涙目筑前速報+

詰まるところは明日を知る。なだらかな日々につまずいて
向かうところはありもせず、未来の居場所だって未定―秋田ひろむ

サッカー日本代表北朝鮮戦所感

2015-08-02 23:10:38 | スポーツ
開いた口が塞がらないとはこういう事を言うのだ。
サッカー日本代表の話だ。

なでしこに続いてハリルJも北朝鮮に苦杯…武藤デビュー弾で先制も逆転負け

酷い。酷過ぎる。
シンガポール戦から何も学んでいない。
良い感じに見えたのは前半の、それも最初の時間帯だけ。
先制したまでは良かったが、その後は安易なボールロストが目立つ。
ボールが上手くおさまらず、川又も持ち前の得点力を発揮できないし、決定的なシーンもGKに阻まれる。
相手陣内でボールを持つ時間がないから、宇佐美も守備に走らねばならず、良い形で攻撃に入れない。

一方で、北のプレーは雑だった。
しかもそれを馬鹿の一つ覚えみたいに高い前線めがけた放り込みを繰り返しているだけ。
それでも2失点。2失点もしている。
その上、こっちが得点できたのは序盤の1点だけ。
本当にお話にならない。

日本はこういったフィジカルコンタクトを積極的にやってくるチームや、ハイタワーめがけた空中戦が苦手だ。
しかし、苦手なのにも程があるし、おまえらには学習能力がないのかと言いたい。
こんなこと、それこそもうジーコの時から言われていたじゃないか。
2014年のW杯で、コートジボワールにどんな負け方をしたのか。
同じ北朝鮮相手なら、平壌での時だってそうじゃないか。
日本代表は、いつになったら対応が出来るようになるのか。
試合が終わる度にインタビューでは「課題として取り組んでいきたい」
もう聞き飽きたのだ。その反吐が出るような空回った台詞は。

その点で、まず守備陣が本当に慌て過ぎている。
前半に出来ていたことが、後半に入って全く出来なくなっていくのはスタミナ切れという話ではないはずだ。
相手の攻撃に萎縮し過ぎている。流れがこちらに引きこめず、走れていた脚が止まる。
悪い流れを耐えることができない。ある意味メンタル方向に近い要素だと感じる。

更に、攻撃陣も問題だ。
守備に追われ流れが悪くなり続けている中で、何も打開できない。
ラインを上げるチャレンジも全くない。
一番の要因は、ボールが前線でおさまらないから、パスも回らないし、セカンドボールも拾えない。
ここが一番の病巣で、守備の混迷も中盤が制圧されていることにある。

前線は前線で、川又と永井も機能していないし、決定機も決められない。
ボールを持ってからの次の動作への判断も相変わらず遅い。
ボールを貰ってからフェイントを入れるなり、シュートをそのまま打つなり、海外の主要リーグで点を量産するFWはもっと早い。

鯱サポに言わせれば「永井や川又の使い方が分かっていない。起用法に問題がある」という事なのだろうが、本職でやらせても通用したのかという点は結構疑問に思っている。
また、監督の意図したプレーが出来ないのであれば、本番は岡崎や本田、香川といった選手がレギュラーに入るであろうし、彼らはバックアッパーでしかない。
そもそも今日の出来を観る限りでは、バックアッパーもどうなのかと邪推のひとつもしたくなる。
Jでマリノスを応援しているときに、名古屋で躍動する彼らを観ているからこそ、もっと彼らは相手に脅威を与える選手だと思っていた。
しかし、今日の内容を観る限りでは失望を禁じ得ない。
正直な話、代表の戦術にフィットしていないか、こんな出来なら実力的にまだ呼ばない方が良かったかもしれないというのが、今日の永井や川又への感想だ。

後半に入って組み立てを行う柴崎を入れたが周りの足が止まり始め、そこをやられた感じだ。
同点に追いつかれ前掛かりになろうとしても、逆に返り討ちにされる始末。
本当にお粗末な出来としか言いようがない。


EAFF東アジアカップ2015はW杯には直接的な関連性は無い。
しかし、代表選手にとって、とりわけ国内組にとなると話は違う。
「海外組には負けねえぞ」とアピールする場ではなかったか。
おまえらの今日の醜態は「結局海外組が一番だよね」と言われてるのと一緒なのだ。
そう思えば思うほど、今日の出来は本当に情けない。
「Jは所詮この程度。決めるべき時も決められない。北朝鮮の雑で、古臭くて、時代遅れのプレー一つもまともに対応できない球遊びのリーグ」と思われてしまっても文句の言いようがないし、それが悔しい。

良い所と言えば、前半における浦和の武藤であったり、湘南の遠藤と言ったところ。
浦和の武藤はサイドに入ると消えるシーンが多かったことから、中央に置いた方が良いかもしれない。
遠藤に関しては、本当に良い印象だ。
今後の代表に食い込んでくる選手の匂いがプンプンした。


結果として、シンガポールに続き、北朝鮮にも勝ちを貰えなかった。
それどころか今回は勝ち点1も取れていない。
個人的には、ハリルホジッチのベンチワークには疑問こそ残るが、それ以前に選手の闘争心の無さや安易なプレーを繰り返すことにストレスを感じた。
W杯やアジアカップで結果を残せず自信を失いかけた日本代表に対し、色々な施策を考えていてくれているだけに、報われないなあと感じる。
まずは選手自身が奮起すること。
悪い流れを断ち切るのは一つのゴールであり、勝利である。
Jというプロリーグで戦っている彼らがそれを知らないとは言わせない。

また、早急な話ではあるが、個人的にはこの流れが続くようであれば、日本人監督の起用も考えた方が良いかもしれないとは思っている。
よく「日本人に良い監督はいない」というが、それもまた実に早急な話ではないか。
2010年の岡田さんも、前評判は最悪だった。
しかし、結果はご存知のようにもう少しでベスト8というところまで行けた。
オリンピックを指揮した関塚さんはどうか。
比嘉ちゃんの起用という謎采配もあった。
戦術も実際永井頼みだった。
それでも、結果だけ見ればスペインをGLで破り、ベスト4まで勝ち上がった。

「日本人監督ではダメ」というのは、僕も含む自称サッカー通達の、単なる幻想に過ぎない。
勿論指揮官たる監督は非常に重要で、戦術ひとつでチームが優勝もすれば降格するような内容になるだろう。
しかし、今日の出来を見る限りでは、外国人監督に比べて意思疎通が明確に出来る点で、日本人監督だって可能性は0ではないという事は言いたい。
オシム、ザッケローニ、アギーレ、ハリルホジッチをして、日本は劇的な変化はなかったのは、シンガポール戦や今日の試合を観ればわかるだろう。
日本人監督でも結果が出る時は出るであろうし、ダメなときはダメだろうと思う。
海外での実績がないからダメ。そんな子供の言い訳めいた飾りの様なものは、犬にでも食わせておけばいいのだ。
実績なら、ロシアW杯への予選を勝ち抜き、本戦で結果を出せば嫌でもついてくるのだから。

とは言え、この大会が比較的若手の国内選手を使う大会である以上、ある意味経験を積ませるという意味も持たせなければならないだろう。
前述で日本人監督の可能性を述べたが、やはりハリルホジッチという監督の手腕も、僕は期待の目を捨てることはできない。

なんだかんだで今日の試合は非常に失望したが、僕はこの先も信じることしかできない。
「この負けをバネに、次は奮起してくれるはず」と願う事しかできない。
今日は本当に筆舌に尽くしがたいクソな試合だったけど、次は少しでも良い所を見せてほしい。

次は勝とうぜ。

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