水野晴郎さんが亡くなった・・・。
水野さんといえば、ずっと日テレの「金曜ロードショー」で解説をしていて、生き生きとした話し方が印象に残っている。
淀川長治さんもそうだけど、なんとなく水野さんが最初に出てくることで、あの時間に放映される映画は良い印象になっていた気がする。
たくさんの映画の魅力を語ってくれた。映画という夢の世界に引っ張って行ってくれた。
水野さん、映画って本当にいいものですよね。
ありがとうございます。
これからも映画を見続けたいと思います。
と、ここまで書いて涙が止まらない。
子供の頃に、夜9時になってテレビで映画が始まって、家族ならんで見ていると淀川さんや水野さんが出てきて、「さあ今夜は!・・・」と言って映画が始まるわけですよ。
そして終わったところでまた出てきて、その映画の魅力についてちょっと補足してくれるわけですよ。
そして「また来週。」と。
でプチンとテレビを消して家族みんな床につくのです。
今、ああいうふうにモノの魅力について語ってくれる人っていますか?
一生懸命になって楽しさを伝えてくれようとしてくれる人っていますか?
淀川さんも水野さんも、もういないのです。
今は多様化の時代だとかいって、テレビも家族それぞれの部屋にあって別々のものを見てたり、なんてこともあるじゃないですか。
なんか・・・だんだんみんな孤独化してません?
ネットワークの時代だとか言って、それって本当に繋がってますかね?
結局、多様化というのは、淀川さんも水野さんもいない状態で、イチからコンテンツを探し出さないといけないことのような気がします。
「ネットで検索」とかありますけど、それって多数意見に流されてるだけ、ということのような。
どれだけコンピュータが発達しても、検索が高機能になっても、「水先案内人」というのは必要だと思います。
水先案内「システム」じゃなくて、水先案内「人」ですよ。
そんなことを止め処無く考えました。