ねこってdeふぇっと

ほんのり、ぽんやり

叱咤激励

2024-08-12 18:18:41 | ふと思った日々のこと
気づいたらオリンピックが終わっておりました笑
今回は開会式・閉会式はほぼ見ておらず(だって夜更かしするほど見たいとも思わなかったし、ダイジェストで十分かなって)
結局ライブで見たのは、最初から見たいと思っていた柔道・バレーボール・サッカーくらいですねぇ。


試合そのものは楽しく観ましたよ。
でもなんというか、SNSのあれこれは大変でしたよね、ちょっとビックリ。
びっくりしつつ、どんなこと書いてるのかなー、なんて追いかけてみたりして・・・苦笑


阿部詩さんが泣いた件について、あれこれ否定的に書かれていたけれども、私は全然否定的なことは思わなくて。
そりゃ次の選手が入場できないくらい泣いて歩けない状態になっちゃったのは戴けないかもしれませんが
それを言うなら「霊長類最強女子」と言われた吉田沙保里さんでさえ、
決勝戦で敗れたとき、崩れ落ちて延々泣き続け、たしか表彰台でもずっと泣いていたわけで、
でも彼女は特にはバッシングはされなかったですよねぇ?されてたっけ?
詩さんが敗れたのが2回戦だからですか?


文句を言っている人たちは、
止められないほどの慟哭ってのを大人になってから体験していない人なのだと思いました。
あんなの、体面考えて止められるもんじゃないのですよ、もう、車酔いしたら吐く、っていうくらい生理的なものなのよ。


「礼もせずに号泣して武士道に反する」なんて書いている人もいたけれど、んんん?礼も握手もちゃんと作法通りしていましたけどね?
畳の上では泣くのをギリギリまで我慢してはったのよ?
泣いて立ち上がれなくなったのは畳を降りてから。


格闘系の競技で最初から負けるというイメージを持っておくという選手はいないのではないかしら。
更に言えば詩さんといい吉田さんといい、二人ともずっと連勝し続けていた「負け慣れていない」人です。
明らか非日常、想定外のところに突き落とされたわけで。
だから、畳を降りるまではと耐えた、もう、それだけでもすごい精神力だと私は思いました。

残念だったのは、
もしも昔のように、メダル受賞者と対戦して負けた選手が「銅メダル」に向けての敗者復活戦参戦ができるというルールだったら
詩さん、銅メダルを自力で取れたかもしれないのに、ってことでした。

武士道がーって仰る方を散見したけれど、
兄の一二三選手だって、東京のときはガッツポーズせずに抑えていたけれど
今回は出ちゃってましたよね。
それ、つついている人って見かけなかったよ。
詩さん叩くのなら誰かそこにもモノ申してよ、って思いました、ハイ。
(もちろん私は、あぁ、本当に勝ちたかったんだなぁって微笑ましく見ておりましたよ)


あと・・・すっごく不愉快だったのが、たまたま見ていたボルダリングの森選手のボルダー競技の問題。
最初のホールドに手が届かないため点が1点も取れず、他の選手と圧倒的に差がついてしまったっていうのはなんともねぇ。
ヤフコメなんかを見ると、バレーボールやバスケだって低身長は不利なのだから、努力してクリアできるのが選手って書いている人いたけれど、
バレーやバスケではネットやゴールの位置がコロコロと変わることはないわけで、
しかも自分が点を取らずとも、周りのサポートをすることで点を入れることもできるわけで、
最初からその高さに対して対応を取った上で、その球技を選んで選手になっているのだからまったく意味が違うじゃないですか。

他には、身長が3cmだけ高い別の選手が銀メダル取れたなんだから、ムリじゃなかったハズ、っていう意見もあったけれども、
え?それってまったく逆じゃない?
つまり3cmしか違わない人でも最初さえクリアできれば他の部分はボルダリングの技術で最上部まで上がれると証明されたわけで
最初を掴まえていれば、森選手も0点なんてことは絶対になかったってことですやん。
ボルダリングという競技は「平面から垂直に飛び上がる」能力が必要不可欠で見せ場の競技なんでしょうかね?
そうでないのなら不可解極まりないセッティングだわ。

