いよいよ明日は個展の搬入飾り付けの日になった。とにかくあっという間の１ヶ月の感じがする。追われる気持ちでそれなりに頑張って制作と準備に明け暮れてきたからだろう。そんな家での仕事と作業は今日で終わる。変化の意味でも搬入日は特別な日だ。これまでの成果を会場の空間でいかに展示するかが制作の総仕上げの大事な時間になる。だから緊張感はまだ続く。
24-7-11
順調に進んでいた飾り付けだったが会場で一番中心となる作品の組み立て前の一本を誤って倒してしまい部分的に破損させてしまったのだ。一瞬頭が真っ白になったがそんな暇はない一刻も早く修復せねばと思い直した。そこで不幸中の幸いだったのはすぐ近くにホーマックがあった点。アクリル接着材と３㎜のアクリル角棒、ノコギリ、ピンセットを買い求め作業に入る。
24-7-12
続き。結局緊急の修復作業には２時間弱も掛かってしまった。集中してやっていたためその間は他の展示にまったく手を加えられなかったがここでもうひとつの救いがあった。それは今回は展示に慣れた人に手伝い来てもらっていたのでその人に任せられたこと。事前に書いておいた展示の図面も役立ってくれた。何が災いをもたらし何が救いになってくれるかはわからない。
24-7-13
個展の２日目が無事終了。昨日も今日もほぼ途切れることなく知り合いのみならず数多くの人が来場してくれた。来場者が少ないよりも多い方が疲れずに済むので嬉しい。今回のギャラリーは併設されているカフェのスタッフもいて何かと協力してもらえるので助かる。自宅から会場までは地下鉄を乗り継いで行き１時間近く掛かるのだがそれにも少し慣れてきたようだ。
24-7-14
多少慣れたとはいえ帰宅が連日７時過ぎになるのは結構つらい。すぐに食事をしてひとことを書き始めたとしても書き終えるのは８時を超えてしまう。その頃には昼の疲れも出てきて眠気も感じてくる。明日は個展の休みの日なのでゆっくりできるものの後半の５日間はかなり厳しくなりそうだ。制作のときとは違った試練が待っている。せめて明日はのんびりしたいものだが。
24-7-15
いつもより少し遅い6時半に起き朝食の後には日曜日には諦めたクロスワードとクイズを楽しむ。それをしていると日曜日のような気分になった。グループ展や教室の仕事のために会場を空けたのは別にして個展の会期中の中休みの日は初めてのような気がする。期間が1週間以内ならまだしもそれを超えるときには必要なようだ。とにかくいい休養になり後半も頑張れそう。
24-7-16
ついに扇風機の出番がやってきた。30度を超えると体に感じる暑さは違っていて風がないと熱気に包み込まれ動くのさえいやになってしまう。そこで、風の力で熱気を追い払うことにする。涼しくはならないが気分は随分違う。去年は酷暑に散々苦しめられたが今年もやってきたようだ。週間予報を見てもこれからは3０度か30度超えが続いていてこの先が思いやられる。
24-7-17
今日の知り合いの来場者の多さは今回の個展のみならずこれまでの50回以上のなかでも最高だった気がする。朝10時から夕方6時までまったく途切れることがなかったのだ。これは嬉しいはずだけど悩みもある。へたをすると3組も4組も重なってしまいてんてこ舞いになってしまう。それぞれの感想を聞いたり話もしたいのにそれが難しくなる。とにかく忙しい一日だった。
24-7-18
どうしてここまで違うのかと驚いてしまうほどの来場者の差があった。半分どころが2割弱だった気がする。それなのに数少ない来場者がたまたま重なりお互いに気を遣わせてしまってわずかな時間しか対応できなかったときも。人の動きには共通の部分があるとはいえ昨日の人達の一部が今日だったらよかったのにと恨めしく思ってしまう。なかなかうまくはいかないものだ。
24-7-19
個展の会期がいよいよあと一日になった。いつものことながら朝から夕方まで会場に詰めることから解放される喜びと作品達の晴れの舞台が終わってしまう寂しさが交錯している。これまでの個展では6日か7日のものが多かったけれど今回は開催が8日間で間に休みも1日入りいつもより長く感じた。とにかく最終日は様々な思いをかみしめながら会場で過ごしたいと思う。
24-7-20
