猫のあしあと

*舞台・ミュージカル・ちょこっと宝塚、な気まぐれ日記*

春野寿美礼 meets imageオーケストラ

2010年09月23日 00時50分39秒 | 春野さん
9月20日、21日両日見てきました

いやぁ~今回のコンサートのコンセプト通り、上質で贅沢な、大人のためのクラシックなコンサートでした
サントリーホール、“音の宝石箱”という評判に恥じぬ、音の響きの大変素晴らしい場所でした
imageオーケストラの方々の演奏聞いてるだけでも心地いい…(*´v`*)
更にその上、春野さんの伸びやかで艶やかな美しい歌声も加わるという…、なんて贅沢でしょう

○登場の『some where』、影ソロで歌い始め、歌いつつ舞台に登場という演出。歌声に更に磨きがかかったような…
声量もあって、どこまでも伸びていきそうな本当に素晴らしい声でした

○『メモワール』幻想即興曲の難しい音階をサラリと歌ってて…流石の一言に尽きます。
続く『行かないで』と同様、シャンソン風なアレンジになってます

○“別れの曲”より『エチュード』。
春野さんの歌声は相変わらず、聞いてる側に歌詞の風景や曲の世界を想像させる歌声ですな
この曲を聞いて特に感じました。

続いて、20日21日と日替わりゲストとのデュオ。
歌う順番が違うだけで、春野さんが歌う曲は両日とも同じ、『追憶のバルセロナ』と『夢から醒めて』の2曲。
それにゲストの方それぞれの持ち曲を2曲ずつimageオーケストラの皆さんと演奏。

20日はなんと言っても、ゲストのバンドネオン奏者の小松亮太さんとの『追憶のバルセロナ』が素晴らしかった
バンドネオンの生演奏を聞いたのは初めてでしたが、すごい迫力
元々、原曲のクラシックからのアレンジもかなり雰囲気ががらりと違う感じになってましたが、バンドネオンが加わるとより一層ドラマティックな曲になりますね
聞いててドキドキするというか、血が騒ぐというか

小松さん、20日の東京と23日の大阪のみのゲストの予定が、ご本人たってのご希望により、21日もimageオーケストラの皆さんに混ざって、『追憶のバルセロナ』でバンドネオンを演奏して下さってました
21日はお得でした

21日ゲストはピアニストの松谷卓さん。
この方、某番組「ビフォーアフター」での“あの曲”を作られた方だそうで。
今回のこのコンサートでも演奏して下さいました。
曲名その名も「匠/TAKUMI」
演奏聞きながら、「改めて聞くといい曲だな~、でもこの曲聞くとあのナレーションまでもれなく思い出しちゃうなぁ~」とか思っていたら、案の定その後のMCで春野さんも「“なんということでしょう…、狭かった階段が…”て感じですね」て言い出しちゃって(笑)
どうやら春野さんと、このコンサートの音楽監督の羽毛田丈史さんの二人も袖で演奏を聞きながら、同じようなこと考えてたみたいで(笑)
でも春野さんの口から、あのナレーションが聞けると思わなかったから、予想外だったけど笑えました(笑)

トロイメライもとい『夢から覚めて』は春野さんお気に入りなのかな?MCに熱が入り気味でした(笑)
原曲のクラシックは“子供の曲”なのに、歌詞がついて“大人の曲”にしてしまった…とか(笑)
春野さん自身、結婚した今、この歌詞みたいな甘い朝を迎えてるのかなぁ~…なんて妄想がうっかり膨らんでしまいました(*´д`)

○ハープ伴奏のみの『People』、ステキでした
ハープだけでも一曲演奏が出来ちゃうんですね…
○続けてベースソロから入る『THE MAN I LOVE』どこかで聞いた曲だと思ったら、宝塚時代のショー『TUXEDO JAZZ』で矢代さんのソロ歌でしたね。
ハイチェアに軽く腰掛けて歌う姿は、さながらジャズバーの歌手のようでした。
ジャズって春野さん自身も苦手って言ってたし、聞く側としてもジャズよりシャンソンとかのが向いてるかな?て思ってたりしたけど、今回のこの歌では、そんな印象を払拭してくれました
男役として歌うのと、今一人の女性シンガーとして歌うのとじゃやっぱり歌い方が違うってことなのかな。今はナチュラルに女性歌手として歌える分、いい意味で力が抜けてて、それがいいジャズ感に繋がってるのかも。
男役の時が不自然だったってわけじゃないけど、やはり“男役”て色々作り込まれて成り立ってるものだと思うし。

