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naokk/Kunstgewerbe のブログです
ドイツ、デュッセルドルフEller地区からのお便りとお店のご紹介

新年のご挨拶

2023-01-06 00:33:07 | お店


写真はインドの街の通りの屋台。
皆様にとって2023年が豊かで素晴らしい年になりますように。
デュッセルドルフはクリスマス前からやや暖かく、雨と風に見舞われておりますが、恒例の花火も解禁となり、通常のお正月を迎えることができました。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

アガサさん

2022-04-08 00:44:54 | お店


国内で一軒だけ私の手紡ぎ糸を販売してくださっていたお店アガサさんは、鎌倉小町通りから横浜の方へ場所を移され、注文に応じて製作されております。そろそろ春先のニット注文が入って編まれているかと思います。糸の方は、手に取って見ていただけるところがなくなり、現在ネットショップのみです。郵便事情も若干不安がありますが、これまで送ったものはとりあえず、紛失もせずに届いております。以前の糸をまた欲しいというお客様、糸紡ぎはまだまだ続けておりますので、ショップからでもBlogからでもご連絡ください。国内で糸を見られるところが決まったらまたアップしますね。


手編みの会、糸紡ぎの会を再開しました

2022-04-05 00:04:14 | お店


ようやくお店でのマスク着用や陰性証明などの規制がすべてなくなりました。もちろんご希望の方は自主的にマスク着用継続はOKです。今日これまでに来店されたお客様は全員まだマスクをされていました。この場合は私もマスクをするようにしています。
今月から手編みの会と糸紡ぎの会も再開することにして、
www/spinnradclub.de  のぺージにも日程を投稿しました。お近くの方はおはこびいただければ嬉しいです。
あまり遠くないところで、戦争をしていると思うと大変落ち着かないですが、こちらの生活は現在ガソリンや物価の高騰以外は特に変化はありません。日本への郵便も特に注意されることなく出せました。どうか届いてくれますように。早く戦争が終わってくれますように。


毛刈りの日 11

2022-03-10 04:28:15 | お店




羊さんの毛の様子を近くでよく吟味。あとはどの羊さんの毛を譲ってもらおうかしら。持ち帰った羊毛は良質のものと、それほどでもないものとを仕分けしてそれぞれ用途に応じてカードしました。その他は帽子製作プロジェクトのため洗わずそのまま保管。うちのお店で、約6回のコースで汚れたままの原毛から、精錬、解毛、手カード、紡ぎ(糸紡ぎ車かハンドスピンドル使用)、手編みまでを全部行い帽子を完成させるというProjekt Muetze(プロイェクトミュッツェ)。すでに何人もの方が体験されユニークな帽子を完成されました。そういえばコロナで途中になっている方が約2名。そろそろ緩和のきざしが見えてきたので、再開できるようになると良いです。

毛刈りの日(10)

2022-02-24 05:56:19 | お店


前回飛び出していった羊さんの中の変わり種の1頭。しっかり写真に写っていたのに説明を忘れていたので、補足します。300から400頭もいる群れの中にたった1頭、このようなグレー系のまだらな毛をもつ羊さんがいました。見学に行った私たち3人とも紡ぐ人なので、この羊毛には熱い視線が。戻ってから4人の紡ぎ手で1頭分を仲良く分け合い持ち帰りました。この羊毛をそのままあるがままにカードして紡ぎ、カーディガンにするのがせいいっぱいの量でした。できたものは、メリヤス編みでシンプルに仕上げましたが、まさにその羊さんそのままのまだらの柄になりました。

毛刈りの日(9)

2022-02-13 02:47:23 | お店





さあ、いよいよ毛刈りの済んだ羊さんは外に出てよろしいと、おじさんが柵を開けるとどんどん飛び出していきます。これでせいせいして暑い夏もしのげるというもの。解放されてうれしそうです。自主隔離や強制隔離、入国隔離から解放された気持ちですね。羊の群れであっても自由を求める気持ちは同じです。

毛刈りの日(8)

2022-02-11 22:56:57 | お店




毛刈りの話はどこまでいってましたっけ。話が完結しないうちにまた今年もあと数か月で毛刈りの季節がやってきます。羊毛は順調に伸びているでしょうか。
とうとうつかまって、刈られている羊さんの表情。ときにはあばれる羊さんも居て、毛刈り職人さんが痛くしているときもあります。熟練が必要と思われます。また1日か2日で3~400頭の羊を数人でこなしているのですから重労働ですね。外国からの助っ人を毎年お願いしているようです。

