花の時期が過ぎ去り、連休中の日中にもかかわらず人の気配のない、仙崎つつじ公園の周辺を散策します。
仙崎つつじ公園は、近くに聳える仙崎山への登山口にもなっていて、その登山道の一部にもなっている散策路が、公園から延びています。
海を見下ろす立地条件からか、ここにも戦時中の砲台の遺構が木立に囲まれて、眠るようにひっそりと佇んでいました。
入津湾と日向灘とを隔てる尾根よりも一段高所にあるこの遺構から、入津湾から日向灘へと、断続的に尾根を越えていく雲の流れを、しばらくの間見渡していました。
<仙崎つつじ公園>
仙崎つつじ公園の駐車場にもなっている、広場の様子。
時刻は14時前なのですが、とてもそのような日中の雰囲気ではありませんでした;
入津湾と日向灘とを隔てる尾根を越えて吹き渡る風と共に、雲の塊が絶え間なく風景を、白く霞ませます。
とても、すぐ目の前に2つの海がある場所とは思えない、完全に山中の光景でした。
雲の塊が通り過ぎると、再び日も差していたので、日向灘を望む展望台とは逆方向の、入津湾(にゅうづわん)を眺めることができないか、北へ向かう小径を散策開始。
わずかなつつじの花が、辛うじて咲いていましたが、地面には既に散ってしまった花の花弁が。。。
この小径は、仙崎つつじ公園の北に聳えている、仙崎山(せんざきやま)への登山口にもなっています。
仙崎山の標高は、412m。
ここからは、約100mと少しの標高差となります。
天気が良ければ、駐車場からもその山頂を眺められるのですが、私が訪れた時は、先述のとおりガスっていたので、見ることはできませんでした。
小径は、仙崎山頂へと続く山腹に取り付き、その斜面を登っていきます。
小径は、木立に覆われて、木々の間から、眼下に海面を眺めることができます。
足許と海面との眺めが、とても近くに感じる…海へと急斜面で落ち込んでいるということですね;
登り坂の小径をゆっくりと進んで10分弱、少しだけ木立が開けて、人工の建造物が目に飛び込んできました。
この小高い場所にも、戦時中に砲台が築かれていました。
砲台の完成より先に終戦となってしまったとのことですが、植物に侵食されて自然に還りつつあるかのような遺構が、静かに佇んでいました。
建設されていた砲台は、1基のみではありませんでした。
先程の砲台のすぐ隣にも、同じ大きさのものが1基、苔生す姿を晒していました。
仙崎山の登山者向けでしょうか、砲台の向こう側には、ベンチが設けられています。
そのベンチの向こうに、更にもう1基の砲台跡がありました。
ここには、3基の砲台が作られていたことになります。
ベンチは、砲台群の上に据えられている格好ですね。
完成前に打ち捨てられた、苔生す古びたコンクリートの遺構…訪れる者も恐らく疎らな山中にひっそりと眠る、名もなき歴史の証人の佇まいです。
最初に目にした砲台跡からは、西~南へと展望が開けていて、小径のスタート地点である、駐車場の広場も南に一望することができました。
駐車場の広場のある場所もその一部となっている尾根を越えていく、雲の一団の流れも良く分かります。
この時、広場へ1台の車が進入してくるのが見えましたが、すぐに踵を返して引き返して行きました。。。
視界も効かない少々の薄暗さの中、広場の入口付近に(私が)駐めてあった、無人の車にも薄気味悪さを感じたのでしょうか…(^^;)
砲台跡からの、西側の眺め。
入津湾の最奥部が、雲に霞みながらも、うっすらと見えています。
この、見えている岸辺から、細い山道を伝って、一気に300mを数kmの距離で登ってきたことになります。
砲台跡からの、パノラマ風景。
(画像クリックで、大きな画像が別ウィンドウで開きます)
入津湾から日向灘へと至る、地形の様子です。
海へと突き出ている尾根を挟んで、画像右側の北に入津湾、画像左側の南に日向灘が、同時に一望の下に。
