先週に引き続き、今朝もまた近所のクリニックに行って、胃癌リスクの検査結果を聞いてきた。
結果はピロリ菌・胃酸共に陰性であった。
話が早く済み過ぎたからか?医師から「元々、胃の具合に問題は無かったのか(問題があったから検査を受けたわけではないのか)?」と訊かれた。
特にひと捻りするような話題でもないので、「いえ、普通です。検査の通知が来たので、じゃあ受けておこうかと」と答えた。
医師は話をまとめる声色で「うん。まあ異常が無ければ安心ですしね」と言いながら立ち上がり、それで終わりである。
安心かあ。
私の父親は胃癌で亡くなった。
まだ六十代半ばだった(何となく個人情報っぽいのでザックリとした数字にしてみる)。
あと十年ちょっとで私もそういう年齢である。
だからといって、過度に心配しているわけではない。
それなりに体調には気を配っている。
ただ、それでも病気になる確率はゼロにはならないとも自戒している。
安心なんて、そんなフワッとしたものが欲しいか?と自問しても、あまり欲しいとは感じない。
病院で診察や検査を受けたり、鍼灸やマッサージを受けたり、健康番組で紹介された食材を食べたり体操をすることで、体にいいことをしたような気になって、何となく「安心」するというのはよくある話だ。
だが、その本質を理解せず、何となく、ほんの数回真似しただけで得た安心なら、あまり役には立たないだろう。
そんな安心は、「油断」と隣り合わせだからだ。
医療を提供する側は、そんな安易な「安心」を患者に与えていないか、自戒する必要があると思う。
思うがしかし、こういう自戒は利益を損ないやすいという致命的な欠陥があるのであった。
いや、いつもいつも「油断せず、緊張して」いては、かえって不健康であろう。
「油断しない」ことと「リラックス」することを両立させた「平常心」を保つことが、一番リスクが低いのであって、私もそれを心がけている。
難しいけど。
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