良かったこと

2022-02-10 20:56:25 | お店
お店をやっていてうれしいことは、地域の人々(ビデオとかスカイプでなく、生身の生きている人間)が訪ねてくれて、こういう超零細商店を応援しようとしてくれているのを肌で直接感じられることです。(もちろん1.5m以上離れてです。)先日来店されたお客様は、「グンバート通りにはいくつか面白いお店があるけれど、なかでもあなたの手作りの商品には、なんともユーモアが感じられる」と言ってくれました。
現在生き残りがどうなるかというところで、とても力づけられます。
日本国内の方はご存知ない方もいると思いますが、ここノルトラインヴェストファーレン州では現在ワクチンか回復か陰性検査の証明無しではバスも電車も路面電車も地下鉄も一切乗れないし、靴や洋服、パソコン機器や手芸用品、道具類などは検査証明でなくワクチンか回復証明がなくては一切買いに行けないのです。これでは小売店はたまらないと、緩和を求める声が上がり、証明書の確認はお店の前でなくて、抜き打ち検査で良いということになりましたが、小売店側ではこれでは何も変わらないという厳しい状況です。



写真は西洋茜でフィンランド羊毛2本撚り、ニュージーランドロムニー単糸とポーランド羊毛2本撚りを全部同じ染浴に入れて染めたもの。同じ染色材料で、なおかつすべてウールですが、それぞれ微妙に異なった色に仕上がるのが面白いところです。実際に見て触ってみていただきたいものです。

羊毛ありますが

2021-12-19 04:02:58 | お店


浸水したお話しから半年もご無沙汰してしまいました。
おかげさまで、元気に過ごしております。今年も12月の第2週これぞ1年で一番売れる時期に、よりによってまた規制が厳しくなり、お店に入っていただくにもワクチン接種済みやすでに回復済みの証明書の提示を求めなければならなくなりました。うちは、検査はしたくないのでとりあえずお店は閉めていて、何かご要望があれば距離を保って店頭でお渡しにしています。今日はクリスマスの第4待降節の前の土曜日なのに、人通りもまばらです。
日本国内の製品にウール100%の品物が減っているということを報道していました。確かに繊維用の羊毛の値段がなくなって、食用に切り替えてきているので、いつかは流通がなくなってしまうのかもしれませんね。
郊外では少数の羊を飼っている農家がありますが、彼らはそれでも年に一度毛刈りをしなくてはならないので、産業廃棄物として捨てるのはもったいないということで、うちに紡ぎ方を習いに来た人もいます。そのようなはっきりとした目的があるせいか、またいつも羊に触れているせいか、習得が超級に速かったです。2人とも3時間以内に一度で習得されました。でも、たいていの方は2~3時間集中して練習して、それを2回か3回やると継続的に糸紡ぎ車を回せるようになります。平均した太さで紡ぐのはもちろん、まだしばらくかかりますが、初心者の紡ぐ糸ほど大変魅力的なものです。

うちも若干被害がありました。

2021-08-03 18:51:53 | お店



しばらく更新しませんでした。こちらはおかげさまで、元気です。ドイツというところは日本に比べたら地震や台風も大変少なくて安心して暮らせるところが良いという方も多いのですが、今回は日本でもよくおこる土石流が発生。通常雨が少ないために人々は案外と無防備になっていたかもしれません。建物ごと流された方々、大きな被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。うちの建物も地階倉庫に水が入り20㎝ほどの深さに。置いてあった物品に被害が出ましたが、大切な書類や写真などは少し高い位置に置いてあったので、ほとんど持ち出すことができました。それでも昔の書籍や雑誌類、相当やられました。水がたまっていた週はポンプを買いに隣町のドゥイスブルクまで行ったり、コンテナまで何回もどろどろになった段ボールを運んだり、片付けに追われていました。そこへまた水害もあったレーバークーゼン市ではごみ処理場の大爆発が起こり本当にお気の毒です。知り合いの家では実際に爆音が聞こえたそうです。

写真はオリンピック開催中ということで、賛否両論あるとは思いますがドイツ国旗色がすでに染めてあるソックス用糸で編んだ小物入れ袋。スマホが入る大きさです。裏地も付けておきました。こちらも感染者はじわりと増えていますが、現在お店は1回に1名までマスク着用、距離を保って、入ってお買い物が可能です。手仕事は気持ちに余裕がなくてしばらくできませんでしたが、糸紡ぎは再開しました。

