このドラマずっと見ていたんだけど、感想を書く気にもなれなくてそのまま見続けていたというやつで。そしたらあっという間に最終回になっちゃった。
最初のほうとてもよくできていて、いろいろ考えさせられたから原作があると知って調べたらどうも悲しい終わり方をするということがわかり、ちょっとこれは重いなーと、見るのを躊躇してたんだよね。業務内容が業務内容なだけに、見るとか知るとかかなりデリケートな問題なんだよなあ、これってデフォルトで。で、必要に迫られたら見る、見て伝える必要があるなら開示する、これで行くしかないんじゃないの。それを破るからドラマになるんだろうけど、やっぱり破ること前提で話が進むのは、抵抗があるんだよなあ。何ていうか、ここ2人の物語として見るなら完結すると思うんだよ。2人のコンビはすごくよかったと思うんだよ、物語としては。でも、人ってのは他にもいるんだし、その人たちの人生もあるわけでしょ。それは切り捨てていいのかってなっちゃうじゃん。だからやっぱりルールってのは大事なんじゃないのと思ったってのが、私の感想かな、全体見ての。何か毎回よくできてんだけど、違和感っていうか、ちょっと何か引っかかるっていうか、そんなのがあってさ。最終回は原作と違ったから、正直ほっとした。
あとは、こういう話の場合いつも考えちゃうのが、「寿命」のこと。いや、あのね。与えられた命を短かろうが長かろうが生きて全うするっていう考え方がさ、できないのかなって思う。長かろうが短かろうが、それがその人に与えられたもんでしょ。それに異を唱えて恨んで憎んでって、どうなのかと思うんだよね、私は。「短かった」って表現されるけど、じゃ、いくつまでなら許容されるわけ。私、こういう話を見たり聞いたりするといつもそう思うわ。寿命を受け入れるって、そんなに難しいことなんだろうか。まあ、これはドラマだからさ、こういう感想が出る必要もないノリなんだろうから、いっけどさ。私はこういうの見るたびそう思っちゃうね。ほんとのところ。
そうだ。原作にはなかった、あの父親の話ね。葬儀で息子がかけよってきて声をかけるシーンがあるんだけど、あれはとてもよかったと思うよ。「自分にとっては父親」って、とても重要なポイントだったと思う。ともすれば2人だけの物語になりがちなところに、ちゃんと別の人生が描けたから。別の視点が。まあ、でないと突っ走る相棒の話で始まって終わることになるからさ。それじゃやっぱり、見ているほうはつきあいきれないんで。