さんそな日常

さんそが綴る日常あれこれ

飛べない蓋はただの蓋だ。

2007年12月29日 03時21分23秒 | エンタメ
 
今日で仕事収めです。

で、数日前に「紅の豚」のDVDを買ったんですよ。
オマケにつられたんですが…(オマケは会社に置いてきてしまったので、来年気が向いたら紹介します)。


で、今見てたんですが、うーん良かったねえ。
宮崎駿っぽくて好きです。

実は真面目に見るのは劇場公開当時に映画館で見て以来です。
あとは、その後テレビでやってたのをちらっと見たくらい。
で、今回見て思ったのは…ジーナは魅力的な女性だなあ、と(笑)。

昔見てた時は子供だったので、なんだかオバサンが…くらいにしか思って無かったんですが、最初の歌うシーンとかはゾクっときますね(笑)
ポルコとの関係も一筋縄ではない、大人な感じだし、映画全体の中でも重要な、すごく重要な役回りです。


ああー、あとこの映画は色々といいところが多いです。
とにかく飛行艇の飛ぶシーン。メカというか機構の描写。音。空力が感じられる旋回。
男なら誰しも一度は抱く飛行機への憧れというか、想像というか、心の中に思い描くものがここにはあります。

また主人公ポルコの、ファシスト政権下の国で生きる心意気。生き方。
空賊たちの信念。

フィオがポルコに「お話して」とお願いしたときに語られる物語。
一瞬の静寂。
ポルコが回想するあのシーンで、多くのことが語られていると思います。

そしてそして、フィオ。
はじめに書いたように、ジーナの魅力に気づいた今となっては、フィオはジーナに対する若い女性という位置づけですね。
物語を転がして、動機付けをするというかなりの活躍ぶりです。
くるくると良く動いて、自分の信じるところは譲らなくて、明るくて、脆くて。



この「紅の豚」は、元は宮崎駿がモデルグラフィックスという模型雑誌で不定期連載していた「雑想ノート」という物の中の、ひとつのエピソードです。
雑誌に載った当時、本屋でたまたま目にして立ち読みしてしまいました。
確か連載数回分がこの話に費やされたのですが、かなり面白くて続きが待ち遠しかったものです。

そして、なんとあの話が映画化される!というニュースを聞いたときには胸が躍ったのを覚えています。


ああ~、やっぱり宮崎駿はいいですね。
来年は「崖の上のポニョ」が予定されてますが、もっと作り続けて!という気持ちと、もう休んで下さい!という気持ちが半々です。

「紅の豚」★★★★☆:4.8点




「雑想ノート」は宮崎駿が好きで、未見の方には絶対おすすめ。

宮崎駿の雑想ノート
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