猫のあしあと

*舞台・ミュージカル・ちょこっと宝塚、な気まぐれ日記*

FRaU12月号

2014年11月24日 22時40分03秒 | 瀬奈さん
瀬奈さんと遠野あすかさんが載っていると聞いて♪


…最初は買うつもりなかったんですが、某動画サイトで、このFRaU×東京スカイツリーコラボのハロウィンイベントのお2人のトークの動画を偶然見つけて。
その動画見たら買いたくなっちゃったので(^^)♪

ページを開いて瀬奈さんの男前っぷりにびっくり。
一瞬OGであることを忘れそうでした…(*´д`*)

 

あすかちゃんも相変わらずスタイル抜群&美しいです♪
あすかちゃんのセンスの良さ、好きです(^^)
大きな黒いリボンのヘッドドレスが猫の耳みたいにも見えてちょっとカワイイ(*^^*)

 


お2人並ぶと普通に現役コンビみたいですね♪
…思えばお2人共、花組で男役娘役2番手ポジションだったので、組替えがなければこの組み合わせのトップコンビもあり得たのかなぁ…なんて今更な妄想が頭をかけめぐりました。
でも意外に当時の瀬奈さん主演のバウ公演とかでもこのコンビの組み合わせは見なかったですね…。
お2人の都会的な雰囲気は結構合うと思いますけどね(^^)

 


今やあすかちゃんもご結婚されましたが、インタビュー記事を読むと「今後はもっと歌の仕事もしたい!」と、あすかちゃんの歌声好きとしては嬉しい発言が。
これからの益々のご活躍を期待してます♪

 
このお2人の載ってるFRaUはこちら↓
   
 FRaU (フラウ) 2014年 12月号

モーツァルト!

2014年11月14日 16時32分14秒 | 春野さん
観てきました。

春野さんの久々のミュージカル出演♪
私にとっては初「モーツァルト!」なので、どんな舞台なのか、そして春野さんの役どころはどのようなものなのか、ドキドキしながらの幕開け。


春野さんのヴァルトシュテッテン男爵夫人、とてもステキでした♪
春野さんの上品で優雅な雰囲気と物腰が貴族役にぴったりです(*^^*)
ドレスもポスター写真時着用のワイン色のものと、「星から降る金」を歌う時のオフホワイト生地にウエスト部分にすみれ色の刺繍?が入ってるものと、2幕始めの白地に金の刺繍が全体に散りばめられているものの3着、どれもお似合いでした♪
個人的に好きなのは白地に金のドレスです(^_^)
この時の髪型が白いマリー・アントワネットばりの盛りヘアで、春野さんのこういうヘアスタイルは初めて見ましたが意外に(失礼…)お似合いでした。
ドレスもいわゆる輪っかのドレスなので、正に王妃様…と勝手に想像してました(笑)


ただ、モーツァルトという作品自体に関しては、正直そこまで魅力が分からなかったです…(-_-;)
帝劇でも何度も再演されてますが、う~ん…。…ぶっちゃけ、それほどの作品ですかね…?
観客も、吉野圭吾さんの歌の場面とかで当然の様に手拍子入れたりしててリピーター率が高そうな感じでしたが…、そんな何度も観るほど面白いかなぁ…?なんて(^_^;)
とりあえずモーツァルトという人物が、音楽の才能をさておくと、ただの世間知らずでナルシストで意思薄弱な男ということくらいしか印象に残らないというヒドイ感想になってしまうのですが…(苦笑)
脚本次第ではもう少しイイ男に描けそうですが、でもこれは脚本とか演出云々以前に、モーツァルトという人物自体にそれほど人間的な魅力がないということかなぁとも思います。
私はモーツァルトという人については天才的な音楽家だったということくらいしか知らないですし、どこまで史実に忠実に基づいて作られているか分かりませんが、もしくはその時代・人物的に、モーツァルトという人のキャラクターがよく分かる詳細な資料が残っていなくて、そのわずかな情報に基づいて作ったらこういう作品になった、とかなんですかね??
はたまた、音楽以外ではまるでダメ男な面に人間的魅力を感じて下さいな、として、敢えてそういう面を押し出した作りにしているのか…。
とりあえず、主役のモーツァルトが私には全く魅力的な人間に見えず、感情移入出来ないのがちょっと致命傷でした。
かたや、じゃあ他の登場人物はどうかというと…。
あいにく、全体的にどのキャラクターも、それほど詳細な人物として描かれていないのです。
お目当ての春野さんの男爵夫人も“モーツァルトのパトロン”という、あらすじで紹介されていた以上のことは舞台本編でも全く触れられていません(^^;)
一体いつから、何故モーツァルトにそれほど目をかけることになったのか?
男爵夫人としてどれほどの地位があり、どういう人物なのか?
モーツァルトとの関係は音楽家とパトロンというだけのものだったのか?等々…
どれも詳細には描かれていません。
モーツァルトの関係のあたり、ちょっとは男女間の絡みもあるのでは?とやや期待したんですが…(笑)
男女間というよりは、息子と母の関係に近かったですかね。…というか、男爵夫人は常に、登場してはモーツァルトにアドバイスして去っていくという、天の声のような位置づけで、実はあまり台詞を交わしていない気もします(^^;)

