社会保障の「不都合な真実」鈴木 亘日本経済新聞出版社このアイテムの詳細を見る |
こんばんは。
正直に申し上げて、今、中小企業、零細企業の倒産がきりがない状態となっております。持ちこたえるだけの体力のない企業は、早期リストラを開始し始めるかもしれません。私がサンフランシスコに渡った頃、日本ではバブルがはじけ、初めてリストラと言う言葉が出ました。若干退職金上乗せと言われて、退職志願者が多かったです。そのまま、サンフランシスコに、流れて、語学留学に来た男の人もいました。正直、その当時でも話してて、意味不明な方が多かったです。
なんか、勘違いしていませんか。
既に、過日のちょっと景気のよかった時は過ぎたのです。とても経済は冷え切り、人は娯楽さえ支出を惜しみます。社会保障に関して、このままでは、少子化が進んでしまいます。けれど、相反して、後数年で、第一次ベビーブームの時の世代が、定年を迎えます。人数正直多いですからね、どう転ぶか分かりませんよ。
我が父は、年金は自助積み立てだと信じておりました。実際そうであったら、今頃、こんなに破綻めいた状態にはなりません。自助積み立てだと思ってきたが、経済戦争で、バブルの状態を勝ち得た日本は、高齢者に年金を増やしてばらまき、納めてくれる人にも保険金額を引き下げました。そして、一番の問題は、その当時の厚生省に責任があると思います。
ですが、私達、今の状態を把握しなきゃなりません。厚生省に責任を取れといっても、ない袖は振れません。ですから、やるべき事は、既に少子化となっている日本に対し、少子化では先細りになる経済を見守って、消費税などの税金負担を増やすのか、それとも、少子化対策、高齢者の年金を、削減するのか。結局、そんな状態しか見えてこないんですね。
今のままじゃ、確実に、働く人一人当たり、背負う高齢者の数が増えていきます。昔のように家の中で介護や育児を負担しあい、集団のグレーゾーンで、様々なものを解決してきた時代ではもうありません。ですから、目に視える支出は増えていきます。けれど、収入源はないのです。若者は、元々の薄給に悩み、薄給から更に、高齢者を養い続けるお金を算出して絞られるのです。
まぁ、昔だったら、農民一揆程度は起きましたね。
けれど、農民一揆を起こして、実はお金が取れる所もあるんですよ。れんほうさんは、そういう意味で勉強上手で、仕分けについて、十分検討していらっしゃるけれど、人の利権てね、投資も必要なんですよ。営業だけ、金を持ってくるからお金多くていいって訳にはいかんのですわ。マーケにもお金は要りますし、人事にも、総務にも要りますわ。
要らないって仕分けされたら、お金を生まない業務にはたまんないですけれど、適切な不透明さを維持して守ってきた既得権者の利権は、既に、透明化して、若者はどこまで何を背負うことが出来て、今の時代に、高齢者は、どこまで、自分達が引き締めていかないと、このままでは、自分達の既得権利も危ないと危機概念を持ってくれないと思います。まさか、自分さえ良くて、自分の次世代がどうなろうと知ったこっちゃない人はいないだろうと思います。なんせ、あなたが焼き場を経て墓に入るまで、人の手を煩わせて行きます。
冥土に金は持っていけませんけれど、その分、今の高齢者は、老後の不安を感じて、お金を出し渋るようになりました。今までだと、90歳で阿梵ですと言うような医療でしたが、100歳を軽く超えるようになってくると、どうですか。65歳や70歳なんて、まだまだ、青二才のように思えますか。そうなると、巷の50代や60代は、拠所なく若い世代。自身の力で、自分より上の世代を支えないと、次世代に丸投げでは、あなた自身の老後自体が危険です。
正直思いますけれどね。長命って、医学の発達は、残酷だと思いますよ。必ず介護が必要な状態で、20年以上人を生かしていくわけです。その間の補償費は、誰が払うのかと言えば、家族ではなく国全体です。かと言って、姥捨て山にする訳にもいきません。誰だって、自分の親こそは長生きしててもらいたいと思うもんだと思うからです。けれど、最後の酸素チューブを外しますか?と聞く訳には行かないんですよ。
先日入院してた時には、高齢者が病気で来られたんですね。およそ介護施設に入れられない時は、三ヶ月しか医療病院に要られませんから、介護認定がつくまでは、病院にいれて、三ヶ月して、一旦出て、また入るわけです。けれど、病床の確保は出来ないんですよ。なんせ、突発的に私のようなのが入るわけですから。すると、個室になるんですね。そうなると、一泊1万円から5万円、10万円とある訳です。(実際、私の大叔母は、一泊10万円の個室に入院していた事があって、応接間までついていた)
すると、差額ベッド代を払えなくなるんですよ。けれど、介護認定は着かないものの、家の中では、家族が壊滅状態になっていく。家族が破壊されない内に、早く病床へ入れたい。けれど、個室しかない時は、その家族だって悲壮ですよ。まぁ、私だって悲壮ですわ。大部屋を賭けて、熾烈な争いが始まるんです。
あんまり、長く意味なく入院していると、高齢者も訳が分からなくなり、怒りが出て、結局は精神病院に送られることもあります。けれど、そうなると、叫べば、薬を使います。施設でも、薬で大人しくなった人が多い施設が本当に多いんですが、およそ、ユートピアと言えない実情が、施設なんです。健常で入った人は、去っていく人、去り行く人の末路を見て、ヒステリックになってしまい、死に行く圧迫感から逃れたいと思うその高齢者の心情を、誰が咎めようがありますか。
さて、そんな現実の実情を踏まえて、高齢者はどこかで覚悟を決めないとなりませんし、実際、介護ビジネスがある程ですから、人々は、人の弱みに付け込むことはお上手です。けれど、ぼったくりだと分かっていても、問題を起こす高齢者を預かってくれることは、どれ程ありがたく、家族の心身負担を減らすかは、数値で見ることは出来ませんが、理解できることだと思います。何が何でも、高齢者の介護を自宅で行えば、保障費だってと思う事があるかもしれませんが、いずれは、若いあなたが味わうんです。この恩恵にすがれてよかったと。
だから、何処から既得権利者の利権を奪い、どこから薄給の子供の給料をちょろまかすかは、今後の課題ですが、今ひとつ言える事は、安定した企業にいるのなら、死に物狂いでその場所を守りなさいと言うことです。これから就職する人は、死に物狂いで受けなさい。真剣に向き合わなければ、もう、あなたの老後を保障する確実なものはないんです。一時の気の迷いで、持ち上げられて、「俺、社長になる」って言い出したら、その男を諌めなさい。余程才覚と器量がない限り、そしてコネクションがない限り、自営業は、起こせば潰れるだけです。
そうでなくても、色々な美しい職業が、経営不振に陥っています。価格崩壊が激しく、景気は冷え込んでいます。けれど、どこまで出来るのかは、逆に、自分で責任を取り、失敗したら、生活保護のお世話になれば言いと言うわけでもありません。頓珍漢な考えは、浅い知識の元に出来上がります。この先を見渡せる洞察力があってこそ、一国の主となる訳です。しかも、カリスマ性も持ち合わせるのが必要です。ですから、しがみ付きなさい。
切られた人は、写真を撮り直し、何度でも挑んでください。そして、不透明なこの先の経済を乗り切るために、必死になってください。
朋