平成27年(2015年)も残すところあと2ヶ月を切り、季節もいつの間にか秋が深まりつつある中、もう遙か遠い日となってしまった、学生時代の日々を過ごした衣笠の地を訪ね歩いてきました。
京都市街の西北に位置し、ひっそりと佇むように建つ名刹を擁する衣笠…目的を持って訪ねたのは、実に久方振りでありましたが、落ち着いた閑静な佇まいは、学生時代の頃と変わっておらず、懐かしさを噛み締めながらの探訪となりました。
室町幕府の将軍家であった足利氏の菩提所である、等持院へ参詣。
等持院へお参りするのも、学生時代以来のこととなります。
<等持院>
京都市街の西北、金閣寺の南にあたる所に、今回訪れた等持院があります。
周囲は、閑静な住宅街。
門前を行き交う人も、疎らでした。
お堂への参道を、進みます。
沿道の生垣越しには、衣笠山を望むことができました。
等持院には、この衣笠山を借景にした庭園がありますが、今日では、我が母校(あえて名は伏せておきますね(バレバレですが)w)のキャンパスが、立ち塞がるように両者の間を阻んでいます。。。
生垣を通り過ぎると、参道の突き当たりに、等持院のお堂が見えてきました。
門の前には、斜めに生えている松の大木と、色付いたモミジが出迎えてくれました。
以前に等持院へ参詣したのは学生の頃であったので、京都に長く住んでいながら、実に久方振りの再訪となります!
等持院の境内は、比較的こぢんまりとしていますが、この地に創建されたのは、暦応四年(1341年)で、室町時代の足利将軍家の菩提所でもあるこのお寺のお堂は、堂々たる造りを誇ります。
優美さと威厳とを兼ね備えたような雰囲気を纏う様は、学生時代に訪れた頃と変わっていません。
入り口から入るとすぐに、達磨図が目に入ってきます!
禅宗の開祖である達磨大師を描いたこの達磨図は、臨済宗天龍寺派の元管長・関牧翁(せきぼくおう)の筆になるものです。
同様の達磨図は、嵐山の天龍寺にもあります。
このことからも分かるとおり、等持院は、臨済宗天龍寺派のお寺です。
本堂である、方丈の南庭。
禅寺らしい、すっきりとした石庭です。
モミジは色付き始め…といったところでしょうか。
11月上旬で、見頃はもう少し先になりそうです。
由緒のあるお寺らしく、立派な方丈。
この方丈は、元和二年(1616年)に戦国武将の福島正則によって妙心寺の塔頭に建立されたものを、文政元年(1818年)に移築したものとのことです。
方丈のこの縁側をあるくと、「キュッキュッ」と囀るような、鶯張りの心地よい音色が、耳を打ちます。
方丈のすぐ東隣に建つ、霊光殿(れいこうでん)。
室町幕府の足利十五代の将軍像(五代と十四代を除く)が、徳川家康の像と共に安置されています。
この足利歴代将軍の木像は、日本史の教科書等で見たことのある方も多いのではないでしょうか。
木像が置かれた、この霊光殿の内部は撮影禁止のため、その画像はありません。
方丈の北側には、趣のある回遊式庭園が広がっています。
この庭園は、数多くの庭園を設計した、夢想国師の作とされています。
この庭園が造営された当時は、庭園の背後に借景とした衣笠山を望んでいたのでしょうね。
母校の校舎を隠すように、現在では、背の高い樹木が庭園の背後に配されています。
方丈、霊光殿を一巡りすると、座ってこの庭園を眺めることができる部屋へと至ります。
拝観料プラス別料金で、ここでお抹茶をいただくこともできます。
素敵なお庭を眺めながら一服する、優雅な時を過ごすのも、悪くありません。
手前に見えている庭園の池は、「芙蓉池」といいます。
等持院の魅力は、この素晴らしい回遊式の庭園を、実際に歩いて、正に「回遊」できるところ。
庭に設けられた散策路を、思い思いに巡ることができます。
庭園の北側、小高くなった場所に建っているのは、清漣亭(せいれんてい)。
侘び寂びムード満点な、お茶室です。
こんな風雅なお茶室で点てたお茶を、庭園や衣笠山を望みながらいただくのは、さぞ格別な気分であったことでしょう。
かつては、蒲鉾形の障子窓を開けると、衣笠山の裾野を眺められたであろう旨が、拝観受付時にいただいた案内に記されていました。
(「今は背後の建造物に遮られているが(以下略)」と書かれてしまう母校よ…;)
清漣亭の脇に、ひっそりと佇んでいた石灯籠。
「等持院形」として有名とのこと。
苔生す地面と同化しているのではないか、と思える程、時を閲した風貌が印象的な灯籠です。
清漣亭から高台を東へ下り、再び庭園へ。
芙蓉池の東隣にある、「心字池(しんじいけ)」へと向かい、色付き始めたモミジ鑑賞を楽しもうと思います。
京都市街の西北に位置し、ひっそりと佇むように建つ名刹を擁する衣笠…目的を持って訪ねたのは、実に久方振りでありましたが、落ち着いた閑静な佇まいは、学生時代の頃と変わっておらず、懐かしさを噛み締めながらの探訪となりました。
室町幕府の将軍家であった足利氏の菩提所である、等持院へ参詣。
等持院へお参りするのも、学生時代以来のこととなります。
<等持院>
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京都市街の西北、金閣寺の南にあたる所に、今回訪れた等持院があります。
周囲は、閑静な住宅街。
門前を行き交う人も、疎らでした。
お堂への参道を、進みます。
沿道の生垣越しには、衣笠山を望むことができました。
等持院には、この衣笠山を借景にした庭園がありますが、今日では、我が母校(あえて名は伏せておきますね(バレバレですが)w)のキャンパスが、立ち塞がるように両者の間を阻んでいます。。。
生垣を通り過ぎると、参道の突き当たりに、等持院のお堂が見えてきました。
門の前には、斜めに生えている松の大木と、色付いたモミジが出迎えてくれました。
以前に等持院へ参詣したのは学生の頃であったので、京都に長く住んでいながら、実に久方振りの再訪となります!
