銀行倶楽部@大手町
http://www.kaikan.co.jp/bankersclub/bankersclub/index.html
ここで演奏させていただくのが、わたしは本当に好きです
ピアノのコンディション。
大正時代からの大きく空間を取った贅沢な建築様式の内装が醸す、自然であたたかなリヴァーヴ。
東京會舘伝統の一流のおもてなし。
司会者の方、音響ご担当の方、
スタッフ全員が、誇りを持って、一致団結して、この由緒ある建物の中で全力を尽くして、
ゆったりとお迎えしているので、
一音一音が、発音しやすいのです。
へんてこな話ですが、
生まれつき第六感のようなものが敏感なせいか、
時として、不可抗力的に目に見えない強いヴェールのようなもので包まれてしまう時、
(もちろんご心配いただくような悪いことではないです)
神経を研ぎ澄ませることができない、空間が味方してくれない、・・・
闘いながら音を紡ぐ必要がある場合があります。
舞台の上に立つ仕事の人は、必ず現場現場で感じる、見えないものへの“何か”があるからです。
翻って この空間は、いつも空気が澄んでいて、落ち着いています。
100年の歴史が、凛として背中を押してくださっているからなのかなあ。。。
なので、脱力して、研ぎ澄ませて、一音一音を大切に置いていくことができる喜びがあって、
こんなにありがたいことはないのです。
でも、残念なことに、東京會舘本館同様、この素晴らしい建物は、今年の9月を持って改築の為休館いたします。
もしご披露宴、挙式のご予定がある方で、ご検討下さっている方は、
ぜひお急ぎになっていただけたらと思います。
バロック様式の内装も、9月までで見納めです。。
さみしいです。
今日も素敵なお二人の門出をお手伝いできたこと、
空間と笑顔で対話できたこと、
お世話になっているみなさまに心より感謝申し上げます