○『前山にて』…なんだか心配になってしまうくらい切々と歌ってました…
去年春野さんがCDデビューした曲ですが、初めてこの曲を聞いた時は、「…いい曲だけど、なぜこの曲なんだろう??」て思ったのが正直なところで(^_^;)
でも、今年の夏、不意に無性にこの曲が聞きたくなりました
○『Tango』、20日21日と、両日かなりの作詞春野さんでした(笑)
でも「口づけに咲く愛の花びら~♪」とか、とても即席とは思えぬ素敵な歌詞を歌ってましたよ(笑)さすが~(笑)
個人的に大好きな歌なので、歌詞が違うとすぐに気づいちゃいました(´∀`)
○『14階G号室の女の子』は20日より21日の方が格段に表情豊かでした。初日はやはり緊張していた模様。去年のコンサートと違って今回は本当に正統派クラシックなコンサートなので、ややコミカルな雰囲気のこの曲は少し歌いにくいかも?と思ったけど、2日目はそんなこと感じさせないくらい、春野さんワールドに引き込まれました。
○アンコールは『私を泣かせて下さい』、20日のアンコールで1回歌っていたのに、21日に歌う時も「今日初めて歌います」て言っちゃって(笑)直後に「…2回目です(笑)」て(笑)

なんだか春野さんの天然ぷりにも更に磨きがかかってるように感じました(笑)

【余談】20日の初日、衣装を替えてきた直後のMC中、髪の毛が口に入っちゃったようで、MCしながらしきりに口元を触る春野さん(笑)
なかなか取れないみたいで、その様子に客席からやや笑いが(笑)
どうやら、毛先が口に触れるというような程度ではなく、もっとしっかり口に入ってしまってたようで(^^;)
しまいには「やだっ(笑)」て言いながら真後ろ向いちゃって一生懸命お口を拭ってました(笑)
か…かわええ…(*´д`*)
ドレス姿もすごく綺麗で、外見はすっかり大人の女性な春野さんでしたが、話すと中身は変わらずぽやぽや春野さんのままで(*´ー`)
相変わらず可愛い人です

東京2日間、大阪1日と短いコンサートでしたが、内容には大満足です

ミューズの晩餐

2010年09月17日 01時18分32秒 | 春野さん
相変わらずタイムリーでないブログだ

瀬奈の帝劇エリザベートも観たし、そっちの感想も書きたいけど、とりあえず春野さ~ん\(*´ー`)/


見ましたよっ撮りましたよっミューズの晩餐
久々の動く春野さん

相変わらず細くて色白さんで…

珍しく民放テレビご出演でしたが、司会の一人が『マルグリット』で共演してた寺脇さんだし、何よりも同期の安蘭さんが一緒のご出演ということで、春野さんとしてはかなり安心して臨めたのではないでしょうかという勝手な予想。

このお2人、確か春野さんの退団の時にCSでトークしてて、それまでは同期だけど、組も違うし、タイプ的にも正反対だし(笑)、あんまり接点ないのかなー??て思ってたんですが、そのトーク番組を見て、実は結構仲良しさんなんだなと感じました


春野さん最後のTCAでも、この2人でアフロの鬘かぶるという、すんごいおバカな格好してたけども、すんごい高度な歌対決してたし
この2人のこの時の“It's don't mean a thing”の掛け合いをもう一度聞きたくてDVD購入したくらい、大好きな、テンションの上がる歌声でした


なので今回も一緒にご出演と聞いて、すごく楽しみでした
舞台上とか、歌の面ではそれぞれプロだし、2人とも歌が武器な人だから、安心して見ていられるし。
でも、トークとかになると、春野さんは安蘭さんに頼ってるのが分かるというか…(笑)
安蘭さんは関西人だから、トークはまかせちゃってOKな人だし(笑)
春野さんも自分からべらべらしゃべる人じゃないけど、安蘭さんは同期だから、結構ずばずば言いたいことは言ってるみたいだし(笑)
ちょうど良いバランスなんじゃないでしょうか


で、この『ミューズの晩餐』という番組、音楽のみの番組だと思ってたけど、実は結構トーク場面があるんですね
ここで、寺脇さんはいまだに春野さんのことを「すみれ様」と呼んでいることが判明(笑)