毛刈りの日7

2021-07-09 23:31:27 | お店




柵を広げると右側の方に毛刈り場所があります。場所が広くなってもそちらに寄って行かないですね。そろそろ順番がまわってきそうなのを感じて向こうへ、向こうへ。羊さんの習性はやはり、1頭が海に飛び込めば後を追って全部飛び込んでしまうといわれるほど、確かに集団で移動するようです。気になっていたので、長年羊飼いをやっていたという友達に羊の性格について聞いてみました。羊も意地悪になることはあるの? その人の話では絶対ない、とのことでした。もちろん気が立っているときとか、何か不可抗力が働けば抵抗しますが、通常の状態では本当に性格がおだやかだそうです。やっぱり。良かった。

毛刈りの日6

2021-06-24 23:57:12 | お店




30度を超えて暑かったたのは2~3日で、急にまたジャケットを羽織る気温になりました。今後の展開が気になりますが、ドイツでは5月6月に数日暑くても、このままいわゆる冷夏の状態で夏が終わってしまうこともあります。それでも20度を超えれば夏という感覚でこちらの人たちは半袖を着ている人も多いですが、私はやはり寒く感じるので、セーターやジャケットは手放せません。夏の間もほとんど羊毛で糸紡ぎをしています。木綿や麻、絹も紡ぎますが、やはり編むのも織るのも手に優しい感触は、羊毛が一番です。たくさんの羊さんの中から、色の違った毛や柔らかく長い毛をもっていそうな羊さんを探すのも、とても楽しい経験でした。このように群れの中に多くの品種が混ざっていても食肉用であれば、特に問題がないのでしょうか。不思議な気もします。でもみんな仲良く暮らしているようですね。

毛刈りの日5

2021-06-17 00:50:55 | お店




こちらは今週から急に暑くなり、6月としては最高の気温37度が予想されています。夜も24度程度になるとか。五月いっぱい寒くて暖房をかけていたのですが。
感染率もどんどん下がって緩和ムード。外のカフェやレストランなら、ワクチンや陰性証明なして座って楽しめるようになりました。
そういうわけで、ちょっと暑いですが毛刈りの話を続けます。この群れはほとんどが白い羊さんですが、中にはこのように茶色の毛の羊や、顔の黒いサフォーク種らしいのも居ます。サフォークはすでに刈ったのが多いのは、サフォークの毛だけを引き取る人がいるからかもしれません。羊の種類についてはよくわかりませんが、譲り受けた本に英国の品種が詳しく出ていました。
「羊の博物誌 百瀬正香著 日本ヴォーグ社」にイラスト入りで多くの羊の品種が紹介されています。ドイツではどの辺にどのような種類がいるのか、調べてみたくなりました。これまで知っているのは、メリノも多いですが、山に居るCoburger Fuchsschafとか、泥炭地地方の毛の長いMoorschnucke,
北東ドイツ、ポンメルン地方の Pommersche など、羊毛を見るとだいたいわかっても顔はあまり知らないのでこれからちょっと写真を集めてみようと思います。

毛刈りの日4

2021-06-15 01:41:34 | お店






羊さーん、こっち向いて。いくらこっち向いてと言ってもやっぱり緊張からか、毛刈りをされる囲いと反対のほうへ押して行ってます。ほとんどが後ろ向き。毛の品質を見るには背中の毛を見るので、都合はよいのですが。通常はある程度好奇心も旺盛のようですが、今日はそれどころではないのか。

でも居ました。向こうからしっかりカメラ目線の一頭が。涼しい顔でこちらを見ています。やっと正面のお顔も撮れました。その後ろにはすでに刈られた羊さんも見えます。

毛刈りの日3

2021-06-13 00:58:34 | お店


さあどんどんと近くの方へ集められてきていますよ。もう刈られたらしいのも混ざっていますね。刈られたらまとめて広い方へ放されるのですが、その時も何故か言うことをきかず、また毛刈りされるグループの方へおしくらまんじゅうしているのもいる。刈られるときにも、かなり抵抗するときもあるので、毛り職人さんもときどきは痛くするときがあるようです。天気の良い日に1日か2日でこの300~400頭すべてを刈るのは容易なことではありません。また長年羊飼いをしていた方のお話しで、当たり前ですが、羊には日曜日も祭日もないので、もちろん人間の場合は交代でお休みしますが、週休2日というわけにも行かず、労働条件は相当過酷な状態らしいです。大変なお仕事ですね。それでもドイツには女性の羊飼いさんもいるのですよ。以前地域の新聞で紹介されていました。伝統的に、また宗教上の理由からも羊飼いという職業を残したいという考えが人々の心の中にあるようです。