「北極星に願いをこめて」 (右脳のひらめき)

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ストレス解消法 その2 ~親のアプローチ、子のSOS~

2012年08月21日 10時39分51秒 | 精神哲学 ~魂の筋力をつける朋塾~

こんにちは。

わたしも人様のことを言えた義理ではありませんが、スパルタ教育で育っています。徹底して過剰に過保護だった母親の元で、習い事をし、あれこれ行わせられて、死に物狂いでした。現在のお子さん方を見ていると、ほんと、更なるスパルタで育っている子供も多く、多くの子供は、

「僕にはね、ゆっくり考える時間がないんだ。ママが、ドンドン僕のスケジュールを埋めるんだ。家にいてゆっくりする時間は、一週間で半日なんだよ。」

こういう風に言うのですわ。親を見てみると、半狂乱の勢いで、とにかく習い事を入れるんです。そりゃ、親の言う事を聞いている時代であれば、それだけみっちりしたスケジュールでも問題はなかったかもしれません。ですが、彼らは、結局、どこでゆっくりしているかと言うと、学校でゆっくりしているんですよ。

先取り講習、先取り、学校で行うテストを、業者に買いに行って、自宅で予め行わせておいて、学校で満点をとらされる子供たち。

ここまで、親掛かりでやってきて、自分で考えろと放り出されたとしたら、迷うことだと思いますし、予め親にやらされて下調べをしたテストしか受けていないと、応用力はないです。基礎的な能力を鍛えるのが、幼少期なのですが、親は、「間違う事を許さない」のでしょう。それで、学力はつきませんね。間違って間違った中で、何度も試行錯誤して覚えるのが、応用力です。テスト丸暗記では、学力の伸びが頭打ちになるのは当たり前でしょう。ただ、親は、その間違う事を許さない姿勢が、子供を追い詰めているのだということに気がつかないのだと思います。

ついでに言えば、暴行事件があった学校がありました。

子供は、ストレスがたまっていて、つい、暴行に歯止めが利かず、暴行したお子さんの脊髄を折ってしまいました。色々と親は、暴行した自分の子供を正当化しようとあれこれ画策し、それは傍目で見ていてひどいものでした。けれど、一見、落ち着きそうに見えた件だったのですが、脊髄損傷の為の賠償金があまりに高かった事、教師の監督ミスなど、また、行った側の適切ではない謝罪で、被害者側の気持は、燃え上がりました。

賠償金の話が出たところで、加害者は、自分たちの身の保身に努め様と、四苦八苦することになりました。

無論ですが、狭い町にいられず、いたたまれずに、よその町へ越していく人もいましたし、同じ町で、引越しができない人は、今までの態度を改めて、なりを潜めるようになりました。けれど、必ず、その話はついて周ります。誰もが、そういう話題には、興味があるので、いじめ問題がでてくるたびに、その話が上に上ってきます。人の噂は・・・などとは言いますが、実際には、そのような状態ではありませんでした。

これらの母親は、今の学校でなりを潜めて、受験を行えば、自分たちは晴れて無罪放免だと思っています。

ですが、問題となるのは、この方達は、こういう考えをしているので、決して学ばないんです。そこに因果応報が巡ってくるのだと言っても過言ではありません。過去に自分の育て方で、子にストレスを与えてしまい、子供が、どんなものであろうと躊躇せずに人に投げる、そういう育児をしてきたのです。勿論ですが、親は、子供を完全に溺愛し、ペットのような有様です。過剰な情があるのではなく、彼女達は、子供に自分の出来なかった夢をたくし、自分がこういうスケジュールで、こういうことを行っていたら、絶対、いい学校/いい職場に行けたと思う、その思い込みを子供に行わせているのです。

無論ですが、子供は個々で個体差があり、成長差があります。

なので、親がエリートになる最短距離だと思い込んで行う行き過ぎた教育に対して、子供は拒否をすることが出来ない分、ストレスがたまるのですね。そのストレスを発散する方法を、子供に考えさせるのなら分かるのですが、基本的に母親達は、体を動かせば、どんな競技でも子供のストレス解消になると考えています。ステレオタイプの子育てなんですね。だから、子供に無理が祟り、結局、潰れていくのですよ。

子供を見て育児しているのではなく、明らかに、ステレオタイプのエリート教育だけを見ている母親達に、子供がストレスを溜めてもしかたありません。

自分で考えているのですが、わたしの母親は、明らかにわたしに負荷をドンドン重くさせることが、ストレス耐久のコツだと信じてきました。ストレス発散をさせるのではなく、発散しないで溜めこんでいけば、自動的に、通常の負荷はストレスだと思わないだろうと思っていました。そもそも、ストレスについて、耐え抜くものだと思い込んでいた両親は、わたしにも理不尽を受け入れて耐え抜けと言う事しか言いませんでした。

理不尽を耐え抜くのに、何か自分が打ち込めるものが欲しいと話をしたんですが、親と相談して、全ての教科で100点取れたら、フルートを習わせてあげるという約束を親としました。わたしは、ストレスで押しつぶされて、吹き出物が顔に出て、イライラしている様子がありましたし、自分でも、なにひとつ自由にならない環境の中で、なにかひとつは、欲しかったんですね。

ところが、全教科100点を取ってきたわたしに対して、親はある日、二人で出かけました。夜遅くまで出歩いて、そして帰ってきました。

帰ってきた親がくれたものは、フルートではなく、通常の演奏にはつかう機会のないソプラニーノのリコーダーでした。明らかに、おもちゃでしたし、そもそも、ソプラニーノのリコーダーがつかえる楽譜に心当たりはありませんでした。わたしは、約束を破った両親に憤りを感じました。あからさまに、使えないものを買って着て、これで何とかしてくれと言われても、わたしには納得できませんでした。

その頃の事を親に聞くと、楽器店を探したんだそうです。そして、フルートを見ると、皆高かったそうなんですよ。彼女達は、練習用の初心者向けのフルートが格安で売っていることさえ知らなかったんです。格安のフルートは、兄が揃えてもらっている色々なものや、テニスのラケットより遥かに安いものでした。わたしの両親は、深く考えることなく、学ぶことなく、店頭のショーケースのフルートを眺めて、一日中店を渡り歩き、断念したのです。これが、今思うと、わたしとは違う、わたしの親の限界点でした。

わたしは、深く失望し、親の言うことを聞かなくなりました。ですが、親はそれを叩く事で何とか、自分の言う事を聞かせようと思っていたんですね。

結局、わたしは、私物管理まで親に行われ、親の機嫌を損ねると、私物を壊されるか失わされることになりました。こんな逃げ場のない追い詰められ方をされた、わたしはストレス解消に、自殺を図るようになり、生きると言う概念が希薄なモノになりまして、自分を粗末に扱うようになったんですよ。そこまで追い詰められたわたしにとって、わたしがもっているもので、自由が利くものは、生きるか死ぬかの権利しかなかったんです。

 

子供のできる範囲でできることをやらせることや、子供ができる範囲に行ける様に、サポートするのは親の役目だと思います。ですが、明らかに子供の成長を鑑みないで、親の決めたスケジュールだけをそつなくこなす子供たちであれば、どこでストレス解消をしたらいいのでしょうか。

母親が自分の前ではいい子を演じている子供の裏の面を疑わない事は恐ろしいことです。母親の要求に忠実に従ってきた子供は、そのストレスをいじめで解消して、なんとかなるかと思っていた行く末ですが、何か一つ致命的な事件を起こしたら、その話は一生噂の中で、前科として残って行きます。

余程怖いことではありませんか。

 

 

 

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