でも男爵夫人に限らず、やはりどの役もそれほど詳細に描かれておらず…。
モーツァルトに厳しく接する父親レオポルト(市村正親さん)、弟を心配する姉ナンネール(花總まりさん)、彼を愛していながら寄り添いきれない妻のコンスタンツェ(平野綾さん)、モーツァルトの才能は認めながらも敵役ポジションのコロレド大司教(山口祐一郎さん)、モーツァルトの友人かただの利用者か?劇作家のシカネーダー(吉野圭吾さん)
と、錚々たるキャストが出演している割にどれも役不足では?と思わせるほど、上記したモーツァルトとの位置づけ程度にしかどのキャラも描かれていないのです。
あとは、常に舞台上にモーツァルトと一緒にいる、モーツァルトの才能の化身?の様なアマデという子役の存在意義とか、モーツァルト(とコンスタンツェも?)だけジーンズにTシャツ+宮廷服のように現代風を交えたような格好をしている意味は?とか、幕開け、2幕始め、終盤に出てくるドクトルメスマン?は、何故モーツァルトの墓を掘り返しているのか??とか、色々気になるところはあるけれども、観終わっても謎は謎のままで…ちょっと釈然としないです。

楽曲も、星から降る金、愛していれば分かり合える、ダンスはやめられない、くらいしか1度観ただけだと印象に残らないですし…。
同じクリエイター陣の作品なら『エリザベート』の方が私は断然面白く感じます。
『エリザベート』は観ればエリザベートという人物やその生涯が分かるので、『モーツァルト!』も観れば分かるかと思いきや…そうでもなかったです(笑)
どちらかというと『モーツァルト!』は純粋なミュージカルというよりは、ショー作品的に見た方がいいのかな。
観客も、作品というよりは役者個人(井上くんとか)を見に来ている感じ…なのかも(^^;)
特にご贔屓の役者さん出てなかったら、ちょっとキツい作品じゃないかな~と…。

春野さんファンとしては、久々のミュージカルご出演というので期待していただけに、また春野さんの男爵夫人という役柄もとってもお似合いなだけに、作品的にこういう結果なのはちょっと残念です…。まぁ単に私がこの作品と相性悪いだけかもですが(苦笑)

そういえば、春野さんがいわゆる脇役者としてミュージカルに出たのは今回が初めてでしたね。
宝塚時代も3番手2番手の経験少ないまま主演になった方なので、主役以外の役って本当に十何年ぶり?とかになっちゃうんでしょうか。
でも春野さん自身はそれほど強烈な個性の持ち主ではないですし、悪目立ちすることなくきちんと他人を立てることの出来る人だと思います。
ご自身も主役とか脇役とかにそこまでこだわりはなさそう?ですし(^^)
ファンとしても、べつに主演とかそういうことは構わないんですが、もっとドラマティックというか役を演じている春野さんが観たかったなぁ…。

ともあれ、『モーツァルト!』という大作と言われるミュージカル作品でヴァルトシュテッテン男爵夫人として『星から降る金』を歌った、ということは舞台人春野さんにとってのステータスとなるには違いないですね。



OG版CHICAGO★

2014年11月03日 16時31分51秒 | 宝塚OG
観てきました♪

本日のキャスティングは朝海ロキシーに湖月ヴェルマ、姿月ビリーにちあきママ。

 

私は映画の『CHICAGO』が本当に大好き過ぎて。(ちなみに映画版CHICAGOはこちら→ シカゴ スペシャルエディション [DVD])
しかも宝塚(それも一昔前の世代のスター達の方が馴染み深い)も好きで。
そんな私にとって、今回のこの

宝塚OG×CHICAGO

という夢のコラボ作品…!
もはや観ない理由が見つからないです。


2年前のOG公演、『DANCIN ' CRAZY2』の一幕でミュージカルCHICAGOダイジェストを演ると聞いて、当時もそれめあてで観に行きました。
ダイジェストとはいえ、元宝塚の女性達だけの『CHICAGO』を初めて観た時は、興奮で震えました!
一人で観に行ったので、残念ながらその興奮は人に伝えられず…。
でもオーバーチュア聞いた時からもうもう内心大絶叫で。
しかも出るキャスト出るキャスト全員知ってる!な元宝塚スター達で。
メインキャストの素晴らしさはもちろんのこと。
映画では男性ダンサーがやっている結構力技なリフトもこなしちゃう元男役ダンサー達の流石っぷりとか。
清楚な元娘役達が素肌を露出した黒い下着まがいのセクシー衣装に身を包んだ姿で、けして上品でない台詞をドスを効かせて粗暴に叫ぶ新鮮な姿とか。
その全てに本当に「ブラボー!!」とスタンディングして叫びたい衝動に駆られました。


