先日は茨城県日立市周辺を観光してきました。
様々な場所に行きましたが、一番興味深く楽しかったのは、岡倉天心についてでした。
「岡倉天心」(1863~1913)は日本の伝統美術の発展に大きな功績を残した方で、産まれは横浜ですが晩年には茨城県北茨木市の五浦で活躍されました。
その五浦では、日本美術院を移転させた他、「横山大観」「下村観山」「菱田春草」「木村武山」を移住させて、共に新たな発展を目指したそうです。
そんな天心を中心に5人の芸術家について美術館や記念室、六角堂などを巡ってきました。
岡倉天心は、明治時代より前に生まれたにもかかわらず、6歳の頃から習った英語が母国語並に流暢で、日本語より得意だったとか。
岡倉天心の直筆の文面がたくさんありましたが、あの時代に翻訳までしてた程の英語力の為、英語の書面がたくさんありました。
日本語も勿論ありましたが、とても特徴のある面白い文字でした。
決して、上手とは言えないような……(笑)
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岡倉天心は50歳で生涯を終えてしまいましたが、40歳で五浦に土地を買い移住したようです。
勿論、奥様と。
その後、別荘を新築し五浦海岸に六角堂を建てたそうです。
この六角堂、家屋から数分歩いた海のギリギリ崖端に建っているのですが、六角堂だけあり、六角形なんです♪
なんともお洒落で可愛い別荘でした。
まぁ、別荘と言う程、大きくはなく、たたみが3~4畳分位の大きさです。
しかも、その畳は珍しい形をしており、六角形にする為に、特注品なんでしょうね。
ここで、天心は考え事をしたり、物思いにふけていたようです。
晩年に建てた家屋も海外を行き来していた天心にとってはあまり住み込んだ風には感じられませんでした。
しかし、約100年前の建物が綺麗に残されているのには、感動しました。
日本の古い建物や歴史は大切に残して行きたいものだと、実感しました。
そして、昔の家っていいなぁ、、ってしみじみ思いました。
美術館では、岡倉天心以外にも様々な芸術家の展示や紹介がありました。
私が好きだなぁって思った芸術家は「上村松園」です。
近代日本画の代表とも言える上村松園の美人画につい引き込まれ、画集まで買ってしまいました(笑)
今まではあまり興味は薄かった絵画や骨董などでしたが、着物の勉強を始めて5年、着物だけでは着物を100%勉強できてると言えないことにやっと気付き、着物以外にも興味が湧いてきたこの頃です。
今回、購入した画集は美人画集ですが、みんな美しい着物姿の女性が描かれています。
そして、この美人画だけではなく、ここに出てくる画家達の様々な作品は、現代において帯や留袖などに描かれているのです。
上質な絹糸や高度な織り、そして素晴らしい画家の絵ときたら、とても高価な着物間違いないですょね♪
一目見て画家を言い当てられる様に、絵画の世界も少し勉強したいと思いました。