先日Uplink渋谷で観た"GREEN BOOK"。
1962年のアメリカ南部、黒人ピアニストドン・シャーリーがイタリア系移民の用心棒トニーの運転する車で 8週間のコンサートツアーを敢行するお話。
『GREEN BOOK』とは、今よりもはるかに人種差別が激しかったその当時、
南部を車で旅するために、黒人が宿泊できる宿をまとめたガイドブックの名前です。
このガイドブックも、主人公の二人も、実在します。
実在するだけに、描き方には賛否あるようですが。
映画前半では、荒々し過ぎて観ている方もかなりハラハラするトニー。
シーンを追うごとに、彼のあったかい人柄や人情味のようなものに、ドンと一緒に癒されていきます。
「家族はどうした?」と運転しながら後部座席のドンに訊くトニー。
演奏と両立できずパートナーと別れたこと、連絡を取りたいと思っている兄とはしばらく音信不通であること、をぼそぼそと告げたドンに、トニーが言った台詞が心に残りました。
You know, the world’s full of lonely people afraid to make the first move.
直訳すると、「世界は初動をおそれるさみしい人々であふれている」
映画の字幕では、こんな風に訳されていました。
「さみしいときは、自分から手を打たなきゃ」