話題になっていた三谷監督の「THE 有頂天ホテル」を
邦画としては久しぶりに劇場で観てきた。
「笑いの大学」を観てなかなか面白い本を書く監督だと思っていたので
キャストの豪華さへの興味と合わせ出かけてみた。
まず観る前に思ったことは、これだけの役者をそろえると映画
そのものが本当にうまく纏まるのかということ。
しかし見終えるとその心配は不要だった。
むしろそれぞれの役者が非常に役にマッチしている、いわゆる適役であるため、
生き生きと、尚かつ自分の役を楽しんでいるようにさえ見えた。
あとで知ったのだが、役者が決まってから、その役者に合わせ
脚本に手を加えていたということなので、三谷監督の徹底振りと、
しろうとの心配事など無用にしてしまう手腕には恐れ入りました。
ストーリーは大晦日のとあるホテルの最後の2時間に起きる
宿泊客や従業員の様々な出来事が、同時進行なおかつ複雑に絡まって進んで行く。
というものなのだが、ストーリーの多さやテンポの早さに
ついていけないかというとそんなことはなく、136分というこの手の
喜劇としてはかなり長いが、一気に観てしまえる。
また、笑いのツボは本当にうまくおさえていて、
平日の日中の時間帯なのに半分以上は埋まっていた客席から
笑い声が絶えなかった。
映画の中で起きる様々なドラマが最後に共通した
ある結末を迎えるわけだが、そこでいわんとしていることを
三谷監督もこの映画で実践したのではないかと思った。
ストーリーに少し無理のあるところもあるが、
そんなことは十分に許せるだけの作品であると思う。
また、三谷監督ならではの、見逃してしまいそうな小さな仕掛けやジョークが
たくさんあるので、何度も見直してみたいとも思う。
PS.見終わった後、いつもの釣り仲間と遅めの新年会
こちらは今シーズンの解禁に向けての話題で盛り上がった。
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