昨日ねばって撮ってきました。風が吹くのを2時間待っていた!1年に1度の機会なのでね。去年のよりちょっとは出来はいいかもしれません。
今年は桜が開花したかと思うとすぐに満開になりました。そして、満開になったそばから散っていきます。もっとゆっくり桜を見ていたかったのに。こんな年もあるのですね。
さらは帰省しています。何かようやく動き回れるようになって、今日は久々に冒険してきましたよ。
まず、関西と関東方面のお世話になった方々に九州の野菜と果物を送ろうと思い、西原村(正確には益城町のようだが)のふるさと市場へ。ばんぺいゆとさつまいもとその他くまもんが描かれたらあめんやら何やらの食品を買って、クロネコの本拠地まで移動して送る。おもしろかったのは、さつまいもというのはクールで送ってはいけないのだそうだ。「凍える」のだと、クロネコのお姉さんが教えてくれた。へええ、そうなのか。送った先の方々は喜んでくれるといいが。まあ、さつまいもはいつも当たりなので大丈夫だとは思うが。
で、それから向かったのが久住方面。雪が残った山々の写真が撮りたかったのである。やまなみハイウェイを登って、牧ノ戸峠で休憩。いや、美しかった。桜が咲いただの何だの言っているのを尻目に雪を撮りに行ったわけだが、何しろ私はこういう高い山の雪というものを見たことがなかったもので。
お腹が空いたので何か食べたいなあと思いきや、甘い考えは通じず、まあ、要するに店がない。仕方ないのでちょっと我慢することにした。向かった先はわいた温泉である。しかしだ。牧ノ戸から下って来る途中にあった長者原温泉には並々ならぬ興味を感じてしまった。非常によさげである。次来るときには入ってみたいなあと思う(確か前回も同じことを思ったのだが)。やっぱなあ、周りの山々の景色がすごいし、そこに来て、湯気の立ち上る光景を見せられちゃあ、これは外れはないだろうと思いたくもなるわなあ。
そうこうしているうちに、夫がどうやら道を間違えたようであったが、湯坪温泉なるところに来た。いや、ここも以前通っていて、「これはよさげだ!」と盛り上がっているうちに通り過ぎてしまった温泉のうちの一つだったのだが、今日こそは挑戦してみようということになり、引き返したのであった。最初は集落の終わりにある共同浴場を見てみたのだが、入浴料が200円なのはいいが、駐車料金も200円だったので、何だか面倒になって、もういいやとさらに進む。途中で「ここにしよう」と決めて車を止めてみたのだが、フロントで呼べども誰も返事をせず、待てど暮せど埒があかないので、もういいやとさらに進む。で、結局最初通った時に印象に残った「泉水」という旅館に車を止めた。いや、ここは当たりであった。ちょうど客の入れ替えの時間だったこともあり、とにかく誰もいない。まあなあ、昼間っから湯に浸かってのんべんだらりをやろうなんて、そんなのそうはいないか。立ち寄り湯で500円。ヒノキの湯に入る。湯温がちょっと高めだったので、水で薄めた。まあ、いい湯である。周囲はのどかなもんで、何の音もせず、風がさわさわ吹いていた。熱めのお湯にじーっと入って、ぜいたくな時間を過ごしたなあ。お湯に入るには余計な音はいらん。静かなのが最上である。帰ってからネットで見てみたら、ここは人気旅館なのだそうだ。はあ、なるほど、納得。
地図を見たら、道がそれているのに気付き、またまた進む(要するにさっきからずっと引き返している)。目的地は岳の湯温泉なのである。曲がるべき角にようやく戻って、さて再出発。しかしお腹が空きすぎている。コンビニないかなー、いや、ここはやっぱり蕎麦かなあと思っているところに飛び込んできた看板が、蕎麦屋の「よしぶ」であった。いやあー、ここも大当たりであった。粉は久木野産で、十割蕎麦。ちゃんとつながっていた。しかもすごい量。普通にあれだけ来たら、蕎麦だけで800円とか取られるのだが、私は天ざる頼んで1300円。天ぷらが確か7種類ついてて、食べきれないほどあった。しかも油がよくて、からっと上がっているのでうまいこと。ふきのとうが特にうまかったあ。天ぷらと蕎麦を交互に食べて、とにかく大満足であった。蕎麦は、蕎麦の香りがするのが一番である。蕎麦湯までしっかり飲み、大満足で店を出た。ここも帰ってからネットで調べたら、非常に人気のある店であった。まあ、そうだろうよ。ちょうど客足が途切れた時間帯に行ったからよかったんだな、私たちは。今日はスタートからイレギュラーだったので、こういう時間差の冒険もいいなと思った次第。
さて、お目当ての岳の湯。いやあ、何かあの一帯はガスの量が増えたような気がする。こないだは1年前だったんだっけ。あのときはここまでガスが出ていなかったような気がするよ。あと、田んぼとかに噴出している水とかガスとかの位置が変わっていたり、量が変わっていたりした。自然を相手に人間が生きているのだと、こういうの見ると実感する。今日は集落の下のほうも歩いたけど、山側のほうにも上ってみた。湯気の出ている集落全体を高台から撮った。しかしなあ、この間、硫化水素を吸い続けていたわけだから、眠くなるだろうなとは思われた。
で、ひとしきり散歩した後、この集落の共同浴場の「湯けむり茶屋」に向かう。出てきたおばあさんに「多かったですか」と聞くと、「いつも多いけどね。今団体さんが上がって、食事をしているから、女湯は2人だし、男湯も2人しかいないよ」と教えてくれた。よし、これも時間差の効能である。入ることにした。ここは食事もできるし、買い物もできる、集落の中心地である。まあ、とにかく湯だ。湯。町外者なので入浴料は500円。女湯は確かに2人しかいなかった。何とラッキー。湯温はさっきのより低かった。でも40度はしっかりあったな。ここも入っているおばあちゃんたちがしゃべることもなく、とにかく静か。内湯なんだけど外の風景も見えるし、窓がちょっと開いていて風も入ってくるし、いい感じ。こっちもじーっと入って、いい湯を堪能した。いい湯であった。
というわけで、今日の冒険おしまい。帰りの車では予想通り寝てしまっていた。まあなあ、あれだけ硫黄を吸えば、眠くなるわな。心地よい眠りだった。