部屋を掃除し、年賀状を書く。
年賀状を出すという風習がなくなればいいのに、と宛名を書いているあいだはそう思う。
仕事をはじめて、年賀状を送る先が激増した。これからも増える一方だろう。書かないわけにもいかないし、「書きません宣言」をするにはまだ若すぎる気もする。
とはいえ、まあ年に1度だけ年賀状のやりとりを通して消息を知る方もいるわけで。コロナ禍で日常は変わった。つらい思いをしている人を、身近に見てきた。自分のなかである程度の折り合いをつけて、うまくやっていくしかない。
東日本大震災のときも感じた。
今回は、それ以上に感じる。
もう戻れない。もう、「それ」を経験するまえには戻れない。