ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

友情の花輪:日本 6 

2019-05-03 | 日本文化情報センター
 他にも日本文化情報センターとしては、
・ マクシム・バグダノヴィチの作品(詩1編、短歌4首)の日本語朗読会
・ 習字体験会
・ 着物展
・ お手玉体験会
・ 日本の伝統人形展
・ 折り鶴ワークショップ
・・・を担当しました。
  
 私自身が詩の朗読をしたり、習字を教えたりしていて全てのコーナーを見ることができず、写真撮影もできなかったため画像があまりなくてすみません。
 この画像は(簡単に筆ペンですが)お習字体験会のようすです。

 
 

友情の花輪:日本 5

2019-05-03 | 日本文化情報センター
 せっかくなのでヤロツカヤ先生のお顔が見える画像をご紹介します。
 ヤロツカヤ先生は「日本文化に対するキリスト教の介入」の著者でもあります。
 「日本文化に対するキリスト教の介入」について詳しくはこちらです。

友情の花輪:日本 4

2019-05-03 | 日本文化情報センター
 他にもさまざまな日本に関するレクチャーも企画されていました。
 こちらは、ベラルーシ国立文化芸術大学で講師をしているユリヤ・ヤロツカヤ先生による日本におけるキリスト教の歴史についてのレクチャーです。
 ニコライ堂を建てた二コライ・ヤポンスキーやイコン画家の山下りんについてのレクチャーを聞くことができました。
 この画像だとヤロツカヤ先生の顔が見えなくてすみません。
 

友情の花輪:日本 3 

2019-05-03 |   新美南吉
 幸い、バグダノヴィチ記念館内には、このような本の展示もあり、そこに「手袋を買いに」も手に取って読めるようにしてくれていました。
 朗読会終了後、ここへ来て、早速「ごんぎつね」のラストがどうなったのか読み始める人がいて、うれしかったです。
 やっぱり気になりますよね。ただ、どのような感想をベラルーシ人が持つかどうか・・・




友情の花輪:日本 2

2019-05-03 |   新美南吉
 表情たっぷりで「ごんぎつね」をベラルーシ語で朗読するカラリョワさん。
 物語後半の兵十と加助の会話部分は落語家のように読んでくれました。(ベラルーシ語で落語みたいというのも変な例えですが。)

 真剣に耳を傾けるベラルーシの人々。
 しかし、カラリョワさんは「ごんぎつね」を最後まで朗読してくれませんでした。
 「このお話が最後、どうなったのか、みなさん、想像してみてください。悲しい最後なのです。本で読んでみてください。」

 ええー・・・最後まで読んでくれないの? と私は思ってしまいましたが・・・
 続いてカラリョワさんは「去年の木」を選んで、これは最初から最後まで読んでくれました。
 よかった・・・。

 このイベントの長所はいろんなイベントを一つの建物の中で同時進行で行うので、にぎやかだし、何か一つは興味のあることを見つけることができると思うのです。
 一方、短所は人が入れ替わり立ち代りの状態になるので、長い話の途中から聞くことになってしまい、話の筋が分からなかったりすることです。
 このような場所では短いお話をたくさん読むほうがいいように思いました。
 
 朗読会の後、カラリョワさんに、
「どうして『ごんぎつね』を読もうと決めたのですか?」
と質問すると、
「『ごんぎつね』は有名な話だからです。」
という返事。
 3年前日本文化情報センターが出版した新美南吉ロシア語訳童話集「ごんぎつね」をすでに読んだことがあるのだそうです。
 ベラルーシで「ごんぎつね」が有名になっているとは、驚きです。
 そしてカラリョワさんは、朗読会を聞きに来た人たちの年齢を見て、
「大人もけっこうたくさんいたので、『ごんぎつね』を読むことにしました。」
とも話していました。
 その場で直感的に決めたそうです。
 それであんなに上手に朗読できるなんてすごいですね。 

友情の花輪:日本 1

2019-05-03 |   新美南吉
 2019年5月3日にマクシム・バグダノヴィチ記念館で、「友情の花輪:日本」というイベントが開催されました。主催は同記念館、国立ベラルーシ文化芸術大学、そして日本文化情報センターです。

 「友情の花輪」というのは、この記念館が月1回のペースで行っている、ベラルーシ人向けの外国文化紹介のイベントです。
 今月は日本がテーマ国に選ばれて、弊センターも協力することになりました。
 
 記念館の中にある展示室のうち、1階にある2室、2階にある3室の合計5箇所で、同時進行でいろんな催し物をする企画です。

 まずそのうちの一つ、新美南吉の童話のベラルーシ語朗読会についてご報告します。
 日本文化情報センターから新美南吉のベラルーシ語訳童話集「手袋を買いに」の中から、朗読者に読みたい作品を選んでもらって、朗読するという企画です。

 家でお母さんに読んでもらうような雰囲気で、座布団をしいて座ってもらい、お話を聞いてもらいました。(バグダノヴィチ記念館のアイデアです。)

 朗読するのはてっきり、記念館で働いている学芸員さんの誰かだろうと思っていたのですが、ビクトリヤ・カラリョワさんと言う人がやってきました。
 カラリョワさんはベラルーシ国立技術大学図書館の司書ですが、ベラルーシ語の朗読がすばらしいということで、バグダノヴィチ記念館でベラルーシ語の朗読会をするときは、いつもこの人が担当するのだそうです。

 カラリョワさんが童話集の中から選んだのは「ごんぎつね」でした。

令和時代を迎えて

2019-05-01 | チロ基金
 日本では新天皇陛下が御即位され、令和の御代を迎えました。
 日本の新しい歴史の一ページが開かれました。日本文化情報センターといたしましてもベラルーシからともにお祝い申し上げたいと思います。

 天皇制、年号の制度などベラルーシ人から見れば、よく理解できないことも多い日本の伝統文化を今後も広くベラルーシで伝えていきたいと考えています。

 今日はチロ基金創立22年目の日でもあります。
 平成時代に、チロ基金が新美南吉ロシア語訳童話集「ごんぎつね」で、上皇后になられた美智子さまの論文をロシア語で一部収録して出版し、各地の図書館に寄贈してベラルーシの方々に読んでいただくという機会を作りましたが、微力ながらも多くの国の人々の相互理解の一助になることができたと、今改めて思っております。  

 令和という新たな時代を迎えた本日、チロ基金支援者の皆様にご挨拶させていただきます。
 平成時代の御支援ありがとうございました。令和時代でも引き続き、御支援、御賛同をどうかお願いいたします。

 日本の新しい時代が年号の示すとおり、賢く美しく争いのない時代になりますよう、ベラルーシからお祈りいたします。