新緑の山肌に掛かる、レースのような雲の流れが、続々と南へと向かっていました。
駐車場の広場の上に、島のようにも見えているのは、ここ仙崎のある半島の根元から日向灘へ突き出ている、標高270mの元猿山(もとざるやま)です。
元猿山の左上に見えている島影は、大分県最南端の島である、深島(ふかしま)です。
つい先程まで、尾根を越える雲が溜まっていたかのように、細かい様子が良く見えなかった入津湾側も、だいぶ視界が回復してきました。
その湾内で、更に4つの小さな湾に分かれている、複雑な形で陸地へ入り組んでいる入津湾。
湾に突き出た尾根の向こう側に、入り組んだ水面が幾つか見えていますね。
その、入り組んだ地形をなぞるように敷かれた道路を走って、空の展望所があった豊後くろしおラインからここ仙崎つつじ公園まで、走ってきました。
仙崎山への登山道は砲台跡から先へと続きますが、私は砲台跡から引き返します。
砲台跡の直下の部分は、砲台施設の一部でもあったのでしょう、砲台と同じコンクリート製の階段となっていました。
樹林の中へと下りていく階段…一段一段を踏みしめる度、ここに砲台が築かれていたという、砲台の歴史語りを感じるようでした。
やがてコンクリートの階段は、現代風の偽木樹脂の階段へとって替ります。
木々の間からは、やはり海面が垣間見えます。。。
この小径のすぐ下を、道路が通っているはずなのですが、ここで足を滑らせたら、海へと真っ逆さまに転げ落ちていきそうな錯覚を覚える、海面の見え方でした;
垣間見えていた海面にも、時折雲のレースが掛かっていきます。
不規則に揺らめきながら、濃淡を自在に変化させていく、海上での幻想的な雲の舞いでした。
間もなく、駐車場の広場に着きます。
駐車場で待つ相棒に乗り込み、次の目的地へと出発しました。
仙崎つつじ公園は、近くに聳える仙崎山への登山口にもなっていて、その登山道の一部にもなっている散策路が、公園から延びています。
海を見下ろす立地条件からか、ここにも戦時中の砲台の遺構が木立に囲まれて、眠るようにひっそりと佇んでいました。
入津湾と日向灘とを隔てる尾根よりも一段高所にあるこの遺構から、入津湾から日向灘へと、断続的に尾根を越えていく雲の流れを、しばらくの間見渡していました。
<仙崎つつじ公園>
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仙崎つつじ公園の駐車場にもなっている、広場の様子。
時刻は14時前なのですが、とてもそのような日中の雰囲気ではありませんでした;
入津湾と日向灘とを隔てる尾根を越えて吹き渡る風と共に、雲の塊が絶え間なく風景を、白く霞ませます。
とても、すぐ目の前に2つの海がある場所とは思えない、完全に山中の光景でした。
雲の塊が通り過ぎると、再び日も差していたので、日向灘を望む展望台とは逆方向の、入津湾(にゅうづわん)を眺めることができないか、北へ向かう小径を散策開始。
わずかなつつじの花が、辛うじて咲いていましたが、地面には既に散ってしまった花の花弁が。。。
この小径は、仙崎つつじ公園の北に聳えている、仙崎山(せんざきやま)への登山口にもなっています。
仙崎山の標高は、412m。
ここからは、約100mと少しの標高差となります。
天気が良ければ、駐車場からもその山頂を眺められるのですが、私が訪れた時は、先述のとおりガスっていたので、見ることはできませんでした。
小径は、仙崎山頂へと続く山腹に取り付き、その斜面を登っていきます。
小径は、木立に覆われて、木々の間から、眼下に海面を眺めることができます。
足許と海面との眺めが、とても近くに感じる…海へと急斜面で落ち込んでいるということですね;
登り坂の小径をゆっくりと進んで10分弱、少しだけ木立が開けて、人工の建造物が目に飛び込んできました。