有象無象が出場する大会ではないのだし、
ある程度のランクの大会では最初のホールドの位置は、身長が一番低い出場選手+〇cm以下の位置に設定しなくてはならない、なんていうルールではダメなのかしら?と感じました。
初手に難易度がなくても、間のホールドの形や位置で、あれこれと工夫はできる競技なのですから。



とにもかくにも、あれやこれや。
このオリンピック、ライブで見たり情報番組で見たりしましたが、SNSに飛び交うあれこれの意見が「今時はこんな考え方なんだぁ」って驚きで。

何より気になったのは、
あきらかこれは「叱咤激励」だよね?という記事に対しても、ディスるのは辞めろ的コメントが入っていたりしていて。
少しキツい口調、反論したらすべて「罵詈雑言」扱いにしちゃうの、どうなんでしょうねぇ?
文脈で、判断つかないのかしら?
これは「叱らない教育」ってヤツのせい?
でも叱られて修正して伸びていく、って人だっているよねぇ?
なのに注意した人はまんべんなく悪者にされちゃうって、うへぇ。
本当、この国の国語教育はどないなってんの?怖いわー。


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2 コメント

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Unknown (まるこ)
2024-08-13 05:18:45
おはようございます😃
ねこってさんのご意見大いに賛同です。
なんだかモヤモヤした結果の果てにSNSでも誹謗中傷。
おい?どうしたみんな?って感じで眺めてました。
そもそも届かないところに設定するボルタリング。
あれは同じチビ(同じっていうな!)としては悔しさ倍増です。
あからさまに森選手落としを狙われたんじゃ?いやね、外人さんってやはりアジアに対して偏見だわ。
なんて癇癪起こしてました。
結果良かったオリンピックでしたが、私的にはモヤモヤが。
平等って言うけど、パスポート上の性別で戦うなんて怖すぎる。
今後のオリンピックがどうなって行くのが変換点かもですね。
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コメントありがとうございます♪ (ねこって)
2024-08-20 15:35:39
なんか、いろいろ考えちゃうオリンピックでしたよねぇ。。。

ボルダリングに関しては、レジェンドと呼ばれる方が
「以前からああいうセッティングはあったから」って炎上の消化を試みておられましたが、
んー?それもむしろ逆じゃない?
「ああいうセッティングがまかり通る」のを以前からずっとOKとしている点が間違っているのでは?って思っちゃいました。

考え方は柔軟にありたいものです。

まるこさんの仰っているボクシングの件は、なんかもうヤヤコシイというか分からなくなってしまいます。
神様のイタズラで男性的特徴を持ちながら女性のパスポートを受け取っている方々。
本人には何も落ち度はないですものねぇ。
ただ、彼女たちがメダルをもたらせたのは「パワーを必要とする競技」で、筋力が男性並み、ではなく男性そのものであるのなら、それこそスタート位置から違うのじゃないかな?と。
しかしそれを言うのなら、背の高い人がバレーやバスケで優位なのだって遺伝子的には同じことだったりしない? なんて考え始めたらぐるぐるしちゃうのです。

筋力に優れた方が優位にたてるスポーツはたくさんあるけれども、問題点は、ボクシングが相手を殴るスポーツであるということですよねぇ。
重量挙げだとか円盤投げだとかならよかったのになぁ。

でも東京オリ金メダルの入江さんが、彼女のものすごい練習量を知っている私は切ない、的な発言をしていらしたのをみて、
そうだよなぁ、筋力あったって、俊敏さやその他沢山の練習を重ねてあの場にいるんだよなぁって思って。

多様性すべてを満遍なく納得させる回答はないのかもしれないですねぇ。。。
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