春日井市の身近な自然豊かなところと言うと高蔵寺ニュータウン北部の少年自然の家やグリーンピアを思い出される方も多いと思います。
一方東谷山フルーツパークは、春日井市に隣接した名古屋市と瀬戸市にまたがる東谷山の丘陵地を利用したテーマパークとなっていて、ニュータウンの住民にとっても憩いの場となっています。
私は定年直後から東谷山の丘陵地で畑をやっている知人の手伝いに行くようになりました。三方を小高い山に囲まれ、その下を愛知用水が流れ名古屋市とは思えない自然豊かな場所です。東谷山頂上の尾張部神社に向かう南口は、神社の駐車場も有り、そこでいろいろな方と知り合うことができました。
定期的に森林公園、東谷山に生息するリスの調査をされている守山リス研究会代表の北山克己さんと知り合ったのは今から10年ほど前です。
当時東谷山に猿やイノシシが出没するようになり、知人の畑もトウモロコシやサツマイモを食べられてしまいました。檻を設置し、イノシシが捕獲されるたびに北山さんに連絡すると、すぐに駆けつけて、個体の性別を確認し、身長や体重を測定し記録されていました。
北山さんはリスばかりではなく、この地域に生息するあらゆる生物の調査をしながら、子供たちを山に案内していました。なごや環境大学講座の一環の活動のようで、教科書や図鑑では分らない、現地の匂いを通して自然を教えるというものでした。
十月十一日に突然亡くなられたとのこと。前日まで元気に野外で活動されていたそうです。
享年72才。
ご冥福をお祈りします。
後継者の方も育っているということをお聞きして安心しました。北山さんの自然を愛する気持ちが途切れることなく伝わっていくことを祈りたいと思います。
Youtubeにアップされたばかりの、北山さんの活動の様子を紹介した動画を見つけました。