等持院の境内は、比較的こぢんまりとしていますが、この地に創建されたのは、暦応四年(1341年)で、室町時代の足利将軍家の菩提所でもあるこのお寺のお堂は、堂々たる造りを誇ります。
優美さと威厳とを兼ね備えたような雰囲気を纏う様は、学生時代に訪れた頃と変わっていません。
入り口から入るとすぐに、達磨図が目に入ってきます!
禅宗の開祖である達磨大師を描いたこの達磨図は、臨済宗天龍寺派の元管長・関牧翁(せきぼくおう)の筆になるものです。
同様の達磨図は、嵐山の天龍寺にもあります。
このことからも分かるとおり、等持院は、臨済宗天龍寺派のお寺です。
本堂である、方丈の南庭。
禅寺らしい、すっきりとした石庭です。
モミジは色付き始め…といったところでしょうか。
11月上旬で、見頃はもう少し先になりそうです。
由緒のあるお寺らしく、立派な方丈。
この方丈は、元和二年(1616年)に戦国武将の福島正則によって妙心寺の塔頭に建立されたものを、文政元年(1818年)に移築したものとのことです。
方丈のこの縁側をあるくと、「キュッキュッ」と囀るような、鶯張りの心地よい音色が、耳を打ちます。
方丈のすぐ東隣に建つ、霊光殿(れいこうでん)。
室町幕府の足利十五代の将軍像(五代と十四代を除く)が、徳川家康の像と共に安置されています。
この足利歴代将軍の木像は、日本史の教科書等で見たことのある方も多いのではないでしょうか。
木像が置かれた、この霊光殿の内部は撮影禁止のため、その画像はありません。
方丈の北側には、趣のある回遊式庭園が広がっています。
この庭園は、数多くの庭園を設計した、夢想国師の作とされています。
この庭園が造営された当時は、庭園の背後に借景とした衣笠山を望んでいたのでしょうね。
母校の校舎を隠すように、現在では、背の高い樹木が庭園の背後に配されています。
方丈、霊光殿を一巡りすると、座ってこの庭園を眺めることができる部屋へと至ります。
拝観料プラス別料金で、ここでお抹茶をいただくこともできます。
素敵なお庭を眺めながら一服する、優雅な時を過ごすのも、悪くありません。
手前に見えている庭園の池は、「芙蓉池」といいます。
等持院の魅力は、この素晴らしい回遊式の庭園を、実際に歩いて、正に「回遊」できるところ。
庭に設けられた散策路を、思い思いに巡ることができます。
庭園の北側、小高くなった場所に建っているのは、清漣亭(せいれんてい)。
侘び寂びムード満点な、お茶室です。
こんな風雅なお茶室で点てたお茶を、庭園や衣笠山を望みながらいただくのは、さぞ格別な気分であったことでしょう。
かつては、蒲鉾形の障子窓を開けると、衣笠山の裾野を眺められたであろう旨が、拝観受付時にいただいた案内に記されていました。
(「今は背後の建造物に遮られているが(以下略)」と書かれてしまう母校よ…;)
清漣亭の脇に、ひっそりと佇んでいた石灯籠。
「等持院形」として有名とのこと。
苔生す地面と同化しているのではないか、と思える程、時を閲した風貌が印象的な灯籠です。
清漣亭から高台を東へ下り、再び庭園へ。
芙蓉池の東隣にある、「心字池(しんじいけ)」へと向かい、色付き始めたモミジ鑑賞を楽しもうと思います。
等持院のように観光客で溢れていない所が市民にとってはベストポイントだったりします。回遊式の庭園をのんびり歩いて、お抹茶でほっこり。紅葉は終わってしまうかもしれませんが月末にでもこの辺りの散策に行ってみようと思います。実はきぬかけの路はよく通る道なんですが、有名所の観光寺院が多くて観光各だらけで行ってみる気がしない場所でした。1~2本裏に入るだけで静かですね。
等持院は、学生の頃訪れて以来でしたが、当時と変わらない静けさに満ちていて、ゆったりと過ごすことができました^^
素敵な庭園をそぞろ歩くことができて、お茶もいただける…今の京都で、こうした安らぎの参詣ができる所は、中々貴重ではないかと思います。
きぬかけの路、休日は大渋滞の行列になることもしばしばですからね;
冬の等持院も、より静けさに包まれて、魅力的に思えます。
素敵な穴場でもある等持院、是非お足を運んでみてください。