硝子のスプーン

そこにありました。

お芝居見てきた。

2014-11-08 17:44:02 | 日記(雑記)
博多座で公演中の「笑う門には福来たる~女興行師 吉本せい~」というお芝居のチケットを人様から頂いて、母と観てきました。
劇場っていう密閉された空間に沢山の人がいるわけだし、時間も長いし、舞台の場合照明や音楽とかも直接体に響くし、ちょっと不安だったけど(体力的にね)、お医者さんのOKも貰ったし、何よりお芝居観るの久しぶりだったから、楽しかった。(実際今のところ、ちょっと疲れたなってくらいで、吐き気とか動悸とかは大丈夫っす!)

タイトルから分かるように、吉本興業の創始者である吉本せいさんの人生の物語だったんだけどさ。
彼女の人生は波乱万丈というか、まじで壮絶過ぎるね。はじめて知ったよ、あたしゃ(@_@;)
旦那さんが芸事好きで興行師の真似事まで始めちゃって本職(荒物問屋)にまったく精を出さないから、それならばいっそのことと、荒物問屋を畳んで旦那さんと二人で興行師として生きていこうと決意したはいいものの、道半ばで旦那さん急逝。しかも愛人と一緒にいるときに倒れてそのまま死去という、正妻(二人も子供がいる。幼女と赤ん坊)としては「はあっ!?なにやってくれてんの、あんた!」って感じのお別れ。それだけでもダメージでかいのに、数年後長女まで流行病(?)で亡くす。普通ならここで再起不能なくらいなんだけど、せいさんは頑張った。頑張ったのに数年後、想われて想われてそういう仲になった恋人が色々あって自殺。せいさん超落ち込むも、なんとか立ち直って頑張る。健気。だがどっこい、まだ終わらない。なんとその後、たった一人残った忘れ形見の長男まで、病気で自分より早く逝ってしまうという……。なにこの不幸のオンパレード。
途中戦争という時代まで挟んでよ? 空襲で寄席小屋が全部焼けてしまったのに、また一から頑張って復興させて、吉本大きくして。本当すごいわ、せいさん。強い。
昔の女性は強かったってよくいうけど、今もきっとそういう強い女性っているんだろうけど、本当すげえわ。まじ恐れ入ったわ(;゜Д゜)

お芝居自体は、吉本の話だから(といっても、制作は松竹だったんだけど)、きっとドッカンドッカン笑わせにくるだろうと期待してたわりに、期待が過ぎたのか、クスってくるところはあっても、わははって笑えるギャグ(?)は特になくて、それが残念だったかなあ。でもすっごい笑ってたお客さんもいたから、きっと私達の笑いのツボが違っただけだと思う。なんにせよ、ちょびっと残念。

あと残念だったのは、お客さん!
年配の方ばっかりだったんだけど、その割にマナーがなってない方たちが多くて、上演中に携帯パカパカ開いて明かり漏らしまくるわ(上演中は携帯電源切るのがマナーでしょうに。放送でも流れてたでしょうに)、家でテレビ見てるんじゃないんだからって突っ込みたくなるくらいお連れさん同士でぺちゃくちゃ喋りまくりだわ、煎餅か何か知らないけどパリパリ音が出るもの食うわ(上演中は飲食禁止なの知らないの?? 注意書きにもあるし、放送でも言ってたのに)、もうね…。
寄席のお話だけど、これお芝居だからね! 寄席じゃなくてお芝居を見に来てるんだからさあ!って、ちょっと呆れてしまったよ。(←まあ、寄席のマナーがどんなんだかは知らないけども)
ここまでマナーのなってないお客さんが多い舞台は初めてかも。
それが残念だったなあ。

俳優さんの演技やお話そのものは、文句なしに良かったです。
せいさんの生き様を見てて、辛いことも悲しいことも楽しいことも嬉しいことも、遠く過ぎてしまえば全部『思い出』になるんだなあって、しみじみ思った。
生きなあかんねんな、人間。←なぜか急に大阪弁w



最新の画像もっと見る