ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

豚インフルエンザとベラルーシのニュース

2009-04-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 とうとうフェーズ5になってしまいましたね。
 4月29日現在、ベラルーシ保健省は
「ベラルーシ国内には感染者はいない」
と発表。
 ちなみにミンスク国際空港では、体調の不調の有無に関わらず、ミンスクに到着する全ての国際便を利用した者に対し、検査及び消毒を行っているそうです。
 ベラルーシ国境付近での鉄道駅には感染の可能性がある者の検査を行っています。
 このGWにベラルーシに滞在する予定の日本人の方、日本以上に厳しく検査を強要される可能性がありますので、注意。

 しかし日本と違って、ベラルーシは陸続きで人が移動できますからねえ。車とか、徒歩とか。
 それと、もし感染が広がったら、ベラルーシはもともと体内放射能値の高い人が多いので、体力や免疫力の低い人も多く、インフルエンザに感染した後、死亡に至る率が他の国より多くなるのでは・・・と思っています。

 それから、ベラルーシは日本とちがって一般人が戸外でマスクをする習慣がなく、マスクも薬局などで手に入りにくいので、心配な方は、日本で高性能のマスクを買って持参することをお勧めします。
 絶対日本のマスクのほうが性能がいいですよ。

 しかし、まあおととい(4月28日)のニュースでは日本では豚インフルエンザがトップニュースだったと思いますが、ベラルーシ国営放送では4番目のニュース。
 4月26日のチェルノブイリ原発事故発生から23年目のこの日から数日前に、ルカシェンコ大統領はゴメリ州など被爆した地域を巡回。(毎年していますがね。)
 その後どういうことか、ルカシェンコ大統領がバチカンに招待され、ローマ法王と会談したのが28日のトップニュース。
 あれれ、大統領は(それと政府高官)ヨーロッパに行けないんじゃなかったっけ? あ、でもバチカンは行けない国リストに入っていないんだ、そうか・・・と納得しつつニュースを見ていると(大統領はまた自分の5歳の末っ子を連れて行っていた。)ついでなのかイタリアの首相とも会談していた。
 それにしてもローマ法王はどうしてベラルーシの大統領に会いたかったのか・・・本当の理由はよく分かりません。

 そして今年は4月28日がちょうどラードニッツァ(日本で言うお彼岸)だったので、そのことがニュースになっていました。
 チェルノブイリ原発近くの立ち入り禁止ゾーン出身で、ゾーン内の墓地に入りたい人たちのために、特別に立ち入り許可を出していました。(手続きはとても簡単そうだった。)
 ゾーンの中にある墓地を掃除したりする人がニュース映像で流れていましたが、そばにある放棄された住居は23年も経って、本当にボロボロになっていました。
 あと20年もすれば、腐ってなくなってしまいそうでした。
 1年に1、2回手入れがされているお墓のほうがきれいでした。