ろくでもないレビュ～（SE:パチパチパチ

　山王戦。これだけ書いて全てを理解できるスラムダンクファンに吉報を
　あの続きがこれから始まるかもしれませんよ、と
　
　⊃【あひるの空】週刊少年マガジン連載中http://www.shonenmagazine.com/

　さる八月某日。母親が鍼灸をしに行くので、京都の亀岡というところまで車を出して
くれと頼まれる。まあ、オレもそーとーに暇な毎日を送っていたので「まあ、いいよ」と
返事をする。（以下省略
　母親が針をしている二時間、オレはこの見事に何も無い亀岡で暇を潰す事になった。
　どうしよう。と辺りを散策したが、近くにあるのは大型スーパー、アルプラザだけ…
まあ、仕方ないと店内に入りブラブラ。
まあ、田舎といえアルプラザなんてどこも同じ仕様で五秒で飽きる。
まあ、じゃあしょーがないと、本屋で立ち読みでもと落ち着く。
　何かやたらと腐女子が好みそうな801系のマガジンが堂々と子供向け絵本の隣に
配置されているという素適仕様に感動しつつ、何か新しいマンガの単行本でも出ていないかとマンガ売り場をウロウロする。
　ふっと目をやると、バンプのボーカルっぽい人物がいかにもって感じで屋根に座り
いかにもって感じで天体観測？って感じでいかにもって感じで隣に猫がはべる。
（黒猫じゃないのが不服）
あーバンドの話かなーって興味を持ち、1巻2巻のカバーを眺めるとどうやらバスケものらしい。
　なにやら「はじめの一歩」の中の人が「推薦文なんて書きたくなかった」とか
推薦文なのかそうじゃないのかイマイチ分からない推薦文が帯に巻かれ
しかも1巻を立ち読みできるという完璧な書店側の販促の罠にかかり
手垢にまみれた1巻を読み始める。ペラペラ・・・（ページを捲る音
…
…
10分後、すべての巻をまとめ買いし車の中で読み始める。
面白い。いや、わかっている。
スラムダンクと比べれば、というエクスキューズがつくのはよく分かる。
オレはリアルタイムにスラムダンクを読んでいたわけではないし、バガボンド、リアル
から先に読み始めた人間だけど、スラダンは自分の中で大きな存在になっているマンガ
である。部屋にあるマンガを一つ残して全て捨てなさい。と言われれば
最後までスラダンは捨てられない選択肢に残りつづける。
まあ、オレという一読者にとってそれくらいに大きな存在だ。
あるいはマンガ家にとってもスラダンは大きな目標であり、壁かもしれない
同じジャンプの作家のコメントを読むと、スラダンの話はよく出てくる。
ナルトの中の人も単行本の中でそんなことを書いていたと思う。

まして同じバスケ漫画を書いている作家なら、よりそれが大きく圧し掛かってくるのは
明白だろう。事実、あひるの空の中の人も単行本でスラダンについて
「越えられない壁」的な謙遜のような自戒のようなコメントも書いていた。

まあ、しかしだ。しかし、あひるの空から、スラダン初期のギャグ漫画やりつつも
バスケしている感じやまたいつのまにかキャラがあまりにも真剣にバスケし過ぎて
作者までもがギャグマンガであることを忘れてしまい、いつの間にかバスケマンガと
なっているのに、それに誰も気がつかない求心力。よく似ていると思う。

あひるの空の今後に「山王戦」の続きがあるように思えて仕方がない。
あの真っ白な感動を望まずにはいられない。
今後にすげー期待。