時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

2012.05.21 金環食を観測!

2012-05-21 21:22:34 | 雑記
 平成24年(2012年)5月21日の朝は、いつもより1時間早起きして、金環食を観測しました!

 日本で見られる金環食としては25年ぶり(沖縄)、次に日本で見られるのは18年後(北海道)ですが、今回の金環食が特別なのは、関東~東海~関西~四国~南九州という広い範囲にわたって、金環食を観測できるということです!

 今回と同様、日本の広い範囲で観測可能なのは、実に300年後になるとのことです;

 因みに、日本で今回同様の広い範囲で金環食が見られるのは、何と932年ぶりなのだそうです;;
 …932年前といえば、平安時代ですよ…ロマンを感じますねぇw

 という訳で、私が住んでいる京都も、金環食帯の北限ギリギリにかかっているようなので、この珍しい天文現象をこの目で見るべく、既に入手していた太陽観察専用サングラスとデジカメを手に、はりきって屋外へと繰り出したのでした!!


  国立天文台 2012年5月21日 金環日食 特設サイト

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 起床して窓のカーテンを開けると、日が差しているような感じではなかったので、一瞬「曇りか~><」と思ってしまいましたが、空を見上げると、青空だったのでひと安心。

 京都では、日食自体は既に6時17分から始まっていたので、日差しも通常より弱々しいのが、はっきりと分かりました。
 何だか、夕方のようでした。

 外へ出て、早速、専用サングラスで太陽を見上げると…かなり欠けています!
 日食を観測するのも、実は初めてでして、月のように欠けている太陽を目の当たりにして、興奮のボルテージが一気に上昇しましたw

 この画像は、ひとしきり肉眼での観測を楽しんだ後、7時20分(以降の当記事中の時刻は私のデジカメの時計によるもので、正確な時刻ではありません)に撮影したものです。



 7時28分。

 月が、更に太陽の前に出てきています。

 これからの数分間が、いよいよスペクタクルのクライマックスです^^



 7時30分。

 京都市で完全な金環となる時間に差し掛かりました!

 この数分、本当に月が凄まじい早さで、太陽の前を移動していきます!



 7時30分。

 あっという間に、完全な金環となりました~(^o^)



 7時30分。

 月が、太陽の光球面に、すっぽりと包み込まれた形の影となって見えています。



 7時31分。

 京都市は金環帯ギリギリであるため、金環は右下方に偏ったものとなっていますが、それもまた趣があって良いものです^^
 とにかく右下方部が辛うじて太陽光で繋がり、文字通りリング状に輝いている、不思議な太陽を見ています。



 7時31分。

 しばし、この幻想的なスペクタクルに酔いしいれます!
 …見れば見る程、幻想的な美しさです。

 完全な金環となったこの1分程の間にも、月は確実に移動しています。



 7時31分。

 間もなく、完全な金環の状態が終わろうとしています。

 一時も見逃したくはありませんが、長時間見つめたままでは、たとえ観察専用サングラス越しでも目に良くないので、少しの間観察しては目を休め…をこまめに繰り返しながらの観測でした。



 7時32分。

 金環が途切れました。
 輝くリングが見られたのは、正味1分程の、一瞬とも言える短い時間でしたが、やはり惹き込まれていたのでしょう、5分位は見ていたのではないかという感じがしていました。
 実に充実した1分間でした!



 7時32分。

 光のリングが途切れた部分が、みるみる広がっていきます。



 7時39分。

 月は、大分左へと移動してきましたが、まだかなりの部分が食の状態です。



 7時47分。

 最初に撮影した画像と、月の位置がほぼ対称となったような感じです。
 月は、右上から左下へと、太陽の前を横切っていきました。



 8時1分。

 太陽の光球が、かなり姿を現わしてきました。

 日食としては、京都では8時55分に終了するとのことなので、この後もしばらくは、徐々に食の部分が小さくなっていく様子を見ることができたのでしょうが、このあたりで私も出勤時刻が近くなり、観測を切り上げることにしました。

 まさか、生きているうちに、このような神秘的とも言える、不思議で珍しい現象を目にすることができるとは思いもよらなかったので、天候にも恵まれ、上首尾に観測できたことに、この上ない充足感を覚えて、この後のこの日を過ごすことができました^^

 このような素晴らしいスペクタクルを披露して感激させてくれた、「お月様」と「お天道様」には、ただただ感謝するばかりです!!



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4 コメント

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Unknown (タヌ子)
2012-05-21 23:23:39
素晴らしい天体ショーが曇りで見られなかったらショックですよね。
晴れてよかったです!
13年前に皆既日食をパリで見たことがあります。
昼間で明るかったのに、太陽が完全に隠れたので、一気に夕方になったような暗さになり、ダイヤモンドリングが見えた時は、周囲から拍手が沸き起こりました。
あの感動は忘れません。
素敵な映像、ありがとうございました。
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タヌ子さん。 (taろう)
2012-05-22 08:24:39
前日まで天気のことは全く考えが及ばず、晴れるものと当然のように思い込んでいたので、起床時いつもより弱々しかった外の光に初めてヒヤリとしましたが、実際には良い観測日和で、心ゆくまで神秘的な現象を堪能できました^^
パリのような大都市でも皆既食が見られたのですね。
太陽が完全に隠れた瞬間、その周囲に燃え上がるようなコロナの輝きや、宝石指輪の如きダイヤモンドリング…私も是非この目で確かめたいところですが、恐らく機会に恵まれることはないのではないか、と思えるので、タヌ子さんの体験なさった感動的なご体験、本当に羨ましいです!
今回は金環食でしたので、美しいコロナは見られませんでしたが、金環のシンプルな美しさを存分に、この目で実感して楽しめたので、早起きして良かったです♪
こちらこそ、ご自身の貴重なご体験をお聞かせくださり、ありがとうございました。
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Unknown (プー太郎)
2012-05-22 22:24:56
宇宙にくりひろげられる清冽なつかの間の逢瀬ですね。
月姫が恋い慕う太陽と再会するのを日本全域から見ることができるのは300年後。
ながいなーと思わずため息をついてしまいます。
taろうさんの映像を拝見していてミロの美術館に再び訪れたくなりました(笑)
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プー太郎さん。 (taろう)
2012-05-23 06:54:51
1秒が永遠に…とまではいきませんでしたがw、完全な金環の状態であった1分程の長さの時間をそれ以上に感じられた、素晴らしい宇宙からの贈り物でした!
プー太郎さんのロマンチックな表現のとおり、日本各地では、両者の逢瀬は織姫と彦星どころではないハードルの高さですよね;
今回のように広範囲で見られる場合でないと、完全な皆既食や金環食を見られる機会というものは、そうそうあるものではないので、今回の金環食は本当に幸運でした!
ミロも、随分作品中に星を描いているのですね。
やはり、人は手の届かない宇宙に在る天体にロマンを感じて、本能的に想いを馳せ、託さずにはいられない習性を備えているのかもしれません。
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