「北極星に願いをこめて」 (右脳のひらめき)

I'm your polar star in the journey of life.

盗癖 ~李下に冠を正さず~

2010年02月01日 11時49分58秒 | 失われた均衡(心の病・脳について)
こんにちは。

自分では、盗みを働いた事はないです。むしろ激しく嫌います。万引き等も、笑って「パチッた」とやった本人が言い始めた段階でどう縁を切ろうか考えだしています。「やる人の気持ちなんか分かんないでしょう」とやった人を捕まえて職員が来た時点でやった人によく叫ばれますが、正直、理解なんかできなくて結構です。

高校生の頃、やっと体が発達してきたんで、親が下着を買ってこいとお金を渡してくれるんですね。ところが、当の私は、ブラの買い方一つ分からない。しかも、殆ど親の意向で男の子のような格好で中学生を越えてきたんでね、全く女性モノが気恥かしく思えるんですね。で、ショーツなんかひとつとっても、「うわぁ、女もんだ」で、かなり挙動不審で赤面してたんだと思います。あっという間に、その売り場で、女性の方に質問され、事務所に連れて行かれます。

まぁ、要は、下着万引きだと思ったらしいんですね。まさか、高校生になって初めて下着を買いに来たという女の子がその当時いるとは思えなかったんでしょう。服を裏返しても、何も出てきませんし、ついでに財布にはお金が入っています。なもんで、丁重に菓子折をつけて謝罪を頂き、自分では家に帰ったんです。結局、そのお店は、随分前に閉店しました。

その時ですかね、思いだしたんですね。中学生になって都心に引っ越してきて、あっという間にクラスで人気モノにはなるんですが、どうも思ったような人物ではなく、やっぱり落ちてしまうんですね。で、転校早々、毎日、机の中に、新品の文具が入っているんですよ。それは、ある女の子が、親しくなりたいと言い出して、最初は手渡しで文具をくれるんですが、あまりに毎日が三週間も続けば、何かおかしいと思う訳です。買ったんだろうなと最初は思いましたが、その次からは、もしかしてと思い、殆どを手つかずにして、自分の家に溜めないで、学校のロッカーに溜めたんですね。

そして、親にその事を言って、先生に言うんです。先生もとぼけてましてね。「くれるって言うなら有難く頂きなさい。」って素っ頓狂な事を言うんですね。あてにならないぞ、大人は。そう思いましてね、それでも、ずっと、机には毎朝、新品のセルロイドの定規や、下敷きが入ってくる。本人にも言ったんですけれど、お友達になって欲しいからと言う。いや、友達になるのに、モノの授受はないんでと言い返して、そしてずっと反抗して、終わった頃ですかね。

あるお店が、文具を盗まれてばかりいて困ると、学校に通報があったんですね。その事を授業で聞いて、その後、貰ったものが入っている袋を職員室に持っていきましてね。まぁ、結果的に、生徒のSOSを見抜けない教師が、その処理に走りましてね。ものの見事に盗品だった訳です。

公立の小学校、中学校に入ってね、自分で思ったのは、犯罪から身を守る術を、自分で覚える為に行ったようなもんかなと思います。いじめだって、職場で起きれば凄まじいものです。自衛策を持たねば、鬱にもなり、パワハラモラハラ、もう、どうにも社会復帰不可能になります。
で、自分では、最初の万引き行為を疑われる事も嫌なんで、どこに行くにも、買わない時は、後ろ手を組んで見いっています。

瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず
君子たるものは、人から疑いを招くような事を未然に防ぎ、嫌疑をかけられるような振る舞いはしないものだ。

これを実践しています。ちなみに、息子らも、後ろ手を組むように言ってあります。

ちなみに、実家では、実家のそばの大叔母が、お手伝いさんに着物を盗まれるとか、結構遭ったらしく、いつもこぼしているのを聞いた事がありました。けれど、母が、大叔母を手伝いに行った際、外したアクセサリ(狼汗の大ぶりアクセ)を、大叔母に盗まれる等があって、母自体は、自宅の中であろうと、家族や親せきであろうと、見張れない時は諦めろと言うんですね。事実、私が友人を呼びたい時は、「親のいる時」が原則でした。

若い頃は、親のいない隙に、怪しい事やってと思っての注意かと思ったら、盗みの注意でした。若い頃の母は、ふんだんに高いものを当たり前のように身につけ、当たり前のような想像つかない裕福な生活を送って来て、結婚して東京に来たら、それがどんどん盗まれていく。それを見て、愕然としたらしいのです。まぁ、私も、昨今、家の中に人を上げると、人が調度物で「財産の値踏み」をして、幾ら引き出そうとか考える事が、「行政から遣わされた人」であっても、そうなんだと知った事件があったんで、よく理解は出来ました。

まぁ、そんなんで、お金があって裕福であっても、盗癖がある人はいます。そして、貧しくても行う人もいます。共通しているのは、心の病み具合です。息子に万引きをさせて、平然としている母親は、裕福な土地柄にもいます。パチッてくる事自体が、普通だとか、はずみでも行えると言うのは、立派に病んでいると思います。

何度か言いましたが、完璧な犯罪などあり得ません。1回2回の成功は、実は見逃された傾向が多いんです。ですから、立件する前に、自身が辞めるのが一番です。ちなみに、私はコレクターなので、非常に気をつけています。隙があるんじゃないかと言われると、人間生きてて、一日を通して、隙のない時がない人がいますか。


犯罪はやろうと思う事自体や、実行した時点で、病んでます。




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