春から始めたコンクール曲。
長い期間練習をしてきました。
生徒にとって
与えられた曲は難曲。
この1曲の中に
様々なテクニックが盛り込まれております。
そして・・・表現も。
全国大会は12月でしたから
とても長い期間をこの曲で使いましたが
本選を合格して、全国大会へ行くことが決まった後は
さらに曲に磨きをかけるようなレッスンをしてきました。
ピアニスト達の演奏とほぼ変わらずのテンポで
演奏が出来るまでになりました。
全国大会には
予選にも、本選にも感じることがない空気があります。
生徒は普段あまり緊張をするタイプではない生徒でしたが
とても緊張をしておりました。
何があっても、曲に入り込んでほしい・・・。
前日のレッスンで
今までにした事がない大きなミスを経験してしまい
本人は動揺しておりました。
とにかく、大きなミスがないように数時間でも出来ることをやりましょう、(練習)と、声をかけました。
長く曲を持っている事は
このような心配も出てきてしまうのです。
本番での演奏では
前日にあったような大きなミスをすることなく
無事に演奏する事が出来ました。
ただ・・・あまり集中が出来ていなかったような演奏に感じたのです。
(細やかな音の表現がほしかったのですが・・・)
演奏を終えた生徒の顔は暗く
自分の演奏の表現出来なかった箇所を、悔しそうに口に出し始めました。
あ…覚えているのね。1つ1つ・・・。(そう、思いました。)
もう、演奏は終わっているのに
まったく落ち着きもなく、表情も硬く・・・
全国大会でりっぱに演奏出来た事は素晴らしい事。
ピアノ1本で練習が出来たわけでもなく、(スポーツの部活に入部)
選ばれた素晴らしい演奏をする子供達の中で
演奏をすることが出来た事。
本当に頑張った生徒です。
入賞発表の様子
1位、2位、3位なし。
4位からの入賞となった厳しい内容となりました。
ごく一部の子供達の演奏しか聴いておりませんでしたが
個人的に好きな演奏で、もう一度聴きたいと思った子供が入賞しておりました。
私の生徒が笑顔になりました。
点数の結果が考えていたよりも良かったのです。
高い点数を下さった先生がお二人いました。
生徒の笑顔とご家族の笑顔と
皆さんで笑顔になれた事。
本当に嬉しい事でした。
生徒は、次の目標があります。
又、さらにその目標に向かって
大きく成長をしていくことでしょう。
とても楽しみであります。