旅の途中

好きなこといろいろ

スズメをレスキュー

2018-06-03 11:21:05 | 動物
雨の日。
仕事帰りの歩道の真ん中で、スズメらしき野鳥のうずくまっているような姿があって、「あー、死んじゃったのね、かわいそうに」と思ってちらっと見たら、

生きてる!

近づいても逃げないし、怪我してるのかと思い、とりあえず道の真ん中だし雨で寒いしで拾い上げてハンカチに包んだ。

よく見ると、羽根は生え揃っているけどクチバシがまだ少し黄色いので巣立って間もない若鳥なのだろうか。

野鳥は拾ってはいけないのは知っているけど、この雨の中、どうしようもないのでうちに連れて帰った。

うちは猫がいるので、スズメを見せないように小さなカゴに入れて、別室で、ネットで調べた野鳥レスキューの情報を元に水分を与えたり、温めてみたりした。

スズメは逃げはしないけど意識はしっかりしているので、怪我かなと思ったけど見た目で怪我らしきものは無い。

数時間たって、スズメは急に元気になってキョロキョロしたり飛ぼうとしたりし出したので、少し安心する。

朝になって明るくなったら帰って貰おうと思って、それまで暫しの間、観察。

しかし、スズメって可愛いな。
あくびしたり、瞬きしたり。
小鳥も好きだけど、飼った事があるのはセキセイインコだったから、また違った可愛さがあるなあ。

そう言えば、以前、朝出勤しようと玄関を開けたら、野鳥の雛が仁王立ちしてた、という場面に遭遇した事がある。
世の中には不思議な事ってあるんだな、とまた思った。

そして次の朝、雨も上がり、元気になったスズメを見送った。スズメはカゴの蓋を開けると自分から出て行ったのでホッとした。

あまりに可愛いので、一瞬、手元に置いたらダメかな?なんて思った自分に反省した。野鳥は空で生きるものなんだから、こうやって外へ出ようとして当たり前だ。人間て勝手だな。

昨日、連れ帰り介抱した事も正しかったかどうか分からないけど、元気に飛び立っていったことで救われた気持ちになった。

あれから数日たった。

「あの時、助けていただいたスズメです」

そこには爽やかなイケメンが…そんな訳無いか。