一級建築士事務所 One by One  森永勉

以前、東京で経営していたNPO法人建築不動産なんでも相談室は閉鎖しましたが多くの相談があり改めて対応する事としました。 

★屋根にペンキを塗るときは注意! 正しく施工しないと雨漏りしますよ。

2010年04月04日 | ■建築トラブル相談について
★先日、雨漏りを発見したが、原因が分からない。相談した業者ごとに意見が違う?・・・・
どうしたらよいでしょうか?
とのご相談がありました。

当相談室にて調査したところ、その原因は屋根にありました。
1年ほど前にスレートの屋根(通称コロニアル)が老朽化したために塗装をされましたが、その塗装方法が悪く雨漏りの原因となっていました。
ただし、塗装自体は隙間なく塗られており、素人目には「丁寧な仕事だな・・」と見えます。

「家を長く持たせようと思い、屋根に塗装したのになぜそれが雨漏りの原因になるの?」
意外だと思います。

それは、スレート屋根の特性を理解していない人が塗装したからです。
きちんとした塗装をしないと雨漏りしますよ。

スレート屋根の特製とは?
雨は屋根の材料(スレート板)の表面だけではなく、屋根材の重なった内側部分からも排出される仕組みになっているという事です。

屋根材の重なっている部分を持ち上げると中から雨水が流れ出てきます。

屋根材の表面には雨水排出や通気性の確保を目的とした溝がついています。
その隙間を塗装する事で塞いでしまい、屋根材の合せ目から侵入してきた雨水が排出されなくなり、屋根材の裏面に雨水が浸透し、結果屋根下地の腐朽や雨漏りの原因になってしまうのです。
ですから、塗装(塗替え)をした場合は、材料間に隙間がある状態にしておかなけらばならないのです。 これは通称「縁切り」と呼ばれています。

この様な事を知らずに施工する業者がまだまだ多くいますのでご注意ください。

★屋根に塗装する場合は要注意です。


また雨漏りの原因の調査は、多くの経験と広い知識が必要です。
不思議だな?・・と思われたら御相談ください。
多くの事例がありますので、アドバイスができます。

木造住宅の最大の敵は、雨漏り等による「湿気」です。
私どもは、定期的な住宅診断をお勧めします。

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★工事請負契約は慎重に。

2009年01月26日 | ■建築トラブル相談について
■契約締結前に設計図・仕様書・見積書を説明を受けて理解してから契約しましょう。
工事途中に「内容が違う。仕様が違う。図面に明示していない。見積もりにもない。」こんなトラブルは避けたいものです。
契約時には第三者のチェックを受けて、明記されていない事項や不足資料の添付を指摘してもらい、工事会社へ安心して任せられる内容にしてから契約することをお勧めいたします。

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