ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第194回」

2016-05-23 |   ビタペクト配布活動
 5月23日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第194回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクト3を3個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを4部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2418個、セルロースの合計は82個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2135部となりました。
 今回で通算210回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2418人の子どもにビタペクトを、約73人の子どもにセルロースを、2135家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



 今回は4家族がボブルイスク(チェルノブイリ原発から約200キロ)から保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。

(家族A)

 お母さんが3人の子どもを引率していました。この家族には2個のビタペクト3を渡しました。
 この家族は2009年と2014年にもSOS子ども村に保養滞在したことがあります。そのときの測定結果はこちらです。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第91回」(家族A)

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第167回」(家族A)


 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。以前保養滞在したときの結果も表示しています。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時22歳)11ベクレル → 0ベクレル
男子(14歳) 28ベクレル ○ → 26ベクレル ○ → 26ベクレル ○
男子 (7歳) 16ベクレル(2014年初測定) → 32ベクレル ○
孫  (9歳) 38ベクレル → 23ベクレル ○ → 0ベクレル

 数値が増えた人、減った人、変化がない人とそれぞれですね。
 7歳の男の子はダウン症です。


(家族B)

 お母さんが2人の子どもを引率していました。この家族には1個のビタペクト3を渡しました。
 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時3歳)0ベクレル
女子(15歳) 17べクレル 
女子 (7歳) 24ベクレル ○

 7歳の女の子は発達障害を抱えているということでした。

 さて、残る2家族にはビタペクト3を渡しませんでした。ほぼ全員0ベクレルだったからです。
 しかし将来再保養に来る可能性もあるので、結果をご報告します。


(家族C)

 お母さんが3人の子どもを引率していました。

母親(事故発生時10歳)0ベクレル
男子(12歳) 0べクレル 
女子(10歳) 0ベクレル 
男子 (5歳) 0ベクレル

 10歳の女の子は生まれつき腎臓に障害があるそうです。
 

(家族D)

 お母さんが3人の子どもを引率していました。
 
母親(事故発生時4歳)25ベクレル
女子(13歳) 0べクレル 
女子 (9歳) 0ベクレル 
男子 (6歳) 0ベクレル

 子供たちは比較的健康ということでした。
 
 今回は私の事情により、SOS子ども村に訪問できず、子どもたちがSOS子ども村からベルラド研究所へ測定にに来たときに合わせて、私もベルラド研究所へ行き、測定結果が判明次第ビタペクト3を渡しました。
 記念撮影したのはベルラド研究所内です。
 ゆっくりお母さんたちとお話したり、子どもたちに日本の話もできず、ちょっと残念でした。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。