この小高い場所にも、戦時中に砲台が築かれていました。
砲台の完成より先に終戦となってしまったとのことですが、植物に侵食されて自然に還りつつあるかのような遺構が、静かに佇んでいました。
建設されていた砲台は、1基のみではありませんでした。
先程の砲台のすぐ隣にも、同じ大きさのものが1基、苔生す姿を晒していました。
仙崎山の登山者向けでしょうか、砲台の向こう側には、ベンチが設けられています。
そのベンチの向こうに、更にもう1基の砲台跡がありました。
ここには、3基の砲台が作られていたことになります。
ベンチは、砲台群の上に据えられている格好ですね。
完成前に打ち捨てられた、苔生す古びたコンクリートの遺構…訪れる者も恐らく疎らな山中にひっそりと眠る、名もなき歴史の証人の佇まいです。
最初に目にした砲台跡からは、西~南へと展望が開けていて、小径のスタート地点である、駐車場の広場も南に一望することができました。
駐車場の広場のある場所もその一部となっている尾根を越えていく、雲の一団の流れも良く分かります。
この時、広場へ1台の車が進入してくるのが見えましたが、すぐに踵を返して引き返して行きました。。。
視界も効かない少々の薄暗さの中、広場の入口付近に(私が)駐めてあった、無人の車にも薄気味悪さを感じたのでしょうか…(^^;)
砲台跡からの、西側の眺め。
入津湾の最奥部が、雲に霞みながらも、うっすらと見えています。
この、見えている岸辺から、細い山道を伝って、一気に300mを数kmの距離で登ってきたことになります。
砲台跡からの、パノラマ風景。
(画像クリックで、大きな画像が別ウィンドウで開きます)
入津湾から日向灘へと至る、地形の様子です。
海へと突き出ている尾根を挟んで、画像右側の北に入津湾、画像左側の南に日向灘が、同時に一望の下に。
新緑の山肌に掛かる、レースのような雲の流れが、続々と南へと向かっていました。
駐車場の広場の上に、島のようにも見えているのは、ここ仙崎のある半島の根元から日向灘へ突き出ている、標高270mの元猿山(もとざるやま)です。
元猿山の左上に見えている島影は、大分県最南端の島である、深島(ふかしま)です。
つい先程まで、尾根を越える雲が溜まっていたかのように、細かい様子が良く見えなかった入津湾側も、だいぶ視界が回復してきました。
その湾内で、更に4つの小さな湾に分かれている、複雑な形で陸地へ入り組んでいる入津湾。
湾に突き出た尾根の向こう側に、入り組んだ水面が幾つか見えていますね。
その、入り組んだ地形をなぞるように敷かれた道路を走って、空の展望所があった豊後くろしおラインからここ仙崎つつじ公園まで、走ってきました。
仙崎山への登山道は砲台跡から先へと続きますが、私は砲台跡から引き返します。
砲台跡の直下の部分は、砲台施設の一部でもあったのでしょう、砲台と同じコンクリート製の階段となっていました。
樹林の中へと下りていく階段…一段一段を踏みしめる度、ここに砲台が築かれていたという、砲台の歴史語りを感じるようでした。
やがてコンクリートの階段は、現代風の偽木樹脂の階段へとって替ります。
木々の間からは、やはり海面が垣間見えます。。。
この小径のすぐ下を、道路が通っているはずなのですが、ここで足を滑らせたら、海へと真っ逆さまに転げ落ちていきそうな錯覚を覚える、海面の見え方でした;
垣間見えていた海面にも、時折雲のレースが掛かっていきます。
不規則に揺らめきながら、濃淡を自在に変化させていく、海上での幻想的な雲の舞いでした。
間もなく、駐車場の広場に着きます。
駐車場で待つ相棒に乗り込み、次の目的地へと出発しました。
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