暮れの奈良行きについて、もう1つ。
この日のいちばんの目的はキトラ古墳であった。
小さな円墳、けれどこの大きな存在。
他に誰もいない。観光客も、地元民も、姿は見えず。
こういうとき、1人旅の喜びを噛みしめる。
近く、キトラ古墳も高松塚古墳も事前予約制で見学期間を設けるようである。
何年か前に行ったのも、この事前予約をしていくものだったと記憶している。
それぞれ少しずつ整備されてきているようだし、行く価値はあるだろう。
たとえば職場の隣がこんな公園だったらどんなにいいだろうなあ、などと思ったり。
昔はなかったこんな施設が出来ている。無料。
トイレもきれいでありがたい。
名前もいいね、『四神の館』。
レプリカが展示されている。
コロナさえなければ、ボタンを押して映像を流したり音声を流したりできるのだけれど、今はボタンに触れることができない。
こういうふうに映像が流れていく。
空間をひとりじめ、職員のほうが数が多いことになる。
キトラ古墳の天井は、かなり細かい星宿図になっている。読めないものも多い。
高松塚は簡略化されたもの。
『ふしぎ遊戯』を思い出す。ああ、星宿がいる、心宿がいる、女宿がいる…など。
ゆるやかな音楽にのせて、天井を見上げているだけで満足である。
とても良い時間だった。
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