新・南大東島・沖縄の旅情・離島での生活・絶海の孤島では 2023年

2023年、11年振りに南大東島を再訪しました。その間、島の社会・生活がどのように変わっていったかを観察しました。

境内と大東音頭

2023-05-16 19:14:33 | 旅行

  各集落の山車が大東神社に集結してから、神輿の御霊入れが行なわれている間、参拝者はしばらく休息することになる。幼児や子供にとって、村役場から神社までの道のりは長いので、疲れを休めるためである。この間、行列に参加した幼児や子供にお菓子や飲料水が振る舞われていた。
 一段目の写真は神社の境内で、村の鎮守といった風景である。写真の中央には大鳥居があり、その右側には拝殿に続く階段がある。広場の左側には参道があり、その途中には大鳥居より少し小さな鳥居がある。神社の配置は、創建され百年前とほぼ変わらないと思われた。
 二段目、三段目の写真は、各集落から集結した山車で、それぞれ集落名を大きく書いた看板を掲げていた。看板が大きいのは、「私達は祭に参加していますよ」という自己主張なのかもしれない。山車の装飾は前回の旅行の時とあまり変わってはいないようだ。装飾を変えようと思っても、それほど奇抜なデザインを案出することはできず、この程度で宜しいのではないでしょうか。
 参拝した子供達にお菓子などを配り終わったころ、何やら民謡のような音楽が流れ、輪になって踊り出した。音楽は大東音頭というもので、1980年の南大東島開拓八十周年を記念して村の音頭として制定されたものである。一種の盆踊りのようで、秋なのに夏の盆踊りとは季節が合わないが、島は年中夏のような気候なので、秋に盆踊りしても奇怪しなことではなさそうだ。