読者様に以前アップした
「閉めて 応用編」の記事についてリクエストをいただいたので
今回はそれについて書きます。(ネタをありがとうございます♪)
ワンコと暮らすにあたり、重要なのは躾ですよね。
「人や他の生き物を咬まない」「無駄吠えしない」「人を舐めない」「むやみに物を齧らない」「綱を放してもどこかへ行かない」「拾い食いしない」等々…
ムギを飼う時に最低限これだけは躾けようと思い、本やネットを読みまくって勉強しました。
そして「『しない』犬に育てるには『させない』事」「『させない』為には『代替を用意する』事」だと勉強しました。(全部の躾に有効ではありません)
それらの躾方法の中に「人を舐めさせない」代わりとして「キスをさせる」というものがありました。
相手の口を舐めるのは犬の本能的行動で、愛情表現や服従の意味があります。
本能ですからやめさせるのは難しいですし、愛情や服従を拒否するのはこちらとしても心苦しい事。
そこで妥協案としての「キス」だそうで。
ただ私の考えでは「キス」が代替になるのかちょっと疑問だったんですけどね。
だって舐めるのとキスは人の感覚としては違う行為ですし(^^;
でも面白そうなのでやってみようかと(笑)
そしてこの「キス」が「閉めて」のトレーニングの元になります。
プロのトレーナーさんのトレーニング方法は分かりませんが、私のトレーニング方法は「本能を基にしてレベルアップする」です。
犬は本能的に人の顔に鼻を寄せてくるので、頬を出し鼻を瞬間的につけさせ「キス」といいます。
(うちではもっと短い言葉の「チュ!」なので、以降は「チュ!」で統一しますね。)
「『チュ!(強調する)』したの!イイコ!」と大いに褒めます。
この時に顔や口を舐めてくる子がいると思いますが、「違う(または「ダメ」)」と言って徹底的に拒否します。
犬は最初は理解しませんが、頬を指差しながら何度か繰り返せば
"舐める→「違う」と拒否される=いいことが無い"
"「チュ!」という言葉→頬に鼻をつける=いい事がある"
と理解していきます。
「チュ!」と「違う」が理解できたら次の段階です。
「もっと」を覚えさせます。
「チュ!」をしたら自分の頬をつつき「もっと!」といいます。
「もっと」を連呼しても良いでしょう。
出来た時に大いに褒めます。
それを繰り返すと犬は"「もっと」と言う言葉=同じ事をする"と理解します。
同時に"指でつついた所に鼻を寄せる"とも理解します。
なんだか文にすると面倒臭い感じですが、早い子は三回ぐらいで出来るようになります。
ムギは一番吸収が早い時期だったのでここまで数分でした。
大事なのは飼い主がイライラしない事。犬が遊びたい時にやる事。飽きる前にやめる事。
飼い主へ集中してなければ覚えませんので、駄目そうな時は違う遊びをして次の機会に。
で、「チュ!」「もっと」「違う」を覚えたら、いよいよ「閉めて」になります。
ドアを指し「閉めて」といいます。
とうぜん犬は「?」です。
繰り返し指し「ドア、閉めて」といいます。
飼い主の顔とドアを交互に見たら一段階成功。
犬は理解しようと必死に考えてる証拠です。
鼻で押して貰いたいところを指でつつき「チュ(強調)して閉めて」といいます。
頬にチュをしてくると思いますが「違う」と拒否します。
根気良く押して貰いたい所をつつき「閉めて」と「チュ!」を繰り返します。
鼻をつけたら成功です。
力の強い子はドアが動きます。こっそり手で動かしてもいいです。
動いたら「そうそう!もっと!チュして閉めて!イイコ!」と励まします。
犬が図に乗ったら成功。
全部閉まったら「『閉めて(強調)』出来たの!イイコ!」と大いに褒めます。
これを繰り返す(3,4回が限度でしょうか?集中力が切れます)と段々に
「閉めて」という言葉はドアを押す事"と理解し、遠くからドアを指差して「閉めて」と言うだけでもドアを閉めてくれるようになります。
以上、「閉めて」のトレーニング法でした。
もちろん私の独学でのトレーニングなので完璧ではありません。
犬の性格や年齢によっても出来る事や取得時間も違いますし、
そもそもトレーニングよりその前の段階で、飼い主さんと犬との関係が良好に築けていないと言う事を聞いてくれません。
犬はとても良く人間(他生物)を見ていて、どうすれば自分の利になるか考えています。
自分の犬はどういうタイプの子か観察し、どんな事から出来そうか、そこからどういうコマンドを出していけばレベルアップできるのか…
焦らずトレーニングを楽しんで下さい(^^)