時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

2012.06.06 金星の日面経過を観測!

2012-06-06 22:23:55 | 雑記
 平成24年(2012年)は、希少な天文現象を身近に観測できる当たり年のようです。

 去る5月21日の金環食に引き続き、6月6日のこの日観測することができたのは、「金星の日面経過」という、日食よりも更に稀な現象でした!
 どれくらい稀かというと、前回は8年前の平成16年(2004年)6月8日に起こったのですが、その時は日本では130年ぶり、世界では122年ぶりの発生でした。
 そして、次回の発生は、105年後の、2117年12月11日なのです!

 多分、人生最初で最後の観測となるであろう大変珍しい現象ということで、金環食の時に活躍してくれた太陽観察専用サングラスを再び利用して、太陽を眺めてみました^^

 現象自体は、先日の金環食程インパクトに富んだドラマチックなものではなく、染みのような小さな黒い点に見える金星が太陽面の前を横切っていく、という現象で、流石に肉眼で金星を判別することはできませんでした;
 今回も、コンデジのズームを目一杯かけて、撮影にチャレンジしてみました!

 ショボい画像で恐縮ですが、お目汚しにどうぞご覧ください。


  国立天文台 2012年6月6日 金星の太陽面通過 特設サイト

  「日面経過」の用語について

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 まずは、コンデジの20倍ズーム(光学ズームの最大値)で撮影。
 日面の右の方に、辛うじて金星の黒い点が見えています;



 撮影モードを変え、露出を補正して、写してみました。

 金星は月よりも大きな星ですが、これ程の大きさにしか見えないということは、如何に地球からの距離が遥か遠いということが分かります。



 先日の金環食の時には試さなかった、(禁断?の)デジタルズームを初めて使ってみました!
 最大ズームの40倍で撮影しています。
 大変珍しい天文現象とはいっても、現象自体は非常に控えめですので、日食以上に太陽を大きく撮影する必要に迫られました(^^;

 かつては、デジタルズームにすると画質が大きく落ちたものですが、今日びのコンデジの性能アップには、本当に目を見張るものがありますね!!

 これ位の倍率になって、ようやく金星が点ではなく、円に見えてきました^^



 こうして見ると、太陽の圧倒的な巨大さが、良く分かりますね…。

 そして、金星も綺麗な円形の影となって、日面の前面を通過している様子を、はっきりと見ることができます。

 金星の日面経過は、非常に稀な天文現象ですが、一瞬ともいえる、非常に短時間で終了してしまう日食とは対照的に、長時間にわたって観測することができました。
 上記の国立天文台のサイトによれば、日本では、概ね7時過ぎから14時前頃にわたって、金星の動きを見ることができたようです。

 私が撮影したのは、終了まであと小一時間といった終盤にさしかかった、13時前頃でしたが、このように金星のはっきりとした姿を撮影することができました♪

 地球上でこの現象を次に見ることができるのは、105年後の2117年…恐らく、今生きている人々の殆どが、再び目にすることはないでしょう。
 控えめながら、貴重な現象をしっかり記憶にも焼き付けて、つかの間の観測を切り上げました。



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5 コメント

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Unknown (タヌ子)
2012-06-07 09:46:23
この日を楽しみにしてたんですが、メガネを買い忘れ、おまけに寝坊もしてしまい、観察のチャンスを逃してしまいました。
フランスでは早朝だったのですが、このところ悪天候が続いていたのに、昨日の朝だけは晴れていたのに・・・
私のカメラはデジタルズームにすると、ボケボケで殆ど役に立ちません。
こんなにはっきり写るなんて驚きですが、やはりカメラマンの技術の差も大きいのでしょう。
今年はまだ7月の木星食と8月の金星食が残ってますね。
木星食は昼間なので観察は難しそうですが、金星食は夜明け前なので、もしかしたら見られるかもしれませんね。
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タヌ子さん。 (taろう)
2012-06-07 13:40:29
楽しみにしていることに限って、いよいよその時に予期せぬアクシデント等で、折角の機会を逃してしまうことが、私も往々にしてあります;…その時の悔しさ悲しさ、痛い程に理解できます><
日本では、先日の金環食の時に専用サングラスやカメラのフィルタの在庫が空になる程のフィーバーぶりでしたが、幸い私は早いめの内に確保することができました。
しかしこの日は、出勤後に日面経過を思い出し、慌てて昼休みに観察しました(サングラスとカメラは、どういう訳か鞄の中にあった奇跡に感謝(^^;)
デジタルズームでも、ここまで綺麗に写って仰天でした!
倍率UPな分視野が狭くなるので、太陽を捉えるのに四苦八苦しましたが、その甲斐あってくっきりと写せたので、自分的には大満足でした。
こうなると欲が出るもので、金環食の時に試していれば…と、少し後悔しています。
天文現象目白押しの今年、タヌ子さんが今回の悔しさをバネに(?!)、金星食では見事リベンジされますことを祈っています^^
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Unknown (kiki)
2012-06-07 18:41:27
世間で金環食が騒がれていたのは知ってましたが(近所のホームセンターレジ脇で鑑賞用グラス等を見かけ)完全にスル―してました。
が、、、taろうさんの金環食記事を改めてじっくり見させて頂きましたところ、「何と神秘的な!!」あのように綺麗なリング状になるとは知らずに「何を世間は騒いでいるのか??」と天の邪鬼的な自分に腹立たしくなりました・・・。
金星の日面経過も太陽がいかに大きいかを実感できますね~。何よりtaろうさんの素晴らしい撮影技術によりこちらでゆっくり鑑賞できた事、嬉しく思います。ありがとうございます!
7月の木星食、8月にも金星食があるのですね(メモメモ)
日本でも見られるならちゃんと下調べして鑑賞努力してみます!
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kikiさん。 (taろう)
2012-06-07 20:05:54
これまで見ることができた日食の多くは、皆既でも金環でもない、太陽が三日月のように欠ける部分食でしたので、kikiさんがスルーなさったのも無理はないと思います。
今回の金環食は、大都市圏を含む広範囲で部分ではない金環食が見られる、ということで、これ程の騒ぎとなったのでしょうね。
もちろん私にとっても初の体験で、リングを実際目にするまで、本当にそう見えるのか、半信半疑でした(^^;
サングラス越しにクッキリと浮かび上がった美しいリングには、声もなく唯々感嘆…本当に信じられないものを見た思いがしました。
拙い画像をお褒めくださり恐縮です…こちらこそ、楽しんでいただけたようで、お礼を申し上げます。
タヌ子さんの仰るように、木星食は昼間、金星食は未明の頃ですが、いずれの観測も望遠鏡があった方が宜しいかと思います(かなり小さいので)。
kikiさんのご健闘(?)を祈ります!
これらの食以外の時でも、望遠鏡で星空を眺めるのは、感動モノですよ!!
(何を隠そうw、中高生時代は天文部員でした;)
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タヌ子さん。 (taろう)
2012-06-07 20:17:26
調べたところ、フランスでは食の範囲外で、8月の金星食は見られないみたいですね;
私こそ、調べてからレスすべきでした…申し訳ありません。
その代わり、日本では昼間の木星食が、フランスでは未明の頃に観測できそうですね!
リベンジ祈願は、木星食の方に変更させていただきますねw
お詫びのしるしに、調べたサイトのURLを記しておきます。

http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/occulx_p.cgi

http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
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