ここでの服装は、春野さんは白シャツinの黒パンツスーツ、安蘭さんは淡い色合いのカラフルなワンピースでした。
髪型は、春野さんは相変わらず黒髪センターパーツのストレートセミロング、安蘭さんは結構明るい金髪?系のソバージュセミロング。


安蘭さんも、男役の時もどちらかというとバリバリタイプではなかったし、“アイーダ”とか女役もしてたので、こういう、いかにも女性っぽい格好してても違和感は全然ないですね
普通に綺麗なお姉さんてカンジ
安蘭さんが割と華やかな印象だったので、春野さんもワンピースとか着ちゃえばいいのになー(*´ェ`*)とか見てて思ったりもしたけど、前何かで「スカートはストレスが溜まる」とか言ってたのを思い出して(笑)
今もそうなのかな??

同じパンツスタイルでも、やっぱり宝塚の時の方が今よりは華やかな格好していた気がするけど。
今は割と色味とかも地味系が多いような。
髪の色が黒だから、服もその影響を受けてるのかな??
それとも、元々の好みが実は割と地味系なのかも…??(ご本人も自分自身で「地味」て言ってるしね)
でも、トークイベントとかではピンクとかブルーとかのワンピース着てたりするから、気分的なものなのかもね。
やっぱりパンツスタイルが着慣れてるだろうから、落ち着くし、リラックス出来るんだろうし。
テレビ出演時の勝負服みたいなカンジになってるのかも(笑)て思うくらい、テレビ出る時はパンツスタイルですね、春野さん。


とまぁ服装の話は置いといて。

安蘭さんと春野さん、収録前にお互いの長所と短所を聞かれたそうで。

<春野さん→安蘭さん>
○長所…優しくて思いやりがある
○短所…よく喋る

<安蘭さん→春野さん>
○長所…冷静で動じないところ
○短所…メールの返信が遅い

良いところを認め合いつつ、短所はズバリな感じがさすが同期ですね(笑)

安蘭さんに言わせると春野さんはメールに限らず、何でも返事が遅いらしい。
春野さんの弁解では、「自分と周囲の流れる時間の早さが違う」とか(えぇぇ 笑)。
これを受けて寺脇さんから春野さん独自のペースを“おささん時間”とか命名されちゃったりして(ナイスなネーミングだ)
更に「メールをもらうと、んー…てよく考える」とか
横にいた安蘭さんから「考え過ぎだろ」とすかさずツッコミが…(笑)

もう、このコンビ最高…(笑)見事すぎるボケとツッコミ(笑)
そして春野さんてば相変わらずなんとも可愛らしいお方(笑)


トークの後は、お召し替えを。
安蘭さんはブルーのシンプルなワンピース型に、黒いスキニーっぽいパンツスタイル、髪をポニーテールに纏めて。
春野さんは濃いブラウンのロングドレスの肩出しスタイル、髪型はそのまま。

なるほど、こちらではお互い先ほどのスタイルと違う格好を意識された様子。
安蘭さんはこういう格好も似合うね小粋な感じ
春野さんもこちらではしっかりドレスアップ
色はやはりやや地味目だけど、秋らしくて上品
こういうドレスはスレンダーな人じゃないと似合わないと思うので、その点、春野さんにぴったりでした
細いのに、なんともいえぬ色気があるのはなんでだろう、春野さん…(*´д`*)素敵だ


ドレスアップした素敵なお2人で、越路吹雪さんの曲をメドレーで。

まずは安蘭さんが「ろくでなし」を
続いて春野さんが「私の心はヴァイオリン」、
最後に2人で「愛の賛歌」を

メドレーだったのであっという間に終わってしまったけど、安蘭さんも春野さんもそれぞれにピッタリの選曲でしたな
安蘭さんの歌声はすごく明るいので、「ろくでなし」みたいなノリの良い曲を軽快に歌うのがよく似合うし、春野さんの歌声はどこか憂いを含んでいる感があるので、「私の心はヴァイオリン」のようなしっとり・ゆったりした曲がお似合いで、短いけれど丁寧に歌う姿も印象的

正に“静と動”、正反対な持ち味のお2人の歌。
なのにどうして、一緒に歌う「愛の賛歌」の歌声は、とても心地良いハーモニーなのです
声質自体は似ているのかな?よくハモってて、でもどちらの声も引き立っていて
とても理想的なユニット

春野さんと安蘭さん、この2人の飾らない人柄と、伸びやかな歌声が大好きです