だから時代ごとに曲調が全然違うの、ついてはここで流れている曲は80年、90年ディスコってジャンルになるの。年が重要ね」と説明です。
「ユーロビート、テクノダンス、が流行る頃より、さらに古い世代のダンス曲だよ」と説明したら、手帳を出してメモを始めた。
「他に調べるのにわかりやすいキーワードってある?」って、
そういうキーワードもネットで調べだせよと思いつつ。
「サタデーナイトフィーバーとサーファーディスコで調べてみたらいいわ。その言葉の意味もネットで調べてね。そうしたら関連するアーティスト名と曲がでてくるのとちゃうかな。ここからは自分で調べな」
で、会話終了。
うーん。いまどきの若人のレベルにかなり幻滅した私です。
その後もしばらく玄関で雨宿りされていて、玄関から鼻歌が聞こえました。
「すいませ~ん。迎えがきたからこれで失礼します。今日はいろいろとありがとう」って大きい声が
「はいはい。気を付けて出かけるんやでー」と返答する私です。
結局75分ぐらい玄関前で雨宿りでした。
まぁー、こういった玄関で変な出会いが年に数回あるのです。
でもねー、売り上げが伸びるわけではないのでなんだかなーなんですよね。
PS.
私はサタデーナイトフィーバーもサーファーディスコも世代は違いますが、小学校、中学校、高校生の時代にそういう曲に触れてます。だからある程度体に染みついてます。
なんでクソガキ時代にそんな曲を知っていたかについては、当時の激貧家庭を想像してください。激貧に出入りする両親の知り合いのレベル等、そういった人生の大先輩方が、クソガキに余計な大人の嗜好を教えられていたのですよ。
両親ではなく、両親の工場へ出入りしているヤンチャな人たちが私に教育してくれるんですよ。
尚、私がリアルディスコでベストの時代は、マハラジャなんですよ。
大阪梅田の丸ビルマハラが社会人なりたてのころです。バブルの最終時代に社会人です。
先輩方が遊びに連れて行ってくれるところは、楽しいところでした。
いやー、バブルは本当にすごかった。バブルがはじけるまであの会社もすごかった。
ということで、私がジャストミートするディスコソングはユーロビートなんですよね。そして、すぐにハウスにレイプテクノなんです。
ディスコで遊んでいた最後のころに、あのジュリ扇のグルグルランプ光線に陶酔していたのは、なんだったんでしょうねー。女性先輩はお立ち台でタコ踊り、その下の雛壇に私を引きづり出して、他の女性客に私を見せつけるという構図だったなー。ちなみに私は青ネクタイ派でした。一般的には雛壇は金色ネクタイなんですけどねー。ってこんなこと書いても共感する人っていませんね。
3連ちゃん徹夜仕事開けで女性先輩にジュリアナへ引きづられていって、ハイパーテクノでハイテンションってきっと病気だったんですよね。
当時の女性先輩たちはいろんな意味できつかった。そんな環境でも楽しかったのは、やっぱりバブルで皆さんの心がおおらかだったんですよね。
あのときのパワフルな自分に戻りたいわ―。
尚、マハラジャ、ジュリアナと書いてますが、もしかしたら私が記憶違いしているかもしれません。
私の記憶では、梅田の丸ビルがマハラジャで、心斎橋の地下1階にあったのが俗称ジュリアナ大阪(別にたしか名前があったはずなんだけど)だったと思うのですが、もしかしてテレコして思い違いしているかも?
そんでもってジュリアナがすぐに閉店したような。そうしたら、その他にも連れまわされた記憶があるのですが....
うぶな私は女性陣のいろんなパワーに押し負けていてお店の名前を憶えてないのよねー。
それよりも曲ばかりが頭にあり。曲は知っているのにアーティスト名を知らないというふざけた野郎になってます。