その上で、の今回の全編『CHICAGO』
超期待してました。


…ちょっと期待し過ぎたかも?というくらいに(苦笑)


いやいや、素晴らしく『CHICAGO』でした!
音楽も演出も振り付けも、ミュージカルの『CHICAGO』の舞台全編そのままでした!!
ただ…期待し過ぎたというのは…DANCIN ' CRAZY2と比べて、ちょっと迫力に欠けた感があったから。
その最たる原因としては音響があまり良くなかったように思います。
オケの音響に比べてマイクの音響というか音量が小さいのか?響かないのか?、だから迫力あるはずのナンバーがそう聞こえなくて、なんだかすごく欲求不満…というかすごく勿体ない感じに!!
始めはキャストの声量の問題かとも思ったのですが、声量たっぷりで歌に定評ある姿月さんの歌声聞いててもそう感じたのでおそらくは音響…または劇場の音の響き方が悪いのかスピーカーの位置が悪いのか…。
座席の場所によってもまた違って聞こえるのかも知れませんが、1階17列あたりだとあまり良くは聞こえなかったです。
特にCHICAGOは歌詞が聞き取れないと展開についていけないと思うので…ストーリー知らない人ならなおさら。
DANCIN ' CRAZY2のキャスティングと同じキャストで、あの時の良さを知ってるだけに残念でした。
でも舞台が進むうちに、そういうものとして観ればそこまで気にならなくなりました。
…後半は静かな曲も多いからかもですが…(^_^;)


幕開きは一番に全身黒網タイツ姿の蒼乃夕妃さんが一人登場してCHICAGOの世界へ誘ってくれます♪
…蒼乃さん、その肉惑的なスタイルがCHICAGOの舞台によく映えてとってもSEXYです♪


朝海さんの小悪魔っぷりとキュートな容姿はロキシーにぴったりv
長身の湖月ヴェルマと並ぶとなおさら、その華奢さが際立ちます。
湖月ヴェルマはとにかくそのスタイルに目が釘付けに。
そしてロキシーに遅れを取るまいと奮闘する姿や明らかに負けなのにそれを認めず強がる面が愛しいです(笑)
姿月さんのビリーは男役時代のまんまな凛々しさで2枚目な外見なのに、金に目がない悪徳弁護士役な内面とのギャップがおもしろくて新鮮でした。
力強い低音の素晴らしい歌声は今なお健在!むしろ進化中ですかね。
…考えたらお三方とも初代宙組メンバーですね!
和央さんもトリプルキャスト内に入ってるし、宙組率高し…。

あと、ちあきさんのママ・モートン、低音の美声が歌のキーとよく合ってて大変耳に心地良かったです。
もっとパンチを効かせた歌い方でも聞いてみたい感じです!
そしてちあきさんママと湖月さんヴェルマが2幕終盤で歌う“Class(品性)”という歌、お2人の声質が合うようで、とてもよくハモってました♪


そして個人的お気に入りはヴェルマ率いる6人の女囚達による“Cell Block Tango”!
上でも書いた通り、この場面は2年前のCHICAGOダイジェストの舞台でも取り入れられていた場面で、清楚な元娘役達が罵声を張り上げてアバズレと化した姿を披露してくれています♪
2年前の感想でも書きましたが、やっぱりこの場面の何がイイって、元娘役さん達一人一人がすごくイキイキと演じている姿が見られることです。
宝塚は女性だけの世界ながら、男役がメインの世界なので娘役はどうしても“その次”の扱いなんですよね。
でも、『CHICAGO』はいわば女性が主役のお話なので、むしろ娘役にスポットがあたっているんです。
だからこの場面も、ヴェルマ役以外は全員元娘役のみで作られていて、演じている娘役さんたちも心なしかとても楽しそうなので、それが見ていて新鮮で楽しいんです。
正直、この場面で初めて台詞言う声聞いた娘役さんとか何人かいますし(^^;)
2年前も今回も、そこ(ヴェルマ以外は全員娘役)は変えられていなくて嬉しいです♪

一方男役ダンサー達の方が娘役達よりもやや控えめな感じもしますが、黙って立っているだけでも姿形が男に見えるという男役の新たな魅力を発見させられます。
…とはいえ全員OGなので、男役としての新たな魅力はもう不要かもですが…(苦笑)
でも、シンプルな衣装で佇んでいるだけで男に見えるなんて、宝塚OGじゃなきゃ絶対出来ないですね。



宝塚100周年に、宝塚OGの底力をみせてもらいました!