昔あるところに大金持ちがいましたがある時、そのお金持ちがとても重い病気にかかってしまいました。
家族が手を尽くして名医と評判のお医者を探してきました。
さすがは名医だけあって今にも死ぬかもしれない、という状態だったお金持ちの病気がだんだん良くなってきました。
それで治りかけた、と言う時にお金持ちが家族に
「あのお医者様にお礼を支払ってくれ」と言いました。
家族は
「まだ完全に治ったわけではないので完全に治ってからでもいいのではないのですか」と、答えました。
するとそのお金持ちは、
「私が今にも死にそうだった時は、病気が治るなら全財産を差し出しても惜しくないと思った。
だが、症状が軽くなってくるにつれてお礼を惜しむ気持が起ってきた。このままだと治ってしまった時にあのお医者様にどのような失礼なことをするかわからない。だから今お礼を支払ってくれ」と答えました。
つくリ話(多分)とはいえ大変な教訓があると思います。
・万が一に備えて支払いは前払いにさせる。
ともいえるでしょうし。
・さすが大金持ちだけあって自分をよく分かっている。
もしくは
・人間は「済んでしまったこと」への感謝、お礼なぞしないものだ。
ともいえるし。
2024年5月22日補足
なぜだか2009年の記事が日付